名前を聞かせてくれないか…?

ディーン・フジオカ 監督作品
「I am ICHIHASHI 逮捕されるまで」観ました!
あらすじ!
2007年3月26日…
…午後9時40分頃
千葉県市原市...
あるマンションの一室から、
捜査員の追跡を振り切り逃走した28歳の男...
男の部屋のベランダに置かれたバスタブから、
行方不明中のイギリス人英会話学校の女性講師の遺体が見つかる…
この逃走した男は市橋達也…
彼は以降、2年7か月に及ぶ逃亡生活をはじめる…
日本中を、整形によって顔変え、名前を変えながら、
決して許されることのない罪を背負ったまま…
そしていま、
謎多き、空白の逃亡期間の真実が解き明かされる…

私じつは、
ある時期まで市橋達也をあまり知りませんでしたよ。
いえ、
名前はよく聞くし、
勤め人だった頃の職場に
警察からの手配書も届いてたしね、
おおまかな事件のあらましも知ってましたよ。
しかし、
実際に彼を意識し始めたのって、
ネット上にワンサカいたカルト的信奉者の存在でしてね、
特にmixiに多数存在した
市橋のファンクラブコミュニティには驚きましてね。

どうやら押送される際、パーカーのフードを被っている姿が
役者の水嶋ヒロに似ているとかでね、
ちょっとしたアイドル化してまして、
市橋を「イッチー」と呼んでね、
コミュニティを紹介する文章の内容に愕然としましたっけね
(-公- ;)(-公- ;)
ここに書いたら削除されっかな?
(-公- ;)(-公- ;)??
例えばね、
“たかが人一人殺したくらいでなんだ!
カッコよければ、なにやったっていいんだ!”とか、
“彼の遺伝子が欲しい”とか…(-公- ;)
“彼の無実を主張していくコミュ”とか…(-公- ;)
常軌を逸した連中が多数集まってましてね、
たまたま迷い込んでしまい、もう、後悔の嵐でしたょ
・゜・(ノД`)・゜・。
こういう連中を、
遺族は無条件で●●していいことにすればいいのに…
なんて、マヂで思いましたよ…
こんな場合、
どれだけ偽善者になったっていいので、
断固として非難しますよ!ええ!プンプン!
2001年には、
我が三浦半島で、外国人女性が暴行され殺されて
そのご遺体が見つかりましたのでね、
また外国人かぁ~とかボンヤリ思ってましたっけね…

本作は、
上映開始直後に、
逃走した市橋が障害者用トイレで
自らの大きな特徴である下唇を、ハサミで切り落とすシーンがあって、
その迫力に、一気に惹きこまれてしまうんですね。
それでなくとも興味あって足を運んでいるのでね、
いきなりソコかぁ!ってね。
まぁ、よく出来た偽物の唇でしたね~~
あまりの痛みに、悶絶する芝居もすげ~よかった!
コッチまで痛くなっちゃったょ

そこから彼の自問自答の逃亡生活が始まるのですが、
まぁ、これって自身の手記ですよね?
いわば、
誰も知らない事実なわけだから、
言っちゃえば、
後々の心象が、
己に有利になるよう、いい加減なこと言っちゃってもわかんないよね?
本作で語られている内容なんて、
にわかには信じがたいよね?
ただ逃亡しただけかもしれないよね?
心の葛藤とかなんて無くてさ、
ただ自分勝手に逃げ回ってたんだろうと思うしね。
どうも素直に観れない私…(-.-;)

そんな中、
作中で何か見たことある役者さんが脇で出てましたね
「琉神マブヤー」において、
ニライこと、龍神ガナシー役の末吉功治さんでしたっ!
ヾ((○*´∀`*))ノ゙
結構、灰汁の強い役柄でしてね、
実際にそんな人がいたのかどうなのか?
料理をとってもらい、何にも言わない市橋に、
礼の一言も言えんのか!?と立ち上がり怒鳴りつける?
礼を言わないのはイカンけど、
公共の場で、
立ち上がり怒号するのゎいかがなものか?
ちょっと、ウチナーの人にも、こんな奴いんだな~と思わせる、
ちょっと面倒くさい奴でしたが…
いや、
むしろ、市橋にただならぬ何かを感じ、
生理的に拒絶していた凄い人なのか!?
えてして、こういう人って
案外、辛く当たってる人のこと
一番心配してたりするんですよね'`,、('∀`) '`,、
心配だから口煩いってね!
で、まぁ、本作ではそんな感じですが、
マブヤーではきっと、チビッコの人気者なんでしょうね~~
…暑苦しい顔しているけどね'`,、('∀`) '`,、

なんか素敵なTシャツですこと|∀ ̄*)…オホホホ
さて、
この事件、考えれば考えるだけ、なんで殺人なんだか?
殺すことにより、市橋は何を得たのか?
この女性を、殺してしまいたいほど愛していたのか?
その動機がハッキリしなさ過ぎる謎多き事件であり、
人物であると思うのですよ。
で、
当然ながら、その辺りを確認したくて足運ぶワケですけど、
本作には、彼の心底に眠る闇みたいなもんを
解き明かすような場面はありません。

なので、
彼が起こした、一連の行動の数々に対する答えって無くってね、
どうもスッキリしないんですよね~~
いつ?
どこで?
どのような原因で?
市橋達也は形成されたのか?
そこもっと深くお願いしたかったですかね~~?
(∀`从)♡♡♡
そこら辺が本作がただの逃亡劇しか描いてないなって思う点でね、
そんな中で、
ところどころに、
市橋の普通では無い面もなくはなかったのですが、
単なる、演出上のことで、変に深読みしているだけなのか?
どうして、こうも“生”にこだわっているのか?
どうしても、卑怯者としか思えなくてね。

映画作品としてはね、
なかなか出来のいい作品ですよ。
スピード感もあったり、
上手い画だなぁって思うシーンも結構あるし、
特にね、
沖縄の画がいいんですよね~~!
エメラルドグリーンの海!
青い空!
そんな風景は、旅行会社のパンフとか
どこででも見れるんですが、
天候の悪い沖縄の空や海
これがまたいいのです(∀`从)♡♡♡
本作では、
市橋が滞在中の沖縄は、ず~~っと
グレーの沖縄でしてね!
強い風の中、
トボトボと荷物を抱え海の中を、
オーハ島へと歩く市橋
波立つグレーの海が不安感を増します。
これも私の中の好きな沖縄でしてね、
それらを上手に切り取っていましたね。
ここいらにも注目して欲しいかなぁ~~?
…本作、きっと誰しも気になるとゎ思います。
強くは薦めませんが、
決して出来損ないってワケでもないんですよ。
気になったら思い切って、足を運んでみてくださいね~

