三塁を回ってホーム… スウィート・ホームへ…

ブライアン・ヘルゲランド 監督作品
「42~世界を変えた男~」観ました!
あらすじ!
1947年。
ブルックリン・ドジャースのゼネラルマネージャーを務めるブランチ・リッキーは、
400人の白人だけで構成されていたメジャーリーグ選手を
399人にした。
そう、彼はニグロリーグで活躍していた
アフリカ系の黒人青年ジャッキー・ロビンソンを見出す。
やがてジャッキーと契約、
彼をメジャーリーグ史上初の黒人メジャーリーガーとして迎える。
ところが、
当時のアメリカでは、黒人は、
バスやトイレ…映画館など、公共の場所はすべて区別され、
共にベースボールをプレイするなど考えられない時代だった。
白人以外には門戸を開かなかったメジャーリーグにとって
彼の存在は異端なものでしかなく、チーム全体がホテルからの宿泊を拒否されるなど
それは凄まじい差別が存在した。
チームメートはもちろん、
マスコミや球場へ足を運ぶ観客からも糾弾される。
そんな劣悪な環境下ながらも、
ジャッキーは、「この背番号があればなんでもできる!」と
背番号の42を誇るように
自身のベースボールをプレーする…!
そしてジャッキーの、
そのひたむきな姿は次第に人々の気持ちを変えていく。

いや~~!惜しい!!
そうなんですよ!
涙を誘うまで、あと一歩ってところでしてね。
涙腺緩い御仁ならば、決壊するんでしょうが…
各国での興行成績はかなり良いものらしいのですが、
私的には、
野球映画作品としては
“The Bad News Bears”を超すものではなかったです。
しかしながら、
作品の出来はとても良く
事実から生まれた物語ですから、
それ以上でも以下でもなく、
ジャッキー・ロビンソンの伝記は、偽りなく感動的で、
充分に感動物語として成立するにふさわしいモノでした。
偶然にも、
本作鑑賞と同時期に、FRINGEに、
「チャドウィック・ボーズマン」がゲスト出演している話を観ましてね
'`,、('∀`) '`,、
子供の頃、レーズントーストが嫌いで、
念力でトースターを壊したという、
凄いんだか何だかわからない能力者の役でした…
ただ、ピーターを復活させる重要な役でしたね。
'`,、('∀`) '`,、
なので、
役者への思い入れもひとしおでしたね。
(●´艸`)単純!

本編中、
かなりの確率でグッとくるシーンが多々ありましてね、
野球観戦に来ていた親子の父親のほうが
ジャッキーがフィールドに現れた途端、彼に罵詈雑言を吐きまくるのですね
それを見て、小学生くらいの息子が、
非常に複雑な、哀しそうな表情をみせて、
父親を眺めるのですが、意を決し父の真似して
ジャッキーに暴言を吐くんですね。
子は親の背を見ながら育つと言いますが、
深刻なまでに、この時代の人種的差別は、
どん底状態だったのでしょうね…
今では、黒人大統領だってのに…
父親の存在が絶対だった時代、
可哀想に、きっと間違っているであろう父の、
その姿を真似しなければならない苦悩を、
少年の一瞬の表情で語るワンシーンは感動的でした。
あの少年はきっと、
立派な大人になったことでしょうね
・゜・(ノД`)・゜・。

フィリーズとの試合中、
ジャッキーはフィリーズ監督のベン・チャップマンに
相当な侮辱的野次の攻撃を受けます。
とにかく“ニグロ”という単語連発!
どんだけ言うんだ!
そんなジャッキー…
ブランチから、
やり返さない勇気を持つと約束させられているので、
必死に堪えるんですね。
しかし、
執拗なまでの口汚い野次の連発に、
怒りが頂点に達したジャッキーは
廊下でバットを壁に叩きつけ
その行き所のない怒りを持て余すんですが、
その時もまたブランチにより救われます。

その怒りをどこにぶつけていいのか!?でも耐えるジャッキーは素敵!

ブランチのデカさにまたまた救われるジャッキー
で、
観ていると、ジャッキーも大したもんですが、
何と言っても、
ブランチ・リッキーの
「我慢する勇気!紳士であれ!」という言葉と
その広き心、偉大なる人間性も凄いんですよ。
名優ハリソン・フォードがさすがの芝居で
全て持ってっちゃうのも凄い!'`,、('∀`) '`,、
もちろん、
ブランチとの約束通り、
勇気をもって、ひたすら真摯に耐えるジャッキーはもう、
ネ申ではあるんですが、
ブランチによって冷静さを取り戻したジャッキーに
またまたチャップマン監督の口撃が炸裂するんですね、
そこで動いたのが、
複雑な立場だったチームメイトたちなんです。

弱い立場の相手にしか言えないのか!?
言い返せる相手に言ってみやがれ!
と、
ついにチームメイトたちはジャッキーを庇う行動にでるのです。
こうして、チームが初めて一体となった瞬間に感動も絶頂をむかえます!
まぁ、
実際に起きたこの事件、
必ずチャップマンが悪者として描かれますが、
南部テネシー州出身のチャップマンが
この態度に出ることは
時代的にやむなしであると思われるわけです。
南北戦争での勝敗が変っていたら、
また、違う物語になっていたのかもしれませんね
思ったよりも遥かに根が深い
アフリカ系黒人の立場…
これも時代の所為なんですよ。
このチャップマンを
アラン・テュディックが演じておりますが、
これといった代表作がない彼ではありますが、
「アイ,ロボット」のサニーを演じています。
モーションキャプチャで、サニーの動きを演じているんですね。
つまり、
緑のスーツにマーカーたくさんつけて芝居してたんだね。
'`,、('∀`) '`,、
想像すると可笑しいね!

まぁだいたい
こんな感じなんですがね、
ダラダラとジャッキーの人生を追う物語でない点は高く評価できます!
現在、
メジャーで活躍する、白人以外の選手たちの
今があるのは、すべてこの原点が存在するおかげなんです。
メジャーリーグファンでなくとも
とても良い作品であることがわかる、
理解しやすい物語!
観て損しないと思われます。
三連休にちょいと足を運んぢゃいかがですかね?
'`,、('∀`) '`,、

奥さんと、黒人記者ウェンデル・スミスに支えられ、世界を変えた男ジャッキー…素晴らしい!
