肉を与えないでください。狂暴化する恐れがあります。

SABU監督作品
「Miss ZOMBIE」観ました!
あらすじ!
裕福で幸せに暮らす寺本家に、
ある日宅急便が届いた…
使用人二人でやっと運べるほど大きな荷物を解いてみると
中から、檻に閉じ込められた若い女性が現れる…
生気の無い顔…
体中にある無数の傷跡…
帝王切開の跡…
名前は「沙羅」。
一緒に送られてきた取扱い説明書には、
“食べ物は野菜か果物…
肉は与えてはならない
狂暴化する可能性があります。”とあった…
そして説明書と一緒に、
もしもの時のための拳銃が同梱されていた…
彼女は、
感染の薄い、人間を襲わない種のゾンビであった…。

その日から、
そのゾンビは寺本家の下僕として働き始める...
昼間、
寺本家で働く、若く美しいゾンビは、
やがて
寺本家の使用人達に弄ばれ、
ついには、主人の寺本にまで慰み者にされる。
寺本所有の倉庫に住む彼女は、
寺本家への行き帰りに、
子供たちに忌み嫌われ石を投げつけられ、
若者には、意味もなくナイフなどを突き立てられる日々…

寺本の妻・志津子は、寺本が
「餌は腐った野菜でいい!」と言う中、
人間が食べる、新鮮な野菜を与え、
毎朝、
決して返事をするはずない沙羅に
「おはよう。」と声をかけていた。
志津子の愛息・健一は、
ポラロイドカメラで写真を撮ることが好きだった。
沙羅が来て以来、
彼女を撮影することに夢中になっていた。

ある日、
いつものように近所に撮影に出かけた健一だったが、
池に落ちて溺れて死んでしまう。
愛する一人息子を失った志津子は半狂乱となり、
沙羅に、健一を蘇らせるように命じた。
健一の首筋に咬みつく沙羅…
こうして健一は蘇った…
ゾンビとして…

蘇った健一を抱きしめようとする志津子だが、健一は沙羅に抱きつく…
しかし、
喜ぶ志津子を尻目に、蘇った健一は、
志津子ではなく沙羅を慕うようになる…
沙羅にちょっかいを出す寺本…
沙羅に懐く健一…
すべてを奪われ、ノイローゼになる志津子…
懐く健一と接するうちに、
沙羅に、忘れていた愛する感覚が蘇ってくる。

やがて、
ゾンビとなって、生血を飲まないと
身体が弱ってしまう健一のため、
自分をからかい、ナイフを突き立てた若者を、
そのナイフで襲う沙羅…
彼らの血を抜き、健一に与えるようになる…
徐々に記憶を取り戻す沙羅だったが、
周りの生きた人間たちの歯車は
大きく狂い始めてきていた…!

ちょっと変わったゾンビの登場です。
人を襲わない種類だって!'`,、('∀`) '`,、
でもね…
本作の、
小松彩夏さん演じる沙羅というゾンビ、
滅茶苦茶こえぇぇぇぇ!∑(((((゚д゚;ノ)ノ
静かすぎて怖い!
何考えてるかわからないから怖い!
何も考えていないんだけど…
アホみたく、ただ襲ってきてくれたほうが
よっぽど対処出来る!
マヂ、
扱いに困るゾンビでしたね…(-.-;)(-.-;)

特にね、
健一と心を通わせ始めて、自我を取り戻していく過程で、
寺本にイタヅラされている沙羅の姿を覗き見する志津子を
突如、睨むように凝視する沙羅!
それまで、黒目だけで目に表情がなかったのが、
忘れていた記憶を取り戻したかのように
目に力がこもる…
この瞬間が超こぇぇぇぇぇ・゜・(ノД`)・゜・。

今年一番の目力に出会ってしまった!怖いよぉぉぉ・゜・(ノД`)・゜・。ヒィィィン
愛の記憶を取り戻した沙羅は、
突如、
動きが機敏になってね、
すり足でしか歩けなかったのに、
ダッシュとか出来るようになって、
それまで面白がって沙羅に包丁突き立てたりしてた若者が、
その包丁で殺されちゃうという…
怖いよぉぉぉぉ・゜・(ノД`)・゜・。ヒィィィン
どのゾンビ出演作品でもそうなんですが、
世界の終焉をむかえた
ゾンビが徘徊する世界で、最も怖いのはゾンビではなく
生き残った人間なんですよ。
ゾンビもののセオリーを如実に表してるんですが、
どこか違うニオイがするなかなかナイスな作品でしたね。
プロットだけ聞くとさ、
なんだかバカバカしい話だなぁ
とか思うけど、
実際に観ると、
これが案外に深いところ突いてきててね、
結構好きな作品でしたよ!

中でも凄ぇ~って思ったのが、
ゾンビに欲情する男の登場人物たちね
'`,、('∀`) '`,、
最初、
健一が撮った
掃除をする沙羅の後ろ姿のポラロイドを
使用人が拾って
二人の使用人が、沙羅のその姿を気にしだすんですよ
'`,、('∀`) '`,、

この尻と太ももなら納得…なのか!?(-.-;)(-.-;)
やがて
物置に誘い出して、
押さえつけてイタヅラしちゃうその勇気!
'`,、('∀`) '`,、
この世界でもね、
ゾンビはウィルス感染が原因ってわかってて
ゾンビウィルスって名前も付いてて
研究も進んでてね、関連書物も結構出版されている
そんな世界でね、
噛まれたりして、血液から感染するのわかってて、
なんで粘膜接触しちゃうのかっていうね
_| ̄|○∠))バンバン
せめてゴムをさ…
その辺の、バカの見せる勇気に感動ですゎ!
ァ '`,、'`,、('∀`) '`,、'`,、
そして、
美しい妻がいて幸せなはずのお金持ちの主人も、
そんな使用人の姿を見て、真似しちゃうバカさ?
'`,、('∀`) '`,、
ホント、
世も末だな~~ってね、
人間の業の深さがよく描かれていましたよ
ナイスな作品でしたね。

いくらなんでも、
性別が女ってだけで、ゾンビの尻見てこの表情出来る人間って凄いぞ!拍手だ!'`,、('∀`) '`,、
そして、
沙羅の記憶がない場面は全てモノクロ映像でね、
これがまた素晴らしい画面をつくっててね。
怖さ3割増し!
それもこれも、
沙羅が記憶を取り戻したラスト、
カラー映像へと切り替わる、この瞬間のための演出なんでしょう!
まぢでナイスでしたっ!
本来、
同じゾンビものの
「ウォーム・ボディーズ」なんかと同じ時期に公開されてんですけど、
なにせ全国で5館くらいしか上映館なくてね、
結局、気になってはいたんだけど、
鑑賞、今になっちゃいました。
もう、今の邦画で
こんな作品には出会えないんぢゃなかろうかっていう
特異な作品です!
ゾンビに母性愛描かせるかね?'`,、('∀`) '`,、

DVD買おっ!
いや!買うね!((φ( ̄Д ̄ )
しかもあんたっ!
撮影日数が5日間だってんだから、
驚いたなんてもんぢゃない!
たぶん
劇場ではもう出会えないかもね。
残念でしたっ!(=´∀`)人(´∀`=)
劇場鑑賞出来てないあんたっ!
損したねぇ~~!ヾ(  ̄▽)ゞホ~~ッホッホッホッ

ゾンビ前は美女だった沙羅