とにかく…お酒飲まして殺しちゃうけど…

白石和彌 監督作品
「凶悪」観ました!
あらすじ!
自分は死刑判決をうけた事件のほかに、
誰にも話していない、3つの殺人に関わっています。
そのすべての首謀者は“先生”と呼んでいた男です…
ある日、
スクープ雑誌「明潮24」の記者・藤井修一は、
東京拘置所に収監中の死刑囚 須藤純次から届いた手紙を渡され、
面会に行き、話を聞いてくるよう上司から命じられる。
面会室で向かい合った須藤は、
「私には、まだ誰にも話していない余罪が3件あります」と話しはじめる。
その余罪とは、
警察の目を逃れ、闇に埋もれた3つの殺人事件だった。
須藤曰く、これらすべての事件の首謀者は、
“先生”と呼ばれる眼鏡をかけた初老の謎の男
本名は、木村孝雄という不動産ブローカーであり、
須藤の告白を記事にしてもらうことで、
今ものうのうと娑婆でのさばっている“先生”を追いつめたい
その一心での告白だった。
半信半疑ではあるものの、
徐々に調査を進める藤井…
やがて、須藤の話と合致する人物や土地が次々と見つかり、
次第に彼の告発に信憑性がある事に気付き始める。
死刑囚の告発は真実か虚構か?
先生とは何者なのか?
藤井はまるで取り憑かれたように取材に没頭していくのだが…

ノンフィクションベストセラーの映像化!
どうなの?
どうなの?
って思うとおもうのですが、
映像化成功といえるのでゎ!
ヾ((○*´∀`*))ノ゙
どのあたりが?
って言われると、
間違いなく、「リリー・フランキーさんが!」と答えます!
'`,、('∀`) '`,、
いえね、
本気で悪党な奴って、
あんな無害な顔してんだよね。
'`,、('∀`) '`,、
もう、いかにも!ってキャスティングに感動しちゃったし、
リリーさんの芝居が素敵すぎましたね(∀`从)♡♡♡

私の周りでも、
ちょっと、こんな人がいましてね、
土建屋さんなんですが、てっきりカタギの方だと思ってたんですね、
とても優しいお顔されててね、
物腰柔らかで、
荒くれ者多い土建業の社長が
こんな温和な人でいいのか!?って
マヂで思ってたんですが、
ある日、
友人に連れて行かれたスナックで、偶然
社長さんにお会いしましたら、
「おぉ!お菓子くん!一緒にどうだい?」って言われたんですが、
どうも、取り巻き連中がね、
スキンヘッドの眉なしとか、
胸元にチラリ覗く、素敵な絵画とか
どぉ~~~も、一般の方には見えなかったので、
「いえいえ!お邪魔しても何ですから…汗」ってお断りしたんですね、
すると、
「ぉい!ママ!お菓子くんにフルーツでも出してやれや!気が利かねぇ~な!」
ってデカい声だしてね。
いやいやいやいやいや汗汗汗汗汗汗
ととととととんでもございませんってば!汗汗汗汗汗汗
って
狼狽しまくっていると
出てきましたよ…フルーツタワー_| ̄|○∠))バンバン
どうすんだ?コレ…?って感じで
恐縮しまくって頭下げまくってね。
可愛がっていただけるのはありがたいのですが、
どうやら社長、
ソッチの人ですね・・・ コリャ・・・
という判断してからわずか、
その社長の家が銃撃されたんですね
_| ̄|○∠))バンバン
もちろん、
新聞にも載りましたよ。
幸い、社長にお怪我はなくて何よりでしたが、
やっぱ、
ビンゴぢゃん!(-.-;)
っていう、
懐かしい思い出…(遠い目で...)

さてお馴染みの
大きく話が逸れちゃう本ブログには
そろそろ慣れていただけましたでしょうか?
(=´∀`)人(´∀`=)イヤン♥
あまちゃんでは、
人のよさそうな無頼寿司マスターを演じています、
ピエール瀧さんが、
今回は超悪党でしたね~~!(∀`从)♡♡♡

キャスティングはマヂで良くってね、
っていうか、私好みでしてね。
あと少し欲言えば、
もう少し激しいゴア描写が欲しかったかな~~~ってね…
(●´艸`)
これが映像の限界なのかな~~?
もっとこう、
目を覆いたくなるようなの観てみたいね!
本作では、
暴力シーンはあるんですが、
気持ち悪いシーンはあまりなくってね、
焼却炉に入らない死体を、
鉈で間接ごとにバラバラにしているシーンがあるんですが、
ピエールさんの表情とかで魅せているので、
実際にはストレートな表現は無くってね、
そんな
役者さん頼りの、
ある意味センスいい映像が創られてましたね~~!

先に申しましたが、
とにもかくにもリリーさんの弾けた芝居が素敵でしてね~
ジジぶぅ演じる、借金苦の爺さんを、
スタンガンでいたぶるシーンはちょっと笑っちゃいました。
ノリノリなんだもん。リリーさん。'`,、('∀`) '`,、
しかし、
これがノンフィクションで繰り広げられていた事実であるとすると、
ホント、凶悪!'`,、('∀`) '`,、
こんなのが隣にいるかと思うと、
おちおち生活できないね。
保険金かけて首吊るすとかぢゃなくてね、
酒飲ませ続けて殺すとか、
もう、拷問の中の最高峰ですゎ(-.-;)(-.-;)(-.-;)

で、
本作のように、
もうね、誰でもソッチ側へと転落する可能性持ってるんだな~ってのが
もう、率直に思ったこと。
必ずや、その心を持ち合わせているのが人間って生き物だ。
本来、
ジャーナリストとして、
その犯罪の真実へとたどり着くことが目的だった藤井。
しかし、取材に没頭し、
認知の母親を妻に押し付け、
その現実からは目をそむけ、
真実を追求することなくやり過ごす…
これも悪。
妻…
認知症の義理の母親に暴力をふるわれ、
やがて自らも母親を殴りだす…
追い詰められ、
心を病んで・・・
これも悪。
新聞に載ったり、
テレビで報道されたり、
人が死ぬ、
それだけが悪ではない
見えているものだけが判断材料ではない
そこここに悪は蔓延しているのですね。

あなたの中にもきっと、
そして、そうなる可能性も必ずや持ち合わせているのです。
とにかくそこら辺が怖い!
そう思わされてしまうのが怖いのです。
ソッチ側へ引きずり込まれてしまいそうになるのが怖い。

本編は、
死刑囚から発信される情報を基に、
ジャーナリストが過去を暴くって流れですので、
中盤からはすべて回想シーンとして描かれています。
そして、
その回想部分は、残酷極まりない暴力描写ばかり。
でも決定的な表現はないので、
ゴア描写が苦手な方でも観ることは可能。
そして後半、
法廷での藤井と木村の対決。
ラストまではなかなか圧巻な流れで見応え十分でしたね。
唯一の証言者である男も、
運悪くトラックに撥ねられちゃってね
ここにフィクションがなかったとしたら、
神っているね!絶対に!
(-.-;)(-.-;)(-.-;)

私は原作本は未読なんですが、
たぶんこれは、映像ありのほうが面白いと思う。
これはお薦め出来ますよ~~~~~!
是非、
寒気のするリリーさんの薄ら笑いをご覧になってくださいね!
