遥か彼方、遠い、恐怖の消えた世界

ネイザン・ジュラン監督作品
「シンドバッド 7回目の航海」
「地球へ2千万マイル」
観ました!
あらすじ!
バグダッドのシンバッド王子(日本ではシンドバッド表記が有名)は、
チャンドラ王国との平和条約締結を終え、婚約者パリサ姫とペルシャに航海中、
食糧と水を求め、海図にはない島、
偶然発見したコロッサ島へ上陸する。
そこで、人工物と思われる石像が彫られた洞窟の入口をみつけた。
するとその洞窟から一人の男が飛び出してくる!
彼を追って現れたのは、1つ目の巨人サイクロプスだった!
飛び出した男は、魔法使いソクラ、
シンバッド一行は、彼を助けたものの、
彼の持つ、魔法のランプは巨人に奪われてしまった。
バグダッドに戻った一行だったが、
ソクラはランプをとり戻すため、再び島に行きたいと王に願い出る。
しかし、王はそれを許さなかったため、
ソクラは魔法で、姫を親指大の大きさに変えてしまった。
元通りにするには、コロッサ島に住む双頭の鷲の卵の殻が必要だと訴え、
まんまと島へ向かうことを約束させた。
シンバッドは、死刑囚の刑を軽減することと引き替えに、
囚人たちを乗組員に任命。
船は一路、
コロッサ島へと出航した。

今年5月、
アニメーションの神、レイ・ハリーハウゼン氏がお亡くなりになり、
追悼上映を勇んで観てまいりました。
もう、ハリーハウゼンの代表作でもある本作!
初カラー作品とうことで、最強の出来栄え!
今更こんな傑作に、何言う気もございませんが、
この作品の最大のウリは、
やはり骸骨兵との剣での戦い。
着ぐるみに、人が入っているとまで言わしめた、
そのコマ撮りの妙たるや、
今見てもスゲェっす!ヾ((○*´∀`*))ノ゙
まね、
確かに、今観たらさっ、
恐ろしくぎこちない動きではありますが、
しかし、コマ撮りでぎこちない、カクカク感を感じるってのは、
コマからコマへ移動する際、
人形にブレがない証拠なんですね!
神なんですよ!やはり!
「アルゴ探検隊の大冒険」でも骸骨兵出てきますけど、
あちらは、表情豊かな骸骨7体でして'`,、('∀`) '`,、
剣と盾持って、両手がふさがった状態で
石垣を越える仕草とか、もう凄いのなんの!
剣で切られた腕を押える骸骨とかね、
お前!痛くないだろ!とか突っ込みたい'`,、('∀`) '`,、
もう、細かい芸が飛び交っててね!
一回ぢゃ、7体全ての、
その動きの凄さを全て観切れないんすね~~!
アングルもそりゃ~凝っててね!
恐るべしだ!
それに比べると、本作は1体しか骸骨でないので、
そりゃ~~~丁寧な動きでね!
右手に握る剣の動きも凄いんだけど、
剣を振るった時の、左腕の動きが秀逸なんてもんぢゃない!
しっかりバランスとかとってる芸の細かさ!
さすがに、人が入っているとまで言われるだけありますよ。
まぁ、
戦いのアングルは、真横から主体で、
スーファミの格闘ゲームっぽいんですが、
それでも、
神だね神!
あとはサイクロプスすかね~~~(∀`从)♡♡♡

開始とともに登場!出し惜しみなし!'`,、('∀`) '`,、

ぃやぁぁぁぁぁぁ!たすけてぇぇぇぇ!逃げるソクラ。

行きがかり上、戦闘に!ソクラを助けるハメに。槍で応戦!

ソクラの奥の手、ランプの精を呼び出せ!

「ご主人さまぁぁ~」出てきたランプの精バラニは、何故かチビッコ。
ソクラは「我々とサイクロプスの間に幕を貼れ!」と命ずる!
バラニは「やってみます…」と自信なさげ'`,、('∀`) '`,、

炎になって、クルクル回りながら見えない壁をつくる!
サイクロプスは「ぅあ!何これ?キモチわるっ!」って顔。

サイクロプスの足を止め、カプセル怪獣のごとくバラニを回収!

ソクラは得意満面!したり顔!'`,、('∀`) '`,、

いまだぁぁぁぁ!逃げろぉぉぉぉ!
まぁ、この後すぐ、
海の中にランプ落とすという失態を犯し、
サイクロプスにランプを回収されちゃうんですけどね
'`,、('∀`) '`,、
姫が小さくなるシーンなんかも、
ただ左腕を動かすだけの表現で、小さくなっていくように見える演出の妙!
様々な工夫でつくられた、
映画史に残る傑作っすね!
しかも50年代につくられているって…
頭さがります(; -y-)ツ))
イタリア・シシリー島沖の海中に墜落した飛行船。
それは、米国が13か月前に打ち上げた、金星探査ロケットだった。
居合わせた漁師たちによって、乗組員が二名助け出される。
ドクターは金星の風土病により死亡するも、
隊長のカルダー大佐は生き残った。
実はこの探査で、探検隊は、金星生物の卵を持ち帰っていたのだ。
しかしその生物は、漁師の子供により持ち去られ、
島に滞在するレオナルド博士の元へ売られてしまう。
わずか一晩で孵化し、人間大となった金星の生命体“イーマ”
地球環境の影響により、急激にな成長する。
人間からの攻撃により狂暴化したイーマ。
一度は捕獲に成功し、ローマの動物園に移送されるものの、
電気トラブルにより麻酔がさめ、また暴れだす!
動物園の象と、壮絶な戦いの末、
象を倒したイーマは、川を使って市街地へと突き進む。
さらに巨大化する金星怪獣イーマに対して、
遂に軍へ出動命令が下った。
人々は円形闘技場(コロセウム)に篭城する怪獣に最後の決戦を挑む。
シンドバッドの前年にアメリカ公開された一本!(日本未公開)
怪獣イーマ以外は、
まぁ、サンダーバードっぽい感じでね、
シンドバット同様、
お話は、それほど面白いわけではないんですが、
やはり、
イーマの素晴らしい演技?'`,、('∀`) '`,、
それに尽きますね!
まぁ、正直言っちゃえば、
これに関してはゴヂラの勝ちでしょうね'`,、('∀`) '`,、
それ言っちゃうと、
金星怪獣って言えば、やはりキングギドラだよね
_| ̄|○∠))バンバン
見どころは金星代表イーマと、
地球代表の象の死闘!'`,、(人´∀`)'`,、
この象が、マヂで良く出来ていて、
質感とかが本物ソックリでね。ヾ((○*´∀`*))ノ゙
未知の生物相手に大健闘っす!象!(∀`从)♡♡♡
さすが陸上最大の動物っす!
地球代表の名に恥じぬ戦いっぷりでしたっ!
つまり
イーマにしても
ゴヂラにしても、
あの時代の人々の夢のデカさを感じて欲しいワケですね。
そういった意味で、
いまこうして我々が映画を楽しめるために惜しみなく寄与し、
映画の発展に大きく貢献し続けた映画人
レイ・ハリーハウゼン…
どうか安らかに…
