何でもしてくれるんでしょ?なら、私より不幸になってよ!

大森立嗣 監督作品
「さよなら渓谷」観ました!
あらすじ!
都会から離れた緑豊かな渓谷で暮らす、尾崎俊介と妻のかなこ…。
そんな長閑な町に、幼児殺害事件が起こる。
事件は、実行犯として逮捕されたのが実母である立花里美だったという、
ショッキングな結末で収束に向かっていた。
しかし、事件は一つの通報により新たな展開を見せる。
容疑者である母親・里美と、
隣の部屋に住む俊介が、以前から不倫関係にあり、
共犯者として俊介に嫌疑がかけられたのだ。
そして、あろうことかこの通報をしたのは、妻のかなこであった。
なぜ、妻は夫に罪を着せたのか。
事件の取材を続けていた週刊誌記者の渡辺一彦は、
必要以上の生活用品も持たず、
まるで何かから隠れるようなふたりの暮らしに疑問を抱く。
俊介に、自らが抱える過去と同じニオイを感じた渡辺…
そして、二人を追ううちに、
15年前におこった、その悲しくも衝撃的な事実を知ることになる。

モスクワ映画祭で賞獲ったんすか?Σ(-`Д´-ノ)ノ
…そうすかぁ…┐('~`;)┌
…まぁ、
サスペンスとしてはB級すね…(-.-;)
眠気を誘う展開でもあります。
なんかね、
SEXシーンが度々挿入されるんですが、
意味があまりわからない!
もう、
始めっからSEXシーンなわけですよ!
真木さんのあんな顔は嬉しいですけどね!
もう少しキレイな表現が欲しかったかな…(-.-;)(-.-;)
彼らの生活表現からしたら、
この手のシーンは作品的に適切かもしれないのですが、
ドロッとし過ぎてて、あまり好みでなかったですよ。
…って、SEXシーンに食い付き過ぎなんですが'`,、('∀`) '`,、
裸もいいですけどね、
大森南朋さんの、緩みきった肉体は見せなくていいですよ!
'`,、('∀`) '`,、
気持ち悪いから!

まぁ、
ある意味、
各シーンへの、それぞれの惹きこみ方は
凄いっちゃ~凄いんですけどね。
本筋である、
“様々な形を持つ愛情や憎しみ”表現なんですが、
どうも時間かけた割に、
本来、「もっとも憎むべき相手」を、
グルッと回って内縁の妻化するのかな?っていう…?
女性って、生理があるだけに、
〝生理的に無理!”っていう、
理屈じゃない感情があって然りなんでね、
えぇ?そうなっちゃう!?とか思うのですが…
その…
物語上の思考っていうかが、
まさに男性的でしてね…
しかしまぁ、
それ言っちゃうと、その逆もあんぢゃね?
ってことにもなっちゃうんだけど…(-.-;)

この被害者と加害者がくっついちゃうってシチュエーションは、
本作では、
〝私たちは幸せになるために一緒にいるんじゃない!”の通り、
加害者尾崎俊介は、罪滅ぼしに、かなこと共にいる…
そして、かなこは一緒にいることで、俊介を苦しめるために一緒に居る。
からなんですね。
これを、真木さんと、大西さんが巧いこと描き出してましたよ…
ただね…
皆さんも思うでしょうが、どこかで聞いたような話ですよね。
'`,、('∀`) '`,、
例えばよくあるパターン!
殺人事件の被害者の娘と加害者…とか…
そんなノリ?(●´艸`)
とにかく、
役者さんらは皆、
どこかに憂いを秘めたよい表情をされてましたね。
真木さんなんて、
あの、張り付いたような表情と、
爬虫類のような目つきが、
本作での「尾崎かなこ」のイメージにピッタリだった。

そんな役者さんたちの奮闘をよそに、
一連の事件の発端とも言える
回想シーンにおける集団レイプ自体は
それほどの迫力シーンではなくてね、
あまり嫌悪感漂う感じでもなく、
ただ、
襲われている夏美を置いて逃げ帰った友人が気持ち悪いだけで…
だけど、
目の前で集団レイプがおこったら、
ヘタに関与すると、次の標的は自分ってことになっちゃうし、
逃げるしかないよなぁ…(-.-;)(-.-;)
以前、
電車のトイレで襲われちゃった人いましたが、
結局、
誰も助けちゃくれませんしね…(-.-;)世知辛い…

私も何シーンか
「さまよう刃」では、
まぁぁぁぁぁ、嫌悪感全開なレイプシーン(ビデオ再生における)でしたねぇぇぇぇぇぇ・゜・(ノД`)・゜・。
力づくゎダメだってば!(-.-;)(-.-;)
実ゎ、
こんな
ぢつゎ強姦シーンが苦手でしてね…(-.-;)(-.-;)
ゴア描写は大好物なんですが、どうもソッチ系ゎ…
なので、私の評価法上では、
レイプきっかけで進む物語は、非常に辛い点数になったりします。
短絡過ぎるからなんですね、きっかけとしては…。

さらにDVがプラスされるとお手上げですゎ。(-.-;)
さて、
どうも、どこかで聞いたことあるような話な本作なんですが、
俊介が釈放されてからは、
ちょっとイイシーンが登場したりします。
諸々の出来事を深く追求したりせずにね、
今まで通り、
一緒に温泉施設に行ったりしてね、
帰り道、橋の上で話をしているシーン…

欄干から足を出すかなこ…
サンダルが落ちちゃうよ!って思ってたら、
遥か眼下の川へと落ちてしまう…
その後、
かなこは俊介の元を立ち去ってしまう…

サンダルが彼方へと流れ去るように…彼の元を去っていくのです…
こんな幽谷に、
人目を避け、ひっそりと住んでいたのに、
世間の注目を浴びるような事件が身近で起こる…
彼らに、
平穏な日々は、
きっと訪れないんでしょうね…

こんな切ない男女の関係...
人を恨むという、途方もないエネルギー...
こんな...人間にしかない感情...
持続の難しさ…
「必ず探し出しますよ...!」という俊介の言葉
終わりはなかなか好きな感じでしたね。

ラスト
俊介の選択はいったい…?
確かめたい方は、
一都道府県に一館程度の公開劇場ではありますが、
足を運んでくださいませ。
