今ある位置ではなく、一瞬先を狙うんだ!

ルーベン・フライシャー 監督作品
「L.A. ギャング ストーリー」観ました!
あらすじ!
1949年、ロサンゼルス。
ニューヨーク、ブルックリン生まれのミッキー・コーエンは、
麻薬、銃、売春…
金儲けのためには何でもし、
自らを神と称し、この街を牛耳り、
さらには
新たな商売として、
シカゴから西の広い地域の賭博も仕切っている。

そんな悪党の活動を守っているのは、
彼自身が雇っている手下や殺し屋だけでなく、
金に目がくらみ、まんまと買収された警察や
政治家、弁護士や州判事まで。
いつしかこの街にはコーエンには手を出すな!という
暗黙の了解が生まれてしまった…。
そんな誰もが恐れる存在のミッキー・コーエンだったが、
ロス市警のジョン・オマラ巡査部長は違っていた。
誘拐同然に街で攫ってきた女たちを、薬漬けにし
売春婦として働かせる娼婦宿に単身乗り込み、
壊滅に近いダメージを与える。

ビル・パーカー、ロス警察署長は、
軍の特攻部隊経験を持つ
そんな向う見ずな彼に目をつけ
ミッキー・コーエンを帝王の座から引きずり下ろすための
特命チームのリーダーに選んだ。
こうして、
市警のはぐれ者たちで結成した最強部隊は
バッヂを捨て、ゲリラ戦でギャングに立ち向かうこととなる…
はたして、最強は、最凶を凌駕できるのだろうか!?
その対決の幕が切って落とされた。

ルーベン・フライシャーといえば、
一番に挙がるのが、「ゾンビランド」でしょうか?
(●´艸`)
コメディって括りで紹介されますが、
それほどのコメディ要素はありませんけどね。あれって!
'`,、('∀`) '`,、
本作は実在した人物
ミッキー・コーエンというロスを牛耳るギャングを
腐りきったロス市警が立ち上がってブッとばす話ですね。
'`,、('∀`) '`,、
「L.A.コンフィデンシャル」にも登場したミッキー・コーエンですが、
L.A.コンフィデンシャルでミッキー役を演じた
“ポール・ギルフォイル”のほうが、
本作でのショーン・ペンより、実物に似ていましたね。
ショーン・ペン
以前から悪役ヅラだと思ってましたが、
ギャング役が似合いますね~~
悪党な表情は秀逸でしたょ。(●´艸`)
ムカつく顔だよね!ショーン・ペン!ヽ( ´¬`)ノ

でまぁ、
ルーベン監督で期待しちゃうのが、
どんだけ残酷シーンが登場するんだろ?ってトコですが、
実際には、
様々な殺し方が搭乗するんですが、
目を覆いたくなるようなモノはないです。
ロス舞台なので、
HOLLYWOODサインも登場するんですが、
本作の時代ではまだ、
「HOLLYWOODLAND」という不動産屋の広告状態でしたね。
ここにミッキー・コーエンが現れると、
コヨーテが寄ってくるらしいです。
つまり、
ここで、結構な人数を殺してて
コヨーテの餌となっているようですね。
'`,、('∀`) '`,、
敵対するギャング・ルッソの
上半身と下半身をチェーンで2台の車に繋ぎ、
上下に引っ張って、胴体真っ二つにしてましたね。
ヽ( ´¬`)ノ
バラバラになったルッソはコヨーテに食われてました。
このシーン観て、
「リーバイスのマークだ…。」って思ったのは私だけだろうか?
(-.-;(-.-;(-.-;(-.-;)

リーバイスは自社のジーンズの丈夫さをアピールするため、
二頭の馬に左右に引っ張らせるパフォーマンスを展開!
今回目を引いたのが、
『ターミネーター2』でT-1000役に抜擢され、
一躍有名になった
「ロバート・パトリック」が
天才ガンマンのマックス・ケナード巡査役で出演しておりました。
このケナード巡査がまた、カッコいい役でしてね。
ルパン一味でいうところの次元大介な位置づけでしたよ。
クライマックス、
ケナードは、
コーエンのところの殺し屋カール・レノックスに撃たれてしまい、
レノックスに撃たれそうになっているオマラを援護できなくなるんですね。
しかし、
彼を慕うラミレスに手を添えてもらい、
「一瞬先を狙うんだぞ!」とアドバイスし、
見事レノックスを撃退!オマラを救うことが出来るわけです。
このケナードとラミレスの関係は、
全編通して語られるので、
このシーンにジーンとするには、
本編を観ていただかなければなりませんので
雰囲気だけ味わってください'`,、('∀`) '`,、'`,、

今回、ヒロイン役で登場した
エマ・ストーンには、あまり触手が動きませんでしたが、
(最近はキャスリン・モリスがお気に入り(●´艸`) )
全体的に、ナイスなキャスティングですし、
アクションも、カーチェイスも平均点以上です
この手の話で定石な
ギャングに家族を狙われ報復される流れもシッカリとあります。
例の“オーロラ銃乱射事件”により、
シーンカットを余儀なくされたりとかあったようですが、
十分楽しめる出来だと思います。

ラストシーン
ボクサーだったコーエンを、
殴り合いで制したオマラ。
腕っぷしでのし上がったコーエンは
自慢のボクシングでボッコボコにされます。
コーエンを殺人罪で有罪にしたオマラは、
ラスト、
“俺にはもう、バッヂは必要ない!”
そういって、海にバッヂを投げ捨てます。
そして、
コーエン一味に報復として自宅を襲撃された時に、
妻・コニーが産み落とした赤ん坊と、
オマラと共にこの戦争を戦い、
とにかく苦労しまくったコニーと共に
静かに暮らす決意をするわけです。

とにかく猪突猛進、
甘い作戦で何度も仲間をピンチに陥れたオマラ
ダメリーダーは、
まんまと敵の罠にハマり、
仲間のヒーラーを失い、
一人の少年を父親のいない子にしてしまった。

しかし、
その犠牲の上に、
ロサンゼルスという天使の街において、
戦争に勝ち、
本当に大切なものを手にします。
そう…
だってここロサンゼルスは、
楽園ではなくとも、天使の街ですから…
