森の霊鳥は、腐肉を食うカラスを追いだす。 | 真夜中のキャプチュード

森の霊鳥は、腐肉を食うカラスを追いだす。













セデック・バレ











ウェイ・ダーション 監督作品


「セデック・バレ 第一部 太陽旗」
「セデック・バレ 第二部 虹の橋」
観ました!








あらすじ!





1930年、台中州能高郡…

台湾中部の山岳地帯に住む誇り高き狩猟民族・セデック族。

霧社セデック族村落の一つマヘボ社の頭目の息子

   モーナ・ルダオは、内外にその勇名をとどろかせていた。

1895年の日清戦争終戦後には、

彼らの暮らす山奥にも、日本の統治が広がり、

彼らの平穏な生活は脅かされ、

以降、35年に渡り、抑圧の生活を強いられることとなる…

セデック族の人々は野蛮人とさげすまれ

彼らは強制的に、
   日本人化を推し進める教育などを受けることを余儀なくされた。


$♥



そんなある日、

日本人巡査がマヘボ社で行われていた結婚式の酒宴の場を通りかかった。

巡査を宴に招き入れようとモーナの長男、タダオ・モーナが

巡査に酒を振る舞おうと手を取った。

ところが、

セデック族の不潔な酒を嫌い、タダオに手を上げてしまう…

これをきっかけに、

日頃から日本人をよく思わない若者たちは、
           この巡査を袋叩きにしてしまう・・・

こうして、長い間のわだかまりが爆発!

一族のために間に入り苦労し続けてきたモーナ・ルダオも、

その重い腰を持ち上げてしまう結果になる…。

そして10月27日…

セデック族の6つの社の男たち300人により、

霧社の日本人たちは襲撃されてしまう

こうして、起こるべくして

大規模な抗日暴動事件が起こってしまった…!


$♥











































実は私、

「霧社事件」をよく知りませんでして…(-.-;)

遠くに聞いたことはありますが、

その前後関係はまったく知らない状態で鑑賞しましたが、

見聞きしたわずかな情報と

細かい部分でアラ?聞いた話と違うわね、
        ってなトコもありましたが、

   それでも
     かなり面白かったです。ヽ( ´¬`)ノ


もうね、

一部と二部で4時間半という長さなんですが、

立ち見客まで現れるほどの盛況ぶりでしたよ!
              '`'`,、('∀`) '`

こうした良作を、もう少し広く

多くの人たちに目にしてほしいわけですが、

全国30か所しか上映館ありませんで…(-.-;)


これは

明らかに興行手法のミスですね…(-.-;)(-.-;)

ただ、

前後編で、4時間半であれば、

それほど長いワケでもないですよね?
   (一日5本映画観たりしたことある奴にだけは言ってほしくない…)

ちょい頑張って、行っちまおうぜ!
            +.(*ゝд・)b゚+.゚


$♥



とにかく本作では、

当事の山間部の自然が美しく切り取られています。

やけに、シダ類が目立ち、苔の生え具合といい

南国…

  ハワイ島?

もしくは奄美・・・

そんな印象を受ける草木に囲まれた大自然が映り、

さらには溪谷のような場所に移動するんですが、

ここらは、

キングコングの住んでた島って感じの高低差が激しい

   人を寄せ付けない奥地って感じです。

これでは、

慣れない者は、

例え兵士といえど戦闘になったら苦労しそうです。
                 ヽ( ´¬`)ノ


そして本作の主人公たち、

セデック族は、

とにかくカッコよく描かれていますね!
              !;;:+*(●´∀`人´∀`●)*+:;


いざ戦闘となると、

日本人の放つ弾丸は、一切セデック族を捕らえることはありませんでした。
                     ァ '`,、'`,、('∀`) '`,、'`,、

それに対し、

原住民族であるセデック族のライフルの、

まぁ~~よく当たること
          (_△_)ノ彡☆!!バンバン

バッタバタ、日本人はやられていきます!

ホント、日本人はボンクラに描かれててね、

超ビビリの猿で、

殺されては、武器を奪われ、

相手に献上しているだけでして…

しかも、

蕃人が、奪った機関銃の使い方がわからなかったはずが、

次の瞬間、何きっかけなのか知りませんが、

蕃人の子供が撃ちまくっていましてね ,、'`,、('∀`)

所謂、西部警察方式ですかね?ヽ( ´¬`)ノ

主人公には、絶対に弾は当たらないよ方式?
             '`,、('∀`)



$♥




近代装備を有する日本人たちが、

蛮刀で立ち向かってくる蕃人に歯が立たない上に、

バサバサと首を狩られてしまう描写は、

一見、反日ととられてしまう可能性がありますが、

私的にはこの首狩り、



最高でしたぁぁぁ!
    ;;:+*(●´∀`人´∀`●)*+:;



もうね

気持ちいいくらいによく首が飛んでましてね
                  '`,、,、('∀`) '`


素敵に切れ味のよい蛮刀は、柄の部分もカッコよくてね。

そんな刀で描かれる、
   ゴアな描写は、ちょっとしたホラーでしたね~~
                   (人´∀`)

実際には、

戦闘での日本人の死者って28人らしいので、

あそこまで派手に、首落とされることもないんでしょうが…

なんかね、

メロン狩ってるようでしたよ。'`,、('∀`) '`,、'`,、


$♥



さて本作、

12年の歳月をかけ完成した一本なワケですが、

その時間の中には、こだわり過ぎってのもあるのですが、

資金不足ってのが深刻な問題であったらしくてね、

それでも、

ウェイ・ダーション監督は、
            
台湾歴代興行収入2位の「海角七号」で資金を叩き出すと、

それはもう、完成度の高い本作を

ようやく完結できたわけです。

     ヨカッタネ~ヽ( ´¬`)ノ   



なのでね、

色々と凝ってて、

セットとかも、小屋の屋根のつくりが数種類あって、

藁葺きから、石らしきものを瓦代わりに敷き詰めてあったり、

手が込んでましてね。

小屋の中のインテリアや、

蕃人のアクセサリーに至るまで手が込んでましてね。


なかでも、

衣装は素敵でね!


とくに蕃人の衣装はオシャレで

センスいいデザインなんですね。


ちょいCGがしょぼいんですが、

特に攻撃用の複葉機が離陸するシーンは雑でね、

しかも、

シーンを何度か使い回してたりしてね
           ('∀`) '`,、'`,、


要所要所でバランスの悪さが目立つところもありますね。

きっと、

お金なかったんでしょうね(; -y-)ツ))


$♥



さて、

私ごときが知る限りの情報では、

実際には真意はわかりませんが、

台湾の方々って、

いまでも日本人に感謝している人が多いと聞きますよね。


あすこゎ、

台湾人(漢民族との混血)と漢民族、

   そして原住民(10数種の民族がいるんだってさ)

が暮らしているところへもって、

いくら戦利品とはいえ、

いきなり日本人がやってきて、統治とか言われてもね。

それでも台湾の人と漢民族の人は、

  なんとなく日本人を受け入れて

でも、

原住民族だけは、嫌ってたらしいです。

この事件が起こるまでを、

かなり細かく忠実に?再現しているドラマらしく、

とても、わかりやすく魅入ることができますよ。


原住民の言い分ってのが、理解できると思いますよ。

彼らは、決して仕返しをしているのではなく、

先祖に対しての面子を保っている

その儀式として、日本人の首を狩っている

ちょっと理解しがたいのですが、

その関連性もキチンと描かれていて、

民族風習として、理解できると思います。



$♥
ちょっと宍戸開さんに似た頭目('∀`) '`,、'`,、



史実に興味あるなら、

お休みの間にご覧になるといいですよ!

せっかく時間があるのだから、

大作といえる4時間半を

ぜひぜひ、堪能していただきたいですね。









































普通です。











































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