オペラは、金持ちに魂を抜かれ、本来の形を失った…

ダスティン・ホフマン 監督作品
「カルテット!人生のオペラハウス」観ました!
あらすじ!
第一線を退いた音楽家...
“過去”の大スターたちが生活している「ビーチャム・ハウス」
ここはつまり、
かつての名だたる音楽家たちが暮らすホームなのだが、
少々経営難…
そこで、打開策として
居住者たちによる、
ホーム存続を懸けてのコンサートを開催することとなった。

ビーチャム・ハウスで余生を過ごす
レジナルド・パジェットことレジー、
セシリー・ロブソンこと、シシー、
ウィルフレッド・ボンドこと、ウィルフたち三人は、
かつては英国の誇る、四大歌手として名を馳せた有名な音楽家たち。
彼らもまた、
今回の大事なコンサートの準備に追われている…。

そんな彼らの元に、
かつては、カルテット仲間だったものの
野心やエゴのため、
仲間を傷つけ、確執を残して去っていった
プリマドンナのジーン・ホートンが入居してきた…。
コンサートを控えたメンバー達は、
長い間、疎遠だった彼女との再会に当惑する…
特にレジーは、
かつて、ジーンとは
“9時間だけ”夫婦だった過去をもち、
その動揺は、他の三人を遥かにしのぐものだった!

こうして、
かつての四大歌手が勢ぞろいしたビーチャム・ハウス!
誰もが彼らカルテットの復活に期待を寄せ、
ホーム閉鎖の危機を打開する最終兵器として機能することを望むものの、
ジーンは、そのプライドが邪魔をし、
歌を封印してしまっていた!
こうして、4人の間に暗雲が立ち込めてしまう。
はたして、
伝説のカルテットの復活はあるのだろうか!?
そして、
奇跡の歌声は、大ピンチのビーチャム・ハウスを救うことが出来るのか!?

6歳よりピアノを習い、
かつては、
ロサンゼルスの音楽院に通い
音楽科を専攻!
多彩な能力をもち、
俳優として、
79年に「クレイマー、クレイマー」で、
88年には「レインマン」で
二度のアカデミー賞主演男優賞を受賞しているダスティン・ホフマン。
そんな彼の初監督作品ということで、
公開を待ち望んでおりましたよ!
ヾ((○*´∀`*))ノ゙
公開初回に行っちゃいました!
そして、
めちゃ面白かったです!
ヾ((○*´∀`*))ノ゙ヾ((○*´∀`*))ノ゙ヾ((○*´∀`*))ノ゙

英国のアカデミー賞俳優たちに、
オペラ...
クラシック...
ジャズにラップまで登場し、
名だたるソプラノ歌手
ピアニスト
トランペッターをキャストに配した
たぶん、
二度と集結出来ない
夢のコラボがここに完成!
さらには、
わずか99分という完成度の高さに、
思わず、
大和田監督処女作が
ふと頭をよぎってしまったのは私だけでしょうか?
(-.-;)(-.-;)(-.-;)
やっぱ、比べちゃダメだよね…(-.-;)

私、
老人活躍映画好きかもしれません
(●´艸`)
邦画では、
「死に花」が結構記憶に残っていますね。
老人ホームで暮らす藤岡琢也さんが亡くなり
火葬場で焼かれ出てきたら、
骨が二人分あったというシーンは衝撃的。
彼を愛する加藤治子さんが、
こっそり棺桶に忍び込み、
生きたまま焼かれてしまったという
あまりにブラック過ぎるこのシーンで
監督は笑いをとろうとしたんでしょうかね?
Σ(-`Д´-ノ)ノ
抱きついた骨がかなり画的に衝撃でしたね!
ァ '`,、'`,、('∀`) '`,、'`,、

さて、死に花は置いておいて、
本作、カルテットですが、
エンドクレジットで、
メインキャスト以外に出演している
名のある音楽家たちが順に紹介されるのですが、
そっち方面に疎い私ですら知ってた名前もあり、
ダスティン・ホフマンという監督のセンスが光る一本だと思います。
自身も音楽に通じ、
名曲たちに包まれるように描かれた
実に優しさが溢れる作品に仕上がったのは
やはり、
75歳となった彼が、同年代の盟友たちを描いたという
この一点ではないでしょうかね?

かなりテンポよく進む物語なんですが、
私としては、
「スウィングガールズ」のように、
クライマックスに、圧倒的なパフォーマンスで盛り上げる
そんな作りを想像するわけなんですが、
気持ちよく進むストーリーにのめりこみ
気づくともう、上映時間が3分の1程度しか残ってなくて、
いまだ、
コンサート開催にまで届いていない時点で
急に
ラスト…どうなるんだ?
と、少しドキドキしてきちゃったのですが
ほどなくコンサート開始!

素晴らしい演奏をトントンと流して観せて、
さぁ!
いよいよ史上最強と言われるカルテットの登場!
大歓声に包まれる4人!

そして、
いろいろとあったレジーとジーンは、
お互いがやはり必要であると再認識し、
もう一度、
人生のパートナーとしてお互いを選び、
しっかりと手をつないで、本番へ!
歌が始まり、
と、ここでエンドクレジットに突入

いやいや、
素晴らしいラストシーンでしたよ。
ここで演目をすべて見せてしまったら
それこそ、愚の骨頂!
蛇足もいいとこ!
見事なタイミングとカットで終わったなと!
ホフマンの可能性に感動しましたよ!
私、
映画館で今回2度目となる、
上映終了後の拍手喝采と出会いました。
(=´∀`)人(´∀`=)
拍手してた人…
う~~~~~んヽ( ´¬`)ノ
わかる!わかる!;;:+*(●´∀`人´∀`●)*+:;
その気持ち!
あ~
ちなみに1度目は「マイケル・ジャクソン THIS IS IT」ですね。
(∀`从)♡♡♡
THIS IS ITに来てたお客さんは
もう、マイケルき●がいばかりでね'`,、('∀`) '`,、
座席の番号が“J”だったおばちゃんが、
「ぎゃ~~~!あたしの席!ジャクソンのJだぁぁぁぁぁ」と、
入場一番、
狂ったように叫び、飛び跳ねていましたっけね~~~
(遠い目&汗...)
( ゚ ρ ゚ )~*ポカ~~~~ンン
パフォーマンスのみで拍手を生み出したTHIS IS ITと比べ、
優しく静かに、そして魅せた本作の拍手は
たぶん観客から、
自然と導き出された評価の一つなんだろうなって思えました。
すでにラスト書いちゃって申し訳ないところですが、
これは観たほうがいいかもよ。
(●´艸`)
まぁ、無理にとゎ言いませんけど( ̄∀| ニァ...

今回、監督業に専念したホフマン監督、さすがです!