幸せになろうとしない人を、幸せにすることなんて出来ないよ

栗村実 監督作品
「桜、ふたたびの加奈子」観ました!
あらすじ!
桐原容子は、夫・信樹と、小学校入学を目前に控えた娘・加奈子の3人暮らし。
静かに、幸せに暮らす家族ではあったが、
加奈子の入学式当日、
容子がカメラをバッグから取り出そうと、少し気を許した一瞬、
友人を見つけ走り出してしまった加奈子は、
車に轢かれ、帰らぬ人となった…

初七日…
容子は、今は亡き加奈子の部屋で、
加奈子に会いに行くといいながら
首を吊ってしまう…
奇跡的に一命をとりとめた容子だったが、
その日以来、
いないはずの加奈子が見えると言いだす。
加奈子の分の食事を食卓に用意したり、
一緒にデパートへ出かけたりしだす…
心配する信樹だが、
容子の度の過ぎた行動に、徐々に不信感を抱き始める。

そして49日が過ぎ、
ある夜、
加奈子が可愛がっていた柴犬の二郎が
何かを追うように、首輪を外し、逃げ出してしまう。
追いかける容子は、
加奈子の入学するはずだった小学校へとたどり着く。
そこで、
野口正美という妊婦と出会う。
調子を崩した彼女を救ったことをきっかけに、
それ以来二人はしばしば会うこととなる。
正美は高校生で妊娠したシングルマザー…
嫌われるのを恐れ、父親に会いにいけないのだ。
やがて、
正美は菜月という女の子を出産する。
容子は久しぶりに赤ん坊に触れ、
菜月の手の平に、加奈子と同じホクロを発見する。
それに端を発し、
容子は菜月を、加奈子の生まれ変わりだと思い始める…!

正直いって、
内容を知った時は、
結構キワドイ作品なのか?とか思いましてね。
大丈夫なのかな?
そんな思いで鑑賞しました'`,、('∀`) '`,、
物語の核となるテーマに
“生まれ変わり”“輪廻転生”が深く存在し、
しかもそれらが、
当たり前のように肯定されているお話なんですね。
確かに、
二転三転、
惹きつける物語ではあったのですが、
その部分を納得できない方には、
頭が痛くなる作品だと思われます。
ァ '`,、'`,、('∀`) '`,、'`,、
結構、オールマイティーな私的には、
一切問題なく、
「つくりもの」としての面白さを十分堪能できましたけどね!
ヾ((○*´∀`*))ノ゙

で、
はたして、魂の生まれ変わりってあるんでしょうかね?
精神世界の、
しかも、人間を悪と捉える、戒めの中でしか成立しない考えだと、
私は思っているのですけどね…
ただね、
私も、どういう訳なのか、
ケーナの音を聴くと、もの悲しい気分になりまして、
何となく、魂が揺さぶられる感じってんですかね?
'`,、('∀`) '`,、
そんな感覚にとらわれるんですね…
きっとね、
ペルー人の生まれ変わりなのかな?とか思ったりね。
(=´∀`)人(´∀`=)
まぁ、
考え方としては、
戒めと考えるよりも、
プラス思考で捉えたほうがいいのかな?(●´艸`)

さてさて本作ですが、
オープニングの
加奈子に、もしもの時の、自宅の住所を教え込むシーンが
途中までいったい、何の伏線なのかがまったくわかりませんで、
すっかり忘れてしまっていたラスト、
大オチの伏線であったのには、
突然で、驚きましたが'`,、('∀`) '`,、
でね、
本作って、魅せ方は上手いとは思うのですが、
このラストって、ファンタジーでしょうかね?(-.-;)

どちらかというと、ホラーの色合いが強いのでゎ?(-.-;)(-.-;)

また画づくりがジャパニーズホラーっぽくてね、
ラストシーンだけ、雰囲気変わっちゃってるんですよ!
_| ̄|○∠))バンバン
…コレデイイノカシラ?

容子が菜月を養子として引き取りたいと考え、
しかし、
徐々に菜月は加奈子ではないと感じ始め、
砂織の息子が実は加奈子の生まれ変わりだったって判った段階で、
これ、
コメディーとしてつくったらメチャ面白かっただろうなと、
なんだか、残念な気分になっちゃいました。
感動的な再会シーンに、
やや、ニヤニヤしてしまったのは、
これだけご都合主義の展開なら、
コメディーとしてなら相当、観客を笑わせられると思えるからでして…
(-.-;)(-.-;)(-.-;)
大きな意味で、方向間違ってないか、
疑問の残る一本ですね。(=´∀`)人(´∀`=)

序盤から、
クラシックとしては、過去例を見ない
12万枚のバカ売れ状態『交響曲第1番《HIROSHIMA》』の
佐村河内守氏の手がける音楽がガンガン鳴り響くのですが、
なんというか、
不安になるようなその旋律がマッチして、
なんだかドキドキしちゃうのですね!
弦楽器がキーキー鳴るさまが、
余計に不安感をましてね…
そういえば、
ゴヂラの鳴き声って、コントラバスですよね?
あの声(初代)を聞いた時の不安感も、
同じ理由なのかもしれません。
正直、
クラシックに明るいわけでもない私ですが、
これは合ってるな~~と、
その天才っぷりに素直に感心しちゃいますね。

でね
色々と申しましたが、
私としては、この手の素っ頓狂なお話は嫌いではありません
(●´艸`)
イカれた広末さんもなかなか良かったし、
吾郎さんはまぁ、コレって感じはなかったですけど…
十三人の刺客の時に比べたら、なんか楽な仕事してましたし…
江波さんは、そこにいるだけで締まる感じだしね。
安藤聖さんも出てましたし、
キャスティングは申し分ないのでゎないでしょうかね?
この手の話、
むしろ、
自分で書くようなモンはこんなの多いですね
'`,、('∀`) '`,、
原作とはやや設定が違うでしょうが、
これはこれで面白いと思います。
機会があれば、是非どうぞ!

