Opé

ジャック・オーディアール 監督作品
「君と歩く世界」観ました!
あらすじ!
南フランス…
5歳になる息子サムを育てる
シングルファーザーのアリ…
金に困り、
姉の元に世話になり、
やがて、
知人マルシャルのプロモートにより、
ストリートファイトで賞金を稼ぐようになる。
ある夜、
ナイトクラブの警備の仕事で、
ステファニーという女性と知り合う…。
ステファニーは、
南仏、アンティーブの観光名所マリンランドで、
シャチのショーを見せる調教師だった。
それは、いつもの日常…
いつもと同じ、ショーの最中だった…
突如起きた事故…
シャチのプールに、血だらけで落ちたステファニーは、
興奮したシャチに襲われ、両足を失う…
失意のどん底に堕ちるステファニー…
以来、
周囲から他人を排除したステファニーだったが、
アリだけは、憐みの目を向けることも無く
対等に付き合ってくれる…
やがて二人は、
人生の再生のための、大切なパートナーとなっていく…

フランス人女優としては49年ぶり、
史上2度目のアカデミー主演女優賞受賞、
ハリウッド代表作には『ダークナイト ライジング』などの
マリオン・コティヤール主演の、
ヒューマンドラマですね。
序盤の雰囲気(画的な印象かな?)が、
以前観た、『トラフィック』を感じましたね。
(意味不明な感覚を持つ私のたわごとですのでね…)'`,、('∀`) '`,、
CM段階では、
かなりの期待度でして、
物語としては、
生き方の再生って位置づけだったのですが、
主人公・ステファニーは事故後
シャチの調教師は結構あっさり捨てちゃうんですね…
ワンシーンだけ、
シャチに会いに、水槽を訪ねるシーンとかあるんですが、
それ以外、
すっかり、事故原因である、
過去の自分へ触れることなく進むお話に、
かなり面喰ってしまいました'`,、('∀`) '`,、
足を失いながらも、調教師として復活するとか
そういった流れではないわけですね'`,、('∀`) '`,、
まぁ、予想と違ってますけど、
いい意味での裏切りですけどね。ヾ((○*´∀`*))ノ゙

しかし、
物語としてはかなり愚直に触れ合う
ステファニーとアリの自然体が好感度が高く、
両足を失うというハンディキャップを背負ったステファニーを、
海で泳ごうと誘ったり、
義足の彼女をナイトクラブで踊ろう!とか誘ったり、
決して憐れんだり、
必要以上に、障害に気を使うことないアリは、
その生命力の強さでステファニーを感化し、
彼女に生きる希望を与えていくわけです。

足を失って、
女性としても自信を失いかけているステファニーを、
差別することなく抱くアリ…
徐々に、
繰り返すセックスを通し、本能を取り戻す表現は秀逸です!
誘うのがステファニーである点が、
もう、キュンとなっちゃいますよ!(∀`从)♡♡♡
必死に何かにしがみつくように、
メールを打つ姿…
ちょっと感動しますね~~。(人´∀`)

やがては、
義足の華奢な女性が、
アリとの交流により、
荒くれ者が集う、賭けストリートファイトの会場を闊歩する姿…
そのつくりものの足で、
シッカリと、並の男でも近づかない場所に立つ彼女
魅せるなぁ~~~!って思いますよ!
(●´艸`)
裏社会で生きるマルシャルは、
ある依頼でドジを踏み、一時的に姿をくらますことになる…
すると、
マルシャルの信頼を勝ち取ったステファニーが
彼の後を請負い、
アリのプロモーターとなる…
ここまで強く生きられるようになったステファニー
きっと、
もう大丈夫だね(=´∀`)人(´∀`=)よかったよかった!

でもね、
ナイトクラブで、
彼女を席に残して、他の女の子と踊るアリ…
悪魔か!?って思いましたね!
気を使わな過ぎ!
踊っている、女の子たちの足を見つめるステファニー
なんだか切ないシーンでしたけど、
きっとね、気の毒がってはいけないんでしょうね…。
日本人の女の子なんて、
男に気を使わせようと必死だもんね_| ̄|○∠))バンバン
実際、
ステファニーと比べたら、安っすい感じですね。
与えてもらうことでしか価値が生まれないなんてね。

たぶんね、
泣いたりはしない作品だと思うのですよ…
でも、
暖かくなるような一本です。
二人の
それぞれの細かいエピソードも、
いい味付けになっていますのでね!
機会があったらご覧になって欲しいです。

本作、現代は『RUST AND BONE』
“RUST”とゎ、“錆”のことなんですね~
殴られて、口の中に広がる血の味=鉄の…錆の味を味わうことですね。