シックススミスは何を報告書に書いて殺されたのか?

ラナ・ウォシャウスキー
トム・ティクヴァ
アンディ・ウォシャウスキー 監督作品
「クラウド アトラス」観ました!
あらすじ!
1849年
南太平洋…
奴隷船公証人のアダム・ユーイングは、
酷い拷問を受ける奴隷と遭遇し、奴隷制度に疑問をおぼえる…
故郷サンフランシスコへと戻る船上、
ユーイングは体調を崩す…
同行しているドクター、ヘンリー・グースは
献身的にユーイングの治療にあたる…
ところが、
グースの真の目的は、ユーイングの持つ金貨の入った箱だった…

1936年
スコットランド…
青年フロビシャーは、天才作曲家の元、
後世に残る曲、「クラウド アトラス六重奏」だった…。
フロビシャーは作曲家の家で、ユーイングの航海日誌を発見し読み耽る…
1973年
サンフランシスコ…
巨大企業の汚職事件を追うジャーナリスト、ルイサ・レイは、
起業の従業員アイザック・スミスと恋に落ちる…
企業側は、事件の露呈を恐れ、ルイサのもとへと暗殺者を送る…
その時、アイザックは…?

2012年
イングランド…
ティモシー・カベンディッシュは、
作家ダーモット・ホギンズの起こした事件をきっかけに
ホギンズの著作料が入り、大金を手にする。
ところが、
ホギンズの兄弟たちに、著作料の独り占めがバレ、
実の弟の勧めでホテルに滞在していると思っていると、
実際には、
老人ホームに監禁されていたことに気づき、
仲間を誘い、ホームを脱出しようと企てるのだが…

2144年
ネオソウル…
地球の温暖化の結果、
海面上昇がおこり、地上は海に消え、
その上に街が築かれている…
カフェ店員として作られたクローン少女・ソンミ‐451は、
タブーである、人間の意識が芽生える…
過去の映画に出会い、
この世界の真の姿を理解していってしまう…

遥か未来
崩壊後、106度目の冬をむかえたハワイ島…
弱肉強食のこの世界で、
怯えながら暮らすザックリーは、
島に訪れた、
進化した人間コミュニティーから来た、メロニムと出会う…
時代も場所も違う6つの出来事…
一見、何の関係もないこれらがリンクする時、
壮大なる人間の営みが見え隠れしだす…。

172分を費やして紡がれるアンサンブル・プレイは、
とにかく慣れるまで、とんでもなく混乱します。
なにせ、6つの異なるお話が、同時に進行しますしね、
相関図を脳内でまとめるのに、かなり時間を使い、
1時間くらい経った頃でしょうか、
徐々にこのシステムに慣れてきます
'`,、('∀`) '`,、
とにかく細かく場面が変わる構成で、
序盤は迷子になるんですね、
もう、
ツギハギな感じでドンドコ進んでしまうのですが、
慣れると、
そのスケール感とか、
内容(物語自体は単純)のリンク度合とかが理解出来始め
ツジツマが合いだすと、
サクサク変わっていた話が、
実は、絶妙なタイミングで切り替わっていることに気付くんですね。
;;:+*(●´∀`人´∀`●)*+:;
え?
これって凄いことやってる作品なんぢゃね?ってなり、
各時代を過ごす人物は、それぞれ関係性はあまりないのですが、
じつは生まれ変わっており、
解りやすく表現するため、
同じ役者で演じられていたりします。

たとえば、
→ 1849年に夫婦だった二人は
2144年では恋仲となる…
→ 1973年に惹かれあった二人は、
世界崩壊後の遠い未来に、
老夫婦として、たくさんの孫たちと幸せに暮らしていたり…
人物相関だけでなく、
行動したことや、
残した何か、
つまり、
1849年の航海日誌を1936年の作曲家志望の青年が読んだり、
2012年に書かれた物語が映画化され、
それを、2144年のクローン人間が観るというような形で、
こと細かくリンクされて、
一見別の話のような中に繋がりを広げている感じ。
この辺りは、ホントよく出来ているわけですよ。
ただ、
コロコロと転換するので、混乱し易く、
そこを、
同じ俳優を配して解決しようという試みは面白いのですが、
根本的に混乱の解決にはならないです'`,、('∀`) '`,、
慣れですね!
慣れ!'`,、('∀`) '`,、

そしてこの6つの物語、
そのそれぞれが、どれもなかなか高度な物語でね、
どれをとっても、面白いんですよ
それがリンクしているので、
システムを理解しだしてからはもう、
食い入るように観てしまいますよっ!
ヽ( ´¬`)ノ
むしろ、場面として構成せずに、
それぞれを独立させて、オムニバスで魅せてもよかったような気がします。
全て観終わって、
その繋がりを感じても面白かったかも!

中でも、
若き作曲家の物語は、ゲイの恋人との関係や、
名もなき作曲家であるがため、
名の売れた作曲家に才能を潰されそうになったり
美しい旋律の曲と相まって、
とても上品な出来栄えになっていました。
ネオソウルでの
クローン人間の再生も衝撃的!
クローン人間を、
貴重なたんぱく質としか評価を示さない未来都市
単独で一本撮れそうなレベルでしたね。
また、
ペ・ドゥナがいい芝居してましたね~~ヽ( ´¬`)ノ
最初にアップで映った時、
あら?菊池凜子?とか思っちゃいましたけどね!
( ゚∀゚)アハハ八八ノヽノヽノヽノ \ / \
ペ・ドゥナというと、何を思い出します?
「リンダ・リンダ・リンダ」とか?
空気人形?
本作も、乳放り出しての熱演なわけですが、
私的ペ・ドゥナは
グエムルだったりします'`,、('∀`) '`,、
なんであれが印象に残っているのかはよくわかりませんが!

とにかく、
たんなる輪廻や、
前世の行いと生まれ変わりの関係を説いている作品ではないんですね。
いい事しても、
次の時代に良い思い出来るとかいう単純な話ではなくてね、
なんというか、
人間ってのは、
その短い時間に生き、
延々と命を紡いでいくんだよ!的なね。'`,、('∀`) '`,、
わかんね~~~か?これじゃ!
(●´艸`)
私としては、
最初1時間くらいをもう一度観たい!
チャンスあればもう一回行くしかない!
'`,、('∀`)
でないと理解できない!ヾ((○*´∀`*))ノ゙
なので
きっと先々、書き直すかもしれません!
役者さんたちは
それぞれ6役くらいをこなしています。
中でも、
“エルロンド”ヒューゴ・ウィービングは
オールド・ジョージをはじめ、各キャラが個性的で大活躍でした
ヒュー・グラントのコナ族の首領もなかなかでしたね。
(●´艸`)
さぁ、
3時間…
なんとか作ってみてはいかがでしょうね??
(●´艸`)
