綺麗な顔したフランケンシュタイン

瀧本智行 監督作品
「脳男」観ました!
あらすじ!
精神科医・鷲谷真梨子は、ある雨の日、
乗り遅れたバスが、突如大爆発する現場に居合わせた。
これは最近、
都内近郊でおこっている、無差別連続爆破事件と手口が同じものだった。
舌を抜かれた人間に、
ボールベアリング入りの殺傷能力の高い爆弾を体中に巻きつけられた、
人間爆弾そのものだったのだ。

事件を追う刑事の茶屋は、
犯人の居所を突き止め、踏み込む瞬間に爆発がおきる。
灰と化した現場に
謎の男がたたずむ…
共犯容疑で、鈴木一郎と名乗るその男の身柄を確保したものの、
常軌を逸した犯行だったため、
精神鑑定を受けることとなる。
偶然担当となった真梨子は、
感情を表さない一郎に興味を持ち、
彼の真の姿を調べようと、彼の過去を探り始める。
そこで明かされる、鈴木一郎の正体とは……?

おぉ!
生田斗真くんを単なるアイドル扱いしていてごめんなさい!・゜・(ノД`)・゜・。
どれだけの方が同意してくださるかわかりませんが、
本作の“鈴木一郎(入陶大威)は、
痛みを感じない…
感情が無い?
原作曰く、
「サヴァン症候群」らしき人物であるのである。
そんな温度を感じない表情…
一点を見つめているようで胡乱な瞳…
斗真くんピッタリだと思ってしまった。
'`,、('∀`) '`,、求む!同意!
彼はね、
安いアイドル俳優なんかぢゃないよっ!
+.(*ゝд・)b゚+.゚

さらには、
「ヒミズ」で共演したスーパーコンビ
染谷将太&二階堂ふみが、かなり重要な役柄で登場!
それぞれの持ち場をシッカリ熱演!(だと思う)
つまりね、
なんか、ゴア描写満載の
サスペンス仕立てなんだとばかり思ってましたが、
どうやら、
脳男こと、鈴木一郎や、
緑川紀子、
紀子のしもべで、レズっちゃう水沢ゆりあ。
そして、
真梨子の弟をいたずらした挙句に殺してしまった
サイコな志村…
こういった、
個々の、心の闇を描き、それらの謎を紐解く物語だったわけです。
ホント!
役者の力を、
まざまざと魅せつける一本に仕上がっていますね。

これでね、
江口洋介さん演じる茶屋刑事ってキャラを
もっともっと作りこんでほしかった!
何だか、一本調子で唯一つまらないキャラクターでしたね~
もったいない感じ。
ただね
コミック出版もされている人気作だけど、
物語だけ拾うと、ぶっちゃけ陳腐でね、
CG多用の映像も並だし、
ゴア描写なんて無いに等しい。
序盤に被害者となった占い師は、
ベアリング入り強力爆弾を体に巻きつけられ
それ自体がバス一台吹飛ばす破壊力なんだけど、
何故か占い師の体はしっかり残ってるのね…
ただ黒く焼けただけで…
ドリフのコントぢゃね~~ってば!
'`,、(人´∀`)'`,、

八方に飛び散るボールベアリングは、
きっと、人間なんざミンチにしちゃう破壊力なはずなのにね、
粉々にならないんだよ。
…(-.-;)そういうの見たかったぁ~~
ウォーキングデッド観た後だけにね…(-.-;)(-.-;)

破壊神、
鈴木一郎が、指突っ込んで目玉くり抜いちゃうシーンも、
掌の中の目玉が、ビー玉っぽくてゲンナリ…
安っすいゎ~~なんて思っちゃって、
あえて見せる必要ないよね、
あの出来程度だったら!
何だろう…?σ(゚、。)
なんでだろう?
血かな?
血の色がおかしいのかな?
邦画の弱点って、血の色なんぢゃね~~かな?
かといって、
本物の血の色って、嘘くさい色してるの知ってます?
私、以前に、
道路に飛び出したおじいちゃんが
10tダンプの後輪に頭潰される瞬間を目撃しました。
頭の幅が半分くらいに潰れて、
道路わきの側溝に、
みるみるうちに
おじいちゃんの血が溜まっていく一部始終をね。
その色が、妙にピンクでしてね。
えぇ~~~??こんな色なの!?って

その色ってのが、私的に、
ゴヂラ対ガイガンで、
ガイガンの腹カッターでザックリ切られた
ゴヂラの額から出た血の色、
もしくは、
ゴヂラ対メカゴヂラにおいて、
ゴヂラに化けたメカゴヂラが
アンギラスの口を引き裂いた時のその色。
あ~~…
円谷さんが好きな色だなぁ~~とか、
そんなこと思い浮かんぢゃって
もう、目が離せなくなっちゃってね。
不思議で不思議でね~~~…
時としてリアルってのは、
ウソっぽいのかね~~~?

ジョーズの場合、
襲われて、血の海と化すシーンには、
ハーシーズのチョコレートソースを使用したそうです。
ところが、
あのどす黒い色が変にリアルでした。
つまり画作りには、
その場の雰囲気に合った誇張が重要なんですね。

主題歌はかの有名なキング・クリムゾン
「21世紀のスキッツォイドマン」
あの印象的なイントロと、
美しいドラムが有名な曲っすね。(●´艸`)
この辺りもハイセンスですよね。

物語終盤、
緑川は脳男・鈴木一郎に、
自らとの共通点のようなものを見出し、
執拗に脳男を意識し、自ら殺してしまおうと企むのですが、
この二名の、人を殺す行為の違い
表裏の立場、
さらには志村の殺しの意味と、
軸を深く描き出し、
様々な意味合いが描かれている本作。
まぁ…
病院内のエアシューターのくだりとか、
簡単にネタバレしてしまう部分も多々あるのですが、
比較的、よく仕上がっている邦画であると思います。
ラストまで平均的に面白いため、
あまり深くまでネタバラししませんでしたが、
あとはご自身の目でね。;;:+*(●´∀`人´∀`●)*+:;
