しるしは何だ?空っぽのおなか。 | 真夜中のキャプチュード

しるしは何だ?空っぽのおなか。













明日の空の向こうに












ドロタ・ケンジェジャフスカ監督作品


「明日の空の向こうに」観ました!










あらすじ!






ポーランドと国境を接する旧ソ連(ロシア)の小さな貧しい村…

ヴァーシャとペチャの兄弟と、その友人であるリャパの三人の幼い子供たちは、

住む家も無く、駅舎のベンチに寝泊まりし、

物乞いと盗みで、なんとかその日を暮らしている…。


彼らの目の前には国境があり、

その先の外国には、まともな暮らしが待っていると信じている。

やがて3人は、国境越えの旅へと出発する…

広大な自然に囲まれ、

人々の施しに生かされながらも、

決して夢を

希望を失わない彼らは、神様にほんの少しだけお願いをする…

しかし、

命懸けの旅の果てに、彼らを待つ現実は、

あまりに幼い彼らには過酷なものだった…。


































まず最初に

大島渚監督のご冥福をお祈り申し上げます。

とてもピュアな映画人だったと思います・゜・(ノД`)・゜・。
                 作品は好みでゎないけどねヒソヒソ









KINENOTEの試写会に行ってきました!

さてさて本作、

まず、主人公の一人、ペチャ役のオレグ・ルィバくんが

       ウルトラかわいいんですけどっ!'`,、('∀`) '`,、

兄・ヴァーシャ役のエウゲヌィ・ルィバくんとは、本当の兄弟であり、

喧嘩のシーンとかが、妙にリアルなんですよ(●´艸`)



そして、

この3人が皆、イケメン過ぎなんですよ

それだけでも劇場へ確認しに行ってもいいんぢゃね?'`,、('∀`) '`,、


この子らは、

今回の作品で厳正なるオーディションのもとに選ばれた

演技経験のないガキ共なんですが、

やはり、

動物と子供にゃ勝てないっすね~~(∀`从)♡♡♡

           万国共通のルールっすね!


でもね、

演技かマジか?

なんだかツボに入ってケタケタ笑うシーンなんか、

   絶対に大人は敵わないな~~って思いました。(●´艸`)




コイツら、

真っ黒に汚れて、

大人が投げ捨てたタバコのヤニと、

       虫歯だらけの黒い歯…

信じ難い臭い…



でもね、

未来を信じるその瞳は実に美しい。

死ぬかもしれない冒険に

その小さな体一つで立ち向かう姿が健気です。


拾ったペットボトルに川や池の水を汲んで飲み、

物乞いして手に入れたパンとチーズで飢えをしのぐ、

もし、病気になったらどうするの?

    歯が痛くなったら…

落ちてるモン食ってお腹いたくなったら…

  とか!

おぢさん心配しちゃうよ!・゜・(ノД`)・゜・。




彼らは、自分たちの明るい未来を信じ、

神様に、ほんの少しだけお願いするんです。

亡命なんて言葉も知らない

でも、

国境を越えさえすれば、

きっと何かが待っていて、何かが変わると信じ、

旅立つのです…

途中、

飛び乗った貨物列車から、

母親に抱かれ、愛されている赤ん坊の姿を見たヴァーシャ…

思い出せない母親のぬくもりを求め、

寝入っている弟ペチャを抱きしめ、キスする…

喧嘩ばかりの二人ですが、

いざという時、

ヴァーシャはペチャを必ず守るための行動をとる…






ですよ!これこそ!







とにかく序盤の3人のセリフや行動には、

まったくどの方向へと進むのかという訴えがないので、

正直単純なストーリーな割に、五里霧中に進む物語、

子供たちの雄弁なる表情が効果的に肉付けをしている作品です。

       ↓↓↓↓ これ見て!この表情!

カワイすぎ!


ポーランドでは最高水準と思われる技術を有するカメラマン

   「アルトゥル・ラインハルト」の切り取る画も素晴らしく、

 彼のカメラは固定されていなくて、

  360度の立体画像なんですね!

かなり見上げるショットが多く、

  空をバックに奥行きのある画が印象的でした。

そしてそのショットこそ、

子供たちの目線の位置なんですね!

秀逸なカメラワークですよね。


子供登場映画にありがちな

線路を歩くシーンも

   じつによく撮れてます!

足元とかから疾走感とかだしてね!



そしてキャストなんですが、

少ない登場人物の中でも、

パンを市場で売ってるおばさんと、

彼らを保護した 

ポーランド警察の警官は印象深いキャラでした。

とくに警官は、3人を何とかしてやりたいとは思うのですが、

指示を仰ぐボスの対応が遅くイラだつ姿…

そのけだるい芝居が見事でした。

スタニスワフ・ソイカさんという役者さんのようですね。 


旅の途中、

3人が出会う結婚式での新郎新婦

はしゃぐ新郎に対し、

やや笑顔に陰のある新婦

どうやら赤ん坊がいるであろうお腹を触って、

涙ぐむシーン

彼女の選んだ人生には、いったいどんな陰があるのか?

登場人物たちの深みある背景の描き方は秀逸でした。




なんでも

ポーランドは審査が通った映画作品に

政府から製作費の一部が援助されるそうです。

映画製作環境は整っているほうですから

本作のようなジックリ撮られた作品も可能になるのでしょうかね?



私的には、

ロードムービーとしては

「天国の口、終りの楽園。」を彷彿とさせました…

  ちょっと、わかりづらくてスイマセン(-.-;)(-.-;)

もしくゎ

  「スラムドッグ$ミリオネア」で悪党から女の子連れて逃げるシーンを感じました…

  さらにわかりづらくてスイマセン(-.-;)(-.-;)(-.-;)




とにかく生きることに純真で、

   健気な兄弟に、神は裏切りをみせる…

そんな切ない物語ですが、

     一見の価値ありです。どうか、ご覧くださいね!











よくできました