絶望の少年が悪魔に変わる…

ライアン・ジョンソン監督作品
「LOOPER/ルーパー」観ました!
あらすじ!
2074年、
人類はついにタイムマシンを手に入れる。
ところが、
あまりに完成度が低いマシンのため、
その危険性を危惧し、
法で禁止され、
密かに使っているのは犯罪組織のみだった。
その使い道は、
未来では
殺害した遺体の身元が100%わかってしまうため、
殺害したいターゲットを過去へと送り、
過去に控える、“ルーパー”と呼ばれる暗殺者が
殺害と遺体の処理を任されているのだ。
そんなルーパーであるジョー…
ある日、
指定の場所に送られてきたターゲットは、
あろうことか、30年後の自分であった…!

タイムトラベルものとしては、ソコソコ面白かったですよ!
なんとなく、
その巡り合わせみたいのが、ターミネーターっぽい雰囲気でしたが…
よく、
タイムスリップなんかしたら、
過去の自分や、先祖なんかに干渉しない的な
暗黙のルールが存在したりするもんですが、
本作ではその辺りは完全無視なんですね。
「戦国自衛隊」とかでは、
しきりに先祖への警戒がみられるのにね。(-.-;)
本作では、
過去の自分に助けを求めたり、
協力しちゃったり、
かなり縛りが緩いんですよ。'`,、('∀`) '`,、

でも、しっかりと時間はループされていて、
未来から来た人間への拷問が、
過去のソイツへの拷問とかってシーンがあって、
なかなか残酷でよかったですよ!(●´艸`)
過去の人間の指を切り落とすと、
未来のその人間の手から、突如、指が無くなってしまったりね。
鼻そぎ落とされたりね(-.-;)

でね、
ルーパーが始末するターゲットが、未来の自分であった場合、
ルーパーは、「ループが閉じる」と言って、
その段階でルーパーとしての仕事を終えるのですね。
自ら、未来の自分の命を奪うのでね。
そして余生30年を、面白おかしく生きるワケです。
通常、
報酬は銀の延べ棒なんですが、
相手が自分自身だと、
金の延べ棒に変わるんです。
未来の悪者も、結構イイとこあるなぁ~なんてね!
'`,、('∀`) '`,、

まぁ、
ゴールがわかっているので、充実した人生を送れることでしょうね
(●´艸`)
で、
ここいらから、
どうもタイムスリップものとしては、
ツジツマ合わない流れになっていきます。'`,、('∀`) '`,、
「サウンド・オブ・サンダー」では、
過去の、ほんの一部が変わっただけで、
人類の存在も変わってしまう!
過去の小さな虫を踏み殺してしまうと、
現在の人類の姿が大きく変わってしまうとか、
知能を持たない種族みたくなっちゃったりとかね。
要するに、
時間ってもんは、いろいろな道を、
可能性を持っているという概念ですよね。
つまり、
30年も前に
誰に30年後殺されるのかわかるわけだから、
当然、
過去に送られた時点で、何とか逃走し、
まだ幼いであろう、自分を殺そうとしている相手を、
無抵抗な子供のうちに、先に殺ってしまおうって考えますよね。
でもさ、
今の自分があるのは、
自分の記憶の中にある過去があって
さらには、関わり有る無しに関係なく、
いろんな時間の集合体の上になりたってるので、
未来に存在している人間を過去に始末すると、
その先が全て変わっちゃうってのが、
いままでのタイムスリップの概念でしてね。
で、
ここまでの展開を観る限りね、
その概念通りに設定されてましてね。
なので、
タイムトラベルあるある的な伏線も多く存在して、
それはそれで面白いんですよね。
だけどその割に、
リンク無視なトコもあってね_| ̄|○∠))バンバン

でまぁ、
とにかく物語進めるために、
かなり無理矢理なところも多く存在するんですけど、
きっと、大きな期待もされてないでしょうから、
そのぐらい緩くても許します。'`,、('∀`) '`,、
なんだか、
TKとか呼ばれる、約10%の確率で現れるという
超能力者まで登場させて、
どうすんだろう?とかね'`,、('∀`) '`,、
車は4輪で走るのに、
バイクだけ、帝国軍のスピーダー・バイクっぽく
宙に浮いているんですよ。
どれもこれも、
なぁ~~~んか、
中途半端だよね。(*´-д-)
未来からきて、
ルーパーたちを管理しているエイブがヤングジョーに
これからは、将来性ある中国へ行け!っていうと、
「いや!フランスへ行くんだ!」と
頑として譲らなかったのに、
未来でジョーは、上海で結婚してたりして、
え?
あの言い合いってなんだったの?
放っぽりっぱなし?みたいのとかね。
とにかく突っ込みどころも多いんですが、
これくらい緩めのほうが面白いんでしょうな。
ラストは
時間のループ絡みの落ちに行き着く流れでしてね、
ここに持ってくるために、
ルーパーの使う銃とかの説明をしつこくしてあったりして、
細かく伏線張ってるので、
自然に、この結末、受け入れられるワケです。
考えられているんですが、
どうにもならない部分はスルーする、
その“ものづくり精神”はプロですね'`,、('∀`) '`,、
無理なもんは無理!'`,、('∀`) '`,、
そんな作品ですね。
肩凝らないので、是非行ってみてねん!
