ラストのメッセージを再三言い続ける男たち

羽住英一郎監督作品
「BRAVE HEARTS 海猿」観ました!
あらすじ!
世界最大級の天然ガスプラント「レガリア」の爆発事故から2年。
海上保安官・仙崎大輔は自ら志願し、後輩で長年のバディでもある吉岡哲也と共に
海難救助隊潜水士の最高峰であり、最も危険な事案に従事する
「特殊救難隊」“トッキュー”として海難現場の最前線にいた。
嶋一彦副隊長指導の下、日々苛烈な任務をこなす中、
大輔の妻・環菜は、長男・大洋に次ぐ2人目の子を身ごもり、
吉岡にはキャビンアテンダントの矢部美香という恋人が出来ていた。

そんなある日、
美香の搭乗するシドニー発羽田行きG-WING206便の左翼エンジンが飛行中突如炎上、
油圧系機器を損傷し、コントロール不能となり迷走状態に陥る。
羽田まで這う這うの体でたどり着いた206便だったが、
着陸寸前に車輪が降りていないことが判明し、再度急上昇、
残り燃料80分飛行分という八方塞がりの中、
総合対策室の下川嵓救難課長は、
夕闇が迫り視界が悪くなる状況の中で、前代未聞の東京湾への着水を提案する。
さらに、
海上着水に成功したとしてもジャンボが浮かんでいられる時間はわずか20分。
その時間を過ぎた時、機体は深度60mの海中へと消えてしまうのだ!
はたして仙崎はじめトッキューの面々は、
206便の機体が沈む前に乗客乗員346名全員を助け出す事が出来るのか!?

2006年公開、「LIMIT OF LOVE 海猿」
2010年公開、シリーズ初の3D作品『THE LAST MESSAGE 海猿』の両作において、
完結編を匂わせ、
特に、
“THE LAST MESSAGE”では、そのタイトルにふさわしい
日露韓共同開発の大規模プロジェクトである天然ガスプラントを舞台に
大活躍した海難救助隊の面々でしたが、
え?あれがまぢでシリーズラストなんぢゃね~の?
という流れを根底から覆し、
2度も嘘ついて、シリーズ最新作でちゃいました!'`,、('∀`) '`,、

この往生際の悪さや、
PART2での加藤あいのラストシーンの腐ったセリフが
いまだ後を引く私ですが、
それでもすべて観てますので、行っちゃうワケですね(●´艸`)

回を追うごとに出来がよくなるCGも今回さらに進化!
想像以上に大迫力でしたよ。
ついにここまで来ましたね~邦画も…。

前評判はあまりイイとは言えなかったのに、
開けてみれば、横須賀の劇場も、
各回満席、
満席のオンパレード!
久しぶりに混んだ劇場でした。
しかも、若い人ばかり。
日本映画界発展のために、自国の作品を観る!
いいぞ!若者たちよ!

本作は、今度こそラストなの?って思えるようなつくりでして、
過去のシリーズで観たようなシーンづくりもされたりして、
過去作品へのオマージュなの?ともとれるようなシーンも多数!
しかも、
エンドロールでは過去作品の映像が流れていましたので、
こんどこそ本当に…??

とにかく前代未聞の大事故ばかり経験する主人公・仙崎なんですが、
その度に死にそうになりながら、
まったく成長しないその姿にイライラしますね。バカで!'`,、('∀`) '`,、
はたして、この熱いキャラでどこまで引っ張れるのか?
それも見てみたい気はしますが…(-.-;)

本作では、
飛行機が着水してから、機体が海中に沈むまで、救助時間がわずか20分という状況下に、
とうてい、海上保安庁だけでは手が足りないわけですが、
警察・消防・空港関係者が一体となり、
さらには民間人の漁船や、
医療関係の学生ボランティアたちが力を合わせ、救助に当たる…
持てる限りの力を発揮した、この日本人の姿は、
やはり昨年に、未曾有の大災害を経験したためでしょうか
極限での集中力の高さや、団結力の強さがリアルに描かれていて、
いろいろ思い出しちゃって、感動と涙が押し寄せてきましたよ!

本作から新しいキャラ、CAの美香が、吉岡の恋人役で登場するも、
何故か吉岡からのプロポーズをはぐらかすんですね、
で、
いったいどんな理由が存在するのかと、わずかに期待するものの、
たいした理由ではなかった&オチにそれ持ってきちゃったという失態…
この辺のラストの落としの弱さはシリーズ通して健在でした(; -y-)ツ))

いつも思いますが、
なんだかんだとブツクサ言いながらも、本シリーズは劇場鑑賞をおすすめします!
特に本作は、原作の最終回のエピソードである
航空機の海上着水のお話ですので、
本当の本当に
見納めになるかもよ~~~?(●´艸`)
