マダガスカルの悪魔の木

シャオ・ヤーチュアン 脚本・監督作品
「台北カフェ・ストーリー」観ました!
あらすじ!
自らの夢を叶えようとOLを辞めて、
妹のチャンアルとカフェをオープンさせたドゥアル。

夢が叶って大喜びの彼女だったが、
店が混んだのは、オープン初日のイベントだけだった。
今は、すっかり客足が途絶えてしまった。

ドゥアルは、
オープンイベントの際、
仲間がお祝いにと持ってきたガラクタ雑貨が店を席巻している所為だと言い、
それらを捨ててしまおうと片付け始める。
するとどうだろう、物が減るに従い、客が増えていったのだ。

そこでチャンアルは、これらのガラクタを、店内で物々交換をすることを思いつく。
やがて、物々交換はカフェの名物として話題を呼びだす。
それ目当ての客で、徐々に店は繁盛してきた。

さまざまな物がそれぞれにまつわる歴史とエピソードと共に、人から人へと受け継がれて、
ついには、
観光客も立ち寄るカフェとなっていった。

そんなある日、
世界の35都市で集めたという35個の石けんを携えた男がやってくる。
何か特別なものと交換したいと店を訪れるたびに彼が語る、
石けんをめぐる異国情緒に満ちた話にドゥアルは魅了されていく。
そして元デザイナーのドゥアルは、それらの石鹸とそれぞれの物語に、
得意のイラストを描き添えていく…

ずっと気になっていたのですが、
終了ギリに行ってきました。
もうね、
あと一週間で神奈川はお終いですし、
やっぱ、大きなスクリーンがいい!ということで、
無理に時間作って横浜まで行ってきましたよ'`,、('∀`) '`,、
逗子ぢゃ、ちっちゃいしね!

原題が「第36個故事」というだけに、
石鹸にまつわる昔話が物語の核となっている、
とても優しい物語でしたよ。
キャストは、
ドゥアル役グイ・ルンメイも、
チャンアル役リン・チェンシーも、とてもキュートで
本当に姉妹のように似ていました。
特に妹のチャンアルはカワユスなぁ~~(=´∀`)人(´∀`=)


そんな中、
日本人観光客役の男性が、
昔、教師をしていた母が教えていた
歌の載った本を欲しいのだが、
交換するものが無いので、歌を唄うと言いだします。
そして、
その本に載っていた「ふるさと」を歌いだすのですが、
その歌声(つか、奄美のシマ唄のコブシ)で、
「え??この人、中孝介なの?」って思って、
いや?吹き替えか?などと疑問に思ってたのですが、
エンドクレジットにしっかりと、“中孝介”と書かれてました
彼の歌好きなのに、本人よく知らなかったっす!
'`,、('∀`) '`,、
どうやら、
2008年に台湾で公開された映画『海角七号』が
歴代台湾映画の興行収入を塗り替える大ヒット!
そしてこの作品に、本人役で中孝介が出演。
その結果、
中華圏でも人気を集めてしまう。
こんな流れのようです。(●´艸`)ヘェェ...感心!

さて、
物語としては、特に起伏はないものの、ホワ~~とした、
逆に言うと、現実感のあまりない、
大きな展開もないが、誰も痛い目に遭わないという流れでしてね。

やや、
ストーリー上、中盤の、
いわゆる、起承転結の
“承”と“転”の部分が、何か、行ったり来たりと
ハッキリ境目が見えず、
なんだかぼやけた流れになっちゃいまして、
まぁ、典型的な中だるみってヤツですね。
もっと、
輪郭際立たせてもよかったかもって思いました。

物語の核である、石鹸を持ち込んだ男性をはじめ
カフェに集まる人々を、ほぼ、掘り下げることなく流れていき、
厚みは感じませんね。

特に主人公たちの、価値観を大きく変えた石鹸の男性の存在感が活きてなくて、
最終的に、このカフェで働いているという不思議…??

どうも、「台北の朝、僕は恋をする」とかもそうだったんですが、
着想が興味深い割に、ラストがグズグズになりがちなのが台湾式なのか?
そんな印象を強めてしまいましたかね…?σ(゚、。)
しかしまぁ、
81分の上映時間はちょうど疲れない、イイ感じの長さでしたし、
日本発のスローライフ系カテゴリ作品と一緒で、
「他人と比べない」「自分を持っている」「受け入れる」
こういった味を持っていましたし、
魅力のキャラに、
旨そうなお菓子もたくさん出てきたし…
ただね…
オープニングでね、
このカフェの自慢のお菓子はエクレアです!
~食べたいなら水曜日に来てね!焼き立てなんで!~
って、言って始まったのに、
その後は一切、エクレアに触れず、
水曜日に何かあるのか?とか思ってたけど、何もなく…
エクレア絡みでのエピソードとかに流れることもなく…
ありゃ、いったい何だったんだぃ?!
と、なるわけですね'`,、('∀`) '`,、
ちょっと、肩透かし気味な出来ではありますが、
映像的には美しい切り取り方されてましたので、
観てもいいかもよ?

ミニシアターでの上映ですので、
来週日曜まで、逗子のAMIGOで、
6月9日からは、渋谷アップリンクで上映されますので、
関東圏の方はどうぞ足を運んでください。
それ以外の方は、
6月23日~から静岡県浜松市「シネマE_RA」で
7月7日~
鹿児島市「鹿児島コミュニティシネマ」
同じく7月より、
大阪市「第七藝術劇場」で公開が決まってますよ!
ちなみに第七藝術劇場では、7月7日からの
「誰も知らない基地のこと」も気になるところです。
世界中の米軍基地問題に抵触した作品で、沖縄・普天間も登場しています。