「ちょっとそれ!ありえないんですけど!?」ってよく言われるんですが…?(-.-;) | 真夜中のキャプチュード

「ちょっとそれ!ありえないんですけど!?」ってよく言われるんですが…?(-.-;)














ものすごくうるさくて、ありえないほど近い











スティーブン・ダルドリー監督作品


「ものすごくうるさくて、ありえないほど近い」観ました。

脚本は「フォレスト・ガンプ 一期一会」のエリック・ロス。













あらすじ!


やや特殊な考え方をする少年オスカー。

アスペルガー症候群という、知的障害のない自閉症の疑いのある息子を、

父・トーマスは、“調査探検ゲーム”へと誘う。


オスカーの名刺を作り、

出来る限り、見ず知らずの人間と口をきけるように工夫されたゲーム…


そんな父親をオスカーは愛していた。

父親役、トム・ハンクスの演技が光る!



そんな平和な生活の中、

2001年9月11日

宝石商のトーマスは、仕事で人と会っていた…場所はWTC…

そして事件は起こる…

    世に言う、アメリカ同時多発テロ事件だった…



大好きな父を9.11で失った



この一件で、

愛する父トーマスを失ったオスカーは悲しみに暮れ、大変な喪失感をあじわうこととなる…



ある日、

父の死後、初めて入った父の部屋のクローゼットで、一本の鍵を見つけるオスカー。


その鍵を手にしたオスカーは、

この鍵に合う鍵穴を探し出せれば、父からのメッセージを受け取れると信じ、

唯一の手がかりである

鍵の入っていた封筒に走り書きされていた“BLACK”の文字…

オスカーはこれがきっと人の名前だと確信!

ニューヨークに何百といるBLACKさんを探し出すため

父の助けなしに、たった一人の、調査探検ゲームを開始するのだった…!




オスカーはたった一人、調査探検ゲームを始める























視聴者参加のクイズ番組に出演したことからスカウトされた、

本作が初芝居のトーマス・ホーン主演ということで確認してまいりました。


豪華キャストが並ぶ中、

すべてをトーマスくんに委ねちゃう思い切りのよさはさすが!と思いましたよ。


素人ですよ!素人!いるね…天才って…



当初、

トーマスくんの無表情…

ポーカーフェイス?

クイズ番組内でも

顔色一つ変えない、冷静の一言に関係者が惚れてのスカウトだったらしいですけど、

ということは、

オスカーというキャラには、アスペルガー症候群という設定は、

必須部分だったのでしょうかね?


各所にそのメッセージが隠れているのですが、

    結構、わかりにくかったりするので、

      うまく感じ取ってくれたらいいですね~~~



鍵の行方を探すオスカーと間借人



ただ、物語上

「調査探検ゲーム」を行っていないと、

父がいなくなってからの、一人での鍵穴探しに続かない気もしますしね…?






オスカーは、その性質から、音に非常に敏感で、

時に恐怖を感じるのですね!

まるで都会に来たときのハンナ(●´艸`)


彼は不安を感じると、タンバリンを鳴らし続けます

そんな彼にとって、

喧噪の中にあるニューヨークの街こそ

ものすごくうるさくて、ありえないほど近い世界なんです。






トーマスくんに次いで、なかなかの存在感だったのが、

73年の「エクソシスト」でエクソシスト・メリン神父を演じたマックス・フォン・シドー!

しゃべれない設定で、筆談でオスカーと心を通わせる、

    オスカーの祖母の家に間借りをする謎の老人なんですが、

どうやら、オスカーの祖父だったという流れ…


そして、

祖母を置いて出て行ってしまった間借人を通じ、

現実から逃れてしまうと結果がどうなるかを
 
    オスカーは理解する、というような見せ方をしていますね。

                        いい演出だと思います。

間借人を通じ、現実を知るオスカー


ラスト、

オスカーと共に鍵穴探しをした時間を経て、

祖母の元に戻ってきた間借人に対して、

祖母の、家への招き入れ方!超カッコよかったです!

その際の嬉しそうな表情のマックス・フォン・シドーも素敵な役者さんでした!





重厚な存在感のマックス・フォン・シドー



後半の鍵穴探しは、オスカー・間借人の二人で行われるのですが、

感情の変化、起伏の激しいオスカーが

間借人に激しく感情をぶつけるシーンがあるのですが、

この間借人の筆談というもどかしさが、いい具合にブレーキになっていて、

オスカーの周りにいる、オスカーを受け止めてくれる人々の中では

                一際輝いているキャラクターでしたね~~~



いい距離感の二人









オスカーとの微妙な距離(特に父を失って以降の)に悩む、母リンダことサンドラ・ブロックの

オスカーへの静かで、大きな愛…



サンドラ・ブロック…もう言うことね~~な





彼が、BLACKさん捜しをしていると知るや、

オスカーより先にBLACKさんを訪ね、

鍵穴を探している子供が訪れることをお願いして回るシーンは見どころです!

            泣けるとしたらココ!’`,、(’∀`) ’`,、


             つか、書いてて少し潤んだ!ヾ( 〃∇〃)ツ



オスカーが訪ね歩く

数いるBLACKさんたちも

   みんないい人でね~~~~(人´∀`)


   オスカーって幸せ者!


オスカーに手こずるも、夫トーマスと息子オスカーへの無限の愛が美しいです





その他、ジョン・グッドマンなども出演し、

   超豪華な面々で、トーマスくんを完全バックアップ








きっとね、

世の中そう捨てたもんでもないですよ!!;;:+*(●´∀`人´∀`●)*+:;


何かを失ってもね、

必ず誰かが受け止めてくれるんですね!


そして、

何かを失った人と出会ったら

   どうか、受け止めてあげてくださいね!













「Extremely Loud and Incredibly Close」