1匹のカニが生んだタマゴ1万3千個が全て孵化したらたいへんだ!

園 子温 監督作品
「ヒミズ」観ました!
あらすじ!
中学生の住田祐一は、震災被害を逃れ、貸しボート屋を営む。
母と共に暮らしているが、
だらしない母親は家に居つかない。
時々、金の無心にやってくる父親に殴られても、
祐一の望みは、ボート屋を細々とやって、誰にも迷惑をかけず、普通の大人になること…。

そんな祐一を慕う、クラスメートの茶沢景子。
祐一の発した言葉を、“住田語録”と名付け、部屋中に書いて貼ってある始末。

そんなある日、
祐一の母親は、ろくでなしな中年男と出て行ってしまう。
残された祐一は中学三年にして、天涯孤独となる。
ボート屋には、震災で家を失くした人々が集まり、祐一を励ました。


中学に通えなくなった祐一を、景子は心配し、
無理やり祐一の家に押しかけて、ボート屋を手伝いだす。
そう…
景子も母親から疎まれ、暴力を受けている、居場所のない子供だったのだ。

無情に過ぎ行く日々、
そんなある日、
突如悲劇は起こった…

オープニングから、
津波の被害でガレキの山と化した街が映り、
鳴り響くガイガーカウンターの音
いきなりの衝撃シーンと効果にかなり面食らいました。
撮影中に震災が起こり、
大幅に脚本を変えただけに、
かなり震災をクローズアップした作品になっていました。
はたして、
このタイミングで震災リンクがいいのか悪いのか?
やや微妙な印象を受けました。
主要キャラを、原作の中学生から
震災被害ですべてを失った大人のホームレスに変更したのは正解だったかもしれませんね?

ただ
主軸になる物語中では、
何度となく繰り返されるセリフが、「死ね!」という言葉でした。
かなり後味は悪い作品ですね。

第68回ヴェネツィア国際映画祭マルチェロ / マストロヤンニ賞を受賞した
主役の染谷将太くんと、
私的大好物の二階堂ふみちゃんの体当たり演技は見応えありましたが、
ところどころ
監督が、賞狙いな演出をしているように感じ、
ここまでやったら、そりゃ~なんかくれるよね~'`,、('∀`) '`,、
とか思っちゃいました。

窪塚洋介さんが、
まさに彼っぽい役どころだったのがよかったですね~~
先日の陰陽師もよかったけどね!
対渡辺哲さんと、ガップリ四つに組んだ感じの存在感はさすがでした!
彼は、第二の田宮二郎氏にはなってほしくないよなぁ~~~
全体の雰囲気が、今泉力哉監督の「TUESDAYGIRL」を思い出させましたね。
あの一本も後味悪かったっけなぁ~~~ヾ((○*´∀`*))ノ゙
前半一時間はすげ~~面白いです。
後半一時間は、祐一の“おまけ人生”が始まり、
激しく狂気が描かれています。
暴力描写も過激になりますね
この後半で、
好き嫌いがハッキリわかれそうですね。

ラストシーンもよかったし、
その後のエンドクレジットが異様に短かったのも不思議な雰囲気でした。
やや屈折した青春とか、
歪んではいても、実直な愛とかは上手に表現されていますので、
機会があったら足を運んでほしいですね。

そういえばヒミズ(日不見)って知ってます?
トガリネズミ目モグラ科に分類される哺乳類です。
まぁ、ちっちゃいモグラっすかね!?

こんな子ね!ヾ((○*´∀`*))ノ゙