不可能多き、この世の中よ…

オスカー2回のブラッド・バード監督作品
「ミッション:インポッシブル/ゴースト・プロトコル」観ました!
あらすじ!
ロシアの中枢クレムリンが爆破テロに遭う!
アメリカ極秘諜報機関IMFのエージェント「イーサン・ハント」とそのチームに容疑がかけられ
その結果、
アメリカ政府はゴーストプロトコルを発令、
IMFは政府機関からその存在を抹消され、一切のバックアップがなくなってしまう。
イーサンたちは後ろ盾を失ったまま、
爆破テロの黒幕を追うこととなる。
国際指名手配の汚名を着たまま、
イーサンたちは、核テロを企てる黒幕を割出し、
汚名を晴らすため、核テロを阻止するために、
取引が行われる
世界一の高さを誇る、ドバイのブルジュ・ハリーファ最上階への侵入を試みる!

現在
CSで「スパイ大作戦」放送されているんですが、
それほど夢中になって観てたりしない程度のファンでして、
そもそも、トム・クルーズのこのシリーズも、2でガッカリしてしまって、
あまり思い入れなく見続けてたわけで…
2もジョン・ウー監督ということで、期待し過ぎちゃってて
しかもヒロインのタンディ・ニュートンが悲しいくらいに魅力なくてね…・゜・(ノД`)・゜・。

では3はと言えば、エイブラムスがメガホンとった割に大味でね'`,、('∀`) '`,、
ラストも笑っちゃいましたよね!
トゥルーライズか!?って突っ込んだ方も多いのでは?(●´艸`)
で本作、
前評判ではシリーズ最高傑作!の呼び声高く、
その割にはまったくもって期待出来ない、シリーズレベルの低さ?'`,、('∀`) '`,、

ただ、
確かに最高傑作ではあったように思えます。
すっかり、オーシャンズ11に奪われたチーム行動の妙…
スパイ大作戦の魅力であるチームプレイも、今回は存分に発揮されてて、
トムによる俺様作品っぽさも掻き消えてまして。
やはり、トム・クルーズもいつまでもトップガンの栄光だけではイイ役も回ってこないと自覚したのか?
やはり、「ソルト」のオーディションに落ちて、
その変わり手に入れた役が、ナイト&ディとかだったり(爆
そろそろ初老のトム様も、身の程を知ったというか、
謙虚さも垣間見える頑張りが伝わってきましたよ!

当然、トムの映画ですので、
ここ一番の見せ場はすべてトムの物って構図は一切かわらないのですが、
今回のチーム、
まず、
ジェーン・カーターは同僚で恋人をサビーヌ・モローという女暗殺者に殺害され、
復讐に燃えるいいキャラで、モローを
ブルジュ・ハリーファの上階から蹴り落としてしまう素晴らしさ!
ヾ((○*´∀`*))ノ゙
サビーヌ・モローこと、レア・セイドゥ
結構タイプだったんだけどな~~~~潔い最期だったぜ…・゜・(ノД`)・゜・。

前作からのベンジー・ダンも相変わらず三枚目だが天才だし、
途中合流の分析官・ウィリアム・ブラントは
実はイーサンの奥さんをかつて守りきれなかったという負い目をおってたりと、
チームのメンバーに厚みがあって、キャラがそれぞれ際立ってるんですね!
これぞスパイ大作戦!
しっかし、
2011年公開のシリーズ物最新作は出来がいい!ヽ( ´¬`)ノ

今回の、ラロ・シフリンによるテーマ曲も出来がよくて、
ドバイ、モスクワ、ムンバイ、ブタペストと飛び回るトム様にあわせた感じで、
中東っぽくて、インド音楽なアレンジのエンドクレジットは最高でした!
シフリン氏は、スタスキー&ハッチなどのテレビドラマの作曲で傑作曲を輩出している実力者ですしね!
安心ですって!

で本作、
いきなりジュリア死んでるという…
これって、
思い出すのは、エイリアン3…
リプリーが、シリーズ2作目で、
母性本能むき出しの命懸けで守ったニュートこと、レベッカと、
リプリーとはファーストネームで呼び合うまでの仲となった生き残りのヒックス伍長が
3では、オープニングワンシーンで死んだことになってるという
ストーリー展開上、必要ないキャラ扱いの悲しい結末が、この作品でもおこなわれたんか!?
って、序盤からガッカリさせられて、
やっぱダメ?このシリーズって?思わされたんだけど、
ラストシーン
「奥さん守れなくてスマン」的なウィリアム・ブラントに対し、
寛大で優しいイーサンの視線の先に見え隠れする人物!
そして、遠い距離から見つめあうその人物ことジュリアとイーサンのラストカットは美しくも
素敵な終わり方でしたよ(●´艸`)ウンウン
生きててよかったよ!
ウィリアムも十字架を背負わなくてよかったね!

さて、
正月も過ぎちゃいましたので、お正月にでも!とか言えなくなっちゃいましたが、
いろんな意味でシリーズ最高傑作ってことでよいかと思います。
レベル高いテーマ曲聞くだけでも納得しますから、
どうぞ、お急ぎ劇場へと足をお運びくださいね!
