寛至!!

原作・さだまさし
瀬々敬久監督・脚本
第35回モントリオール世界映画祭コンベンション部門正式出品作品
「アントキノイノチ」観ました!
あらすじ!
さまざまな人間関係のプレッシャーで鬱になってしまった永島杏平は
父親の紹介で、“遺品整理業”クーパーズで働くこととなる。
それは、遺族に代わり、遺品をかたずける、天国への引越屋さん!
遺族が心に区切りをつけるためのお手伝いをする仕事だ。

クーパーズには、杏平以外にも、過去のトラウマに悩まされている、ゆきという女性スタッフがいた。
お互いに惹かれるべくして惹かれはじめる二人…
過去の、現在の、そして未来の命について考え始める二人に
現実は少々重すぎたのかもしれない…

かなり原作が面白かったので、勇んで観に行ったのですが、
どういうことか、公開間もないってのに劇場ガラッガラ!'`,、('∀`) '`,、
250キャパに10人も入ってない…(i|!゜∀。;)
みんな…
さだまさしゎ嫌いかい?
そういう子にはお腹に、さなだむしが湧いちゃうぞ!

などと…
軽ぅ~~~~~く本作を擁護するようなこと言ってますが、
かなり原作と設定やキャラの立ち位置が違っていて面喰いました。
しかも、
このキャスティングは明らかに違うと思っていたし、
最も心配の種、榮倉奈々がどう出るか、不安でたまりませんでしたよ…(-.-;)

でね、
表現するなら、
原作のダイジェスト版とでもいった感じでしたね。

かなりかいつまんで話が進み、
あまり背景が理解できないって人も現れそうな流れ…
でも、つまんないってワケでなくて、
つまり、
原作と切り離して、独立したドラマとして考えたら
一つの映画作品としては良いんぢゃなかろうかと思います。
現に、
劇場内の数名の観客でも、すすり泣く声とか聞こえましたしね。
セリフ以外、
音楽もあまり流れない、静かな作品でしたので、
よく聞こえました!
菓子食うバリバリ音とすすり泣き'`,、('∀`) '`,、
私は原作でウルウルしちゃいましたが
映画はまったくでした!(●´ω`●)ゞキャハハ...

その上であえて言わせていただくと、
佐相役、原田泰造さんだけは大外れ!
演技がどうのとかいうのではなくてね、
もっと、年寄りなんですよ!佐相さんって!
この会社の屋台骨って威厳がまるでなかったので、
単なる先輩社員って感じで、物語上の存在感が皆無だったのが残念!
すげ~~~イイキャラなんだけどなぁ~~佐相さんって。

ところが!
最も心配だった大根役者・榮倉さんが
今回は何でか良かった!
スタンスは同じなんですが、
見たことないイイ表情して、いい芝居して
何が彼女にとり憑いたんだか!
まるで別人!
「東京公園」のときと!
そして、
これも違うかな?って思ったのが、
今や飛ぶ鳥を落とす勢いのシンケンレッド
松坂桃季さん。
発売される写真集にゎ、ヌードも入ってるぞ!;;:+*(●´∀`人´∀`●)*+:;
キャァ~~~お得~~~~!

あ!こんな感じっす!

彼の役って、裏で小細工ばかりしてノシ上がった学園のヒーローなんですが、
エピソードが少なすぎて、単に情けない野郎のイメージしかなかったです!
顔かたちは彼でいいのでしょうかね?
どうなんだろう??
そして、
物語のキーワードとなる山木という男も薄くて、
単なる異常者みたいに描かれていましたよ!
展開急ぎすぎ!
そんな印象を全体から受けましたよ。
とても几帳面な男であることが割愛されてて、
どうして松坂を襲うまでに至ったかがまるで描かれてない。
なので
その後の杏平への影響力も上手く表現出来ていなかった…
さらには
高校の登山部の彼ら、
山での話が、これまた縮小されてて
何がなんだかわからない感じです。
それでいて、その流れの上での杏平の心境の変化は
原作そのまま進んでしまうので、ついていけないですね。

そして
“アントキノイノチ”というキーワードがすり替えられていた…
それはつまり、
ゆきちゃんってキャラの位置が大きく違っていたための別のエンディングなワケですね。
これまたいいキャラだったのに、
同姓同名の別人が杏平の目の前に現れた話でした。

ラストシーンは
アントニオ猪木さんの代名詞
「元気ですかぁ~~~~!」とやるんですが、
本作は言う相手が変わっていたため
若干、そのセリフの重みも弱くなってました。
これね…
原作読まずに観に行ったほうがイイと思います。
それだと楽しめるかも?(●´艸`)

とまぁ
言いたいこと言いましたが、
私のように、先入観バリバリ(死語?)な上、
疑いの眼差しで観た人の言うことなんか放っておいて
自国の映画を楽しみに足を運んでもらえたらいいです!

元気ですかぁぁぁぁぁぁ??