Orycteropus afer

「マザーウォーター」の松本佳奈監督・脚本作品
「東京オアシス」観ました!
あらすじ!
真夜中のコンビニ駐車場…
アイスキャンディーを舐めながら休憩をとるナガノの前に、
喪服を着たまま、国道を走るトラックへと突進する女性がいた。
慌てたナガノはアイスを放り投げ、回転レシーブで彼女を救う
悪びれることもなく、
喪服は撮影衣装で私は女優をしているという
彼女トウコの態度に呆れたナガノは、
車を発進させ、その場を去ろうとするも、
トウコは乗せてくれとせがむ。

ある映画館で鑑賞中、トウコは眠り込んでしまい終幕に気付かなかった。
そこへ映画館のスタッフ、キクチが起こしにきた。
トウコとキクチは知り合いだった。
久しぶりの再会に、しばしロビーで話こむ二人。
キクチは以前、シナリオライターだったのだ。
女優のトウコと一緒に仕事をしたことがあるのだが、
今は辞めて、映画館で働いている。

動物園内、
ツチブタの檻の前で佇むヤスコ…
そんな彼女にトウコは話しかける
ツチブタは夜行性なので、昼間は見られない…と。
ただ、運がよければ、エサの時間に見られるかもと…
その言葉にヤスコは
私は運が悪いので見ることが出来ないだろうという。
美術大学を目指すも、5浪しているヤスコは
心機一転、アルバイトでもと思い、動物園の面接を受けにきたのだった。
ただ、
5浪もしていると、落ちるのがわかってしまうのだと言う。

みな
それぞれ都会暮らしの中、心にオアシスを求めているように感じる。
トウコはそんな隙間を抜けるように東京の街を歩き
そして、隙間にふれる…
何度も立ち止まるけど、また、ゆっくりと歩きだす…。

マザーウォーターが結構よかったので、ちょっと物足りなさを感じました。
言いたいことはよくわかりますが、
私的には、もう少し、ハッキリした輪郭の物語が好みです。
いつものメンバーで繰り広げられる、街の片隅の物語。
やさしい時間はそのままに、
今回は、いろんな意味で、実験映像のようでした。

もたいさんはワンシーンのセリフなしでしたね
ちょっと、もったいないですね~~
少しシュールな印象を受けますが、
後味はとてもいい作品でしたよ!
しかし、
この三つの物語を繋ぐものが、トウコだけってのが寂しいですね。
こう、もう少しそれぞれがリンクしてたら芸術だったのにね(●´艸`)

全体的には
現代人の現代社会が舞台の、お伽話のようなつくりです。
明日、自分の身に起こるかもしれない
そんな、ファンタジー要素も含めた部分を
生暖かい目で見ていただけたら、本作の役割は果たされるのでゎ?
(●´艸`)

ところで、本作を鑑賞された方、
ツチブタ、
超気になりますよね?
私は見たことありましたので、アレなんですが…こんなです
↓

本編中でも説明されていましたが、
本種のみでツチブタ目ツチブタ科ツチブタ属を形成しています。
以前はその食性から、アリクイの仲間に分類されていましたが独立した種です。
アフリカのほうにいますね~~~(∀`从)♡♡♡カワユス