10時です、お子さんの居場所を把握していますか?

「クローバーフィールド」マット・リーヴス監督・脚本
「モールス」観ました。
あらすじ!
雪深き田舎町。
12歳と9か月になるオーウェンは苛められっ子。
母は、父親が出て行って以来、精神を病んでいる
そんな環境で、オーウェンは自分の居場所を見つけられずにいた。
ある夜、
望遠鏡を使い、団地の隣人たちを覗き見していると、
隣の空部屋に引っ越してくる者がいた。
中年男性と、オーウェンと同じくらいの年齢の少女だったのだが、
降りしきる雪の中、なぜか少女は裸足だった。

別の夜、
中庭で一人、ルービックキューブで遊ぶオーウェンのもとに
例の少女が近寄ってきた。
勇気をもって話しかけてみるオーウェンだったが、
少女は「私たちは、友達にはなれない」と言い残し去って行った。

しかし、
夜ごとの密会は、やがて二人はうちとけてくる。
互いに、居場所のないもの同士、惹きあってしまったのだ。
そして彼女は、自らを“アビー”と名乗った。
それ以来、
自分の部屋から聞こえる隣家の音が気になりだすオーウェン。
それは、父親であろう男性の荒々しい怒鳴り声だった。
オーウェンはその様子を壁際で盗み聞きし、心を痛めた。

アビーを心配するオーウェンは、アビーにモールス信号を書き記したメモを渡す。
「これで壁越しに話せるよ…」
いつも気にかけてくれるオーウェンに、次第に惹かれていくアビーは、
いじめられるオーウェンに対し、
「私が守ってあげる。やり返すのよ。」そう告げる。
そんなある夜、
二階にあるオーウェンの部屋に、外からアビーが訪ねてきた。
寝ぼけ眼のオーウェンは、アビーを招き入れる。
絶対にこちらを向かないでほしいというアビーは服を脱ぎ、
オーウェンのベッドにもぐりこむ。
アビーの体は冷え切っていた。
背中越しに、アビーに
「僕の彼女になってほしい」と伝えるオーウェン
アビーは「彼女になると、何か特別なことをするの?」そう聞き返す。
「別に、特別なことなんてしないよ」
「そう...なら構わないわ」
オーウェンにとっては、夢のような出来事だった。

翌朝、
二階の窓から顔をだし、
昨夜の出来事を不思議に思うオーウェン
アビーははたして、どうやってこの窓にたどり着いたのか…?
そして、ちょうどこの頃、
街では血液を抜かれ惨殺される、猟奇殺人が起こり始めた。

アビーを彼女にでき、有頂天になったオーウェンは
アビーに、血の誓いをたてようと提案し、
自らの指をナイフで切った。
親指から滴り落ちるオーウェンの血…
それを見たアビーは、突如、床に落ちたオーウェンの血を啜りはじめる。
そして悪魔の形相に豹変したアビーは「消えろ!」と言い残し走り去ってしまう。
その時オーウェンの脳裏にある疑問が浮かび上がる…
そして、ショックのあまり、離れて暮らす父に泣きながら電話をかける
「この世に、悪は存在するの?」

本作、
公開は8月アタマでしたが、
近場で上映がなかったため、横浜シネマリンでの公開を待ってから行ってきました。
スウェーデン映画「ぼくのエリ 200歳の少女」の
ハリウッドリメイク版ということで、
主演に、「キックアス」クロエ・グレース・モレッツをむかえ、見事なアメリカ版としての完成度だったと思います。
各シーンや、セリフなんかも、焼き直しただけみたいな部分は多くありましたが、
まったく別の味は出ていたのでゎないですかね?(●´艸`)

とにかく、
ゴア描写が、美しく、抒情的に表現されている「モールス」
どちらかというと、ぼくのエリのオスカー(本作ではオーウェンの位置)役、カーレ・ヘーデブラントのほうが、
中性っぽく、顔つきも、体のラインとかも女性っぽいんですが、
本作のコディー・スミット=マクフィー君も、ちょっとした表情が女の子でした。
いじめっこたちに“彼女”とか、女の子とか言われいじめられるのもちょっとわかるような、
のび太とはまた違った意味で、なんだかイラつく感じをよく演じてました。

「親愛なる君へ」で人付き合いが苦手な自閉症の父役を好演していた
リチャード・ジェンキンスが、アビーと暮らすトーマス役で出てました。

で、
本作ですが、
残念なことに途中途中に
もう、オチを示唆するシーンが満載で、
きっと、あ~~なっちゃうな~~って思える伏線が多すぎて、
衝撃と言われていたオチがわかってしまったんですね。
トーマスが湖に死体を沈めるために使った鉄の棒を、
後にオーウェンが、いじめっ子撃退用に使用したり、
どうやらトーマスだろうっていう子供と、今と変わらないアビーの写った写真が出てきたり…
それって、トーマスが辿った途を、
オーウェンが引き継ぐってことぢゃないですか!il|li(;-_-;)il|li
わかりやすく説明してくれているのは感謝なんですが、
あまりにあからさまなんで、(●´艸`)
ちょっと笑っちゃったさ!
で、
アビーなんですが
オーウェンの部屋に入る時、
招き入れてもらえないと、全身から血が吹き出し、どうやら死んでしまうらしいのですね
ただ一言、
招き入れてくれれば何も起こらないのですが、
やはりこれ、ヴァンパイアだけに、呪術的な縛りがあるんでしょうかね?
ちょい、意味がわかりませんでしたが…
アビーのため、何度となく人を襲い血液を抜く
そんなトーマスは、血を抜き取る相手を襲うのに失敗し、
車ごと、崖下へ転落するんですが、(転落時、カメラがトーマスの主観視点だったのは迫力あってよかった)
その際、身元がバレてしまわないよう、濃硫酸を顔にかけ、顔を溶かしてしまいます。
そして、
病院を訪ねてきたアビーに(面会謝絶なため、5階まで壁をよじ登るという笑えるシーンあり)
もう自分はアビーの役に立てないことを悟ったトーマスは、自ら首をアビーの前に差出し、
血を吸ってもらい死んでいくんですね…
なぜそこまで一途になれるの…・゜・(ノД`)・゜・。
で、
これでもう、
オーウェンの二代目襲名決定ですよ!(≧∇≦)/
ところが、
アビーはただ一人、
部屋を出ていってしまいます。
その後のオーウェンの生活は何もかわらない
相変わらず、いじめっ子に怯える学校生活。
以前,
湖でオーウェンに鉄の棒で殴られたいじめっ子は、
ある日のプールの授業中、オーウェンに仕返しをします。
頭を押さえつけられ、プールに沈められるオーウェン
ところが、
ガラス窓が破れる音と共に、
プールに流れ込む大量の血、
首だけになったいじめっ子、
溺れながらも目の前で起こる惨劇…
もの凄い凄惨な光景が広がっているであろうプールの外!
このシーンは秀逸でした。
残虐なシーンを、あえて部分的にしか見せない演出は素晴らしかった!
むしろ、美しささえ感じてしまった!
やがて静かになるプールサイド
息も切れ切れに、プールからあがりうずくまるオーウェンに
血だらけの足が近づく、
這いつくばりながら、血だらけの足の主を見上げるオーウェン
で、このシーンでオーウェンとアビーの主従関係成立ですよ…(-.-;)えぇ…
やっぱりね!
ラストシーン、
日の光の下では滅んでしまうアビーは、トランクに入り、オーウェンに運んでもらう…
その際、二人はモールス信号で会話をするのであった。
なるほど…
あえて「モールス」という邦題が活きてますね~~
私たちには、言葉はいらない的な?'`,、('∀`) '`,、
ちなみに
原題は「LET ME IN」です。
貸家の私?みたいな感じかな?
エリとモールス
どちらから観るのかは、あなた次第!;;:+*(●´∀`人´∀`●)*+:;

ついでに僕のエリ 200歳の少女も載せておきますね(●´艸`)