犬も歩けば火薬にあたる

七高剛監督
「DOG×POLICE ドッグポリス 純白の絆」
観ました!
あらすじ!
巨大ショッピングアーケードで無差別爆破事件が発生。
現場整理にあたった警察官の中に、その男・早川勇作がいた。
現場でたまたま目が合った男を追い、抵抗してきたため
持ち場を離れ、逮捕してしまう。
犯人逮捕の際にとばっちりを受け軽い怪我を追った一般人の指示で
その一般人男性をある場所まで送った勇作。
そこは民間の犬の訓練所で、
送った男は獣医だった。
そして訓練所では、今まさに犬の出産が始まろうとしていた。
話の流れから出産を手伝うはめになる勇作。
4匹の赤ん坊が無事生まれたが、
5匹目が産道にひっかかり、死産となった。劣性遺伝の個体だった。
しかし勇作は、諦めることなく、
その一匹を抱き上げ、声をかけながらマッサージをする。
すると、奇跡的に息を吹き返したのだ。
その様子を嬉しそうに見守る訓練所所長だった。

勇作は警察官として、検挙率は高いが、協調性に欠け、犯人確保の際、常に単独行動であったため、
組織捜査が基本の、勇作あこがれの捜査一係からは必要なしの裁定が下り、
勇作へ降りた辞令は、“警視庁警備部警備二課警備装備第四係”だった。
その部署は警備犬とハンドラーが所属する部署だった。

希望部署への配属を逃し、クサる勇作。
なぜ犬の訓練などしなければならないのかと?自問自答の毎日。
勇作の指導員である水野夏希ともぶつかってばかり…

そんなある日、
夏希のアイディアでSATと装備四課の合同訓練が実現する。
そんな夏希の情熱を目の当たりにした勇作の中で何かが弾ける。

この装備四係でやっていこうと前向きに考え出した勇作をみて
装備四係長の向井は、勇作のバディーを決めようと言いだし
勇作と共に民間の訓練所へと向かう。
そこで勇作をまっていたのは、
勇作が取り上げたアルビノ種の「シロ」だった。
アルビノであるが故、警備犬にはなれないだろうと言う訓練所所長だったが、
向井は、この両名が似た者同士だと感じとり、
勇作のバディーはシロに決定した。

たぶん好き嫌いが二分するであろう俳優・市原隼人さんですが
私は彼が好きです。(●´艸`)
あの暑苦しいオーバーな芝居も、
眉間にシワ寄りっぱなしの表情も、
決して悪い気はしてませんょ!
特に、歩く姿が好みですね~~~(∀`从)♡♡♡
カッコいいかどうかは別として、情熱と自信あふれる
あの歩き方は好感度高いです!

警察犬が鑑識課所属なのに対し、
警備犬は事件を未然に防ぐのが使命。
また、災害救助の現場にも出動する。
人を襲って、犯人制圧訓練もするのが警備犬です。

警察犬審査に合格した犬種の中には、チワワなどもいます。
警備犬は、警察官の装備品であり、もしもの時は人間のタテになるのが役割です。
こういった、事実もなかなか深い土壌があるので、
物語としては、つくりやすいネタということになるでしょうね。
実際の警備犬は、警視庁警備部警備二課警備装備第三係です。

本作、
物語としては、ありきたりなストーリー展開ですので、
ちょうどいい本編上映時間に収まっていると思います。
グダグダ長いと飽きてしまいますので、
本作はちょうどいいってトコでしょうね。
かつて、スターウォーズエピソード4が大ヒットした際、
とある名のある評論家が、
「この作品があと1分長かったらヒットしなかっただろう」と言わしめたほど
本編の長さは作品性に大きく関わっています。
映像・音楽を軸とした一本の映画作品として、
上映時間ってのは、
その一端を担う作品基準であると思います。
それ故に、本作は、可もなく、不可もなく…
ぶっちゃけ、普通過ぎました(_ _)ノ彡☆バンバン!

内容をみても
起承転結の
起の部分が、あまりに強引かつ、ご都合主義で始まったため、
その後も、ズルズル奇跡が起き続け、
バカバカしいほどに自己満足な世界となっていました。

しかも、
犬との絆はそこそこ時間をかけて描かれましたが、
ヒロイン役の戸田さんとの時間の観念はわかりづらく、
ラストシーンでの、いきなりのキスシーンには、
…この監督さん、よく知らない人だけど、監督がテレビサイズなんだ…とか思っちゃいました。
たしかに
命がけの現場を二人で乗り越えたけどさ、
無理にくっつけず、将来的に期待できるよう演出すべきでしたよ…あの場合…(-.-;)
なんの圧力なんだよまったく(*´-д-)フゥ-3
こういうのを、ナイチンゲール症候群とでもいうのでしょうか??σ(゚、。)

キャストは魅力的な面子でしたので、
普通に合格点くらいは行ってますが、
まぁ、このメンバーでコケたら、製作側に才能ないかもね(●´艸`)ウフフ...
なんか、スピンオフを観てみたいですね~~~
