一合の酒、一枚のスルメ | 真夜中のキャプチュード

一合の酒、一枚のスルメ










一枚のハガキ





なんと、1912年生まれ、新藤兼人監督作


   一枚のハガキ観ました!(≧∇≦)/











あらすじです。





戦争末期、

清掃要員として集められた中年兵100名は清掃任務を終え、

次の赴任先を上官のクジ引きで決められると告げられた。


一人に対し、一合の酒と一枚のスルメを陛下より賜り

慰労会が行われた。

慰労会で自慢の喉を披露するのは、

   森川定造であった。


中年兵として召集された、松山啓太と

同部屋の森川定造は、妻・友子から届いた一枚のハガキを見せる…

“今日はお祭りですが、あなたがいらっしゃらないので、なんの風情もありません”
                 と書かれたハガキとともに、妻・友子のことを語る定造。





珠玉の演技!大竹しのぶさん



やがて、

二人はそれぞれクジにより、

定造はフィリピンの前線に、

啓太は宝塚へ、清掃要員として赴任が決まった。

死を覚悟した定造は啓太に、

もし生き残ったら、妻のもとにハガキを届け、読んだことを伝えてほしいと伝え、

それは、検閲が厳しすぎて、返事を出せない定造の最後の願いとなった。





出征が決まり、村をあげ送り出す




100人の兵士たちは、結局6名だけが生き残った。

クジにより、その6名に入った啓太は、故郷に帰る。

しかし、

そこに待っていたのは、

もぬけの殻となった我が家だった。



故郷へ戻った啓太だったが…





啓太が戦士したという噂が流れ、

妻は、実の父といい仲になり、二人で出て行ってしまったのだった。




はたして何のために戻ってきたのか?

生きる気力を失った啓太は、日々を虚空の中で過ごし始める。

そんなある日、

荷物の整理をしていた啓太は、定造から預かった、友子のハガキを見つけ、

  これを友子へ届ける決意をする。



忘れていたハガキが出てきた
























本作に出演されている役者陣!


誰ひとりとっても完璧です!!ァ '`,、'`,、('∀`) '`,、'`,、


  特に大竹しのぶさんゎ素晴らしかった;;:+*(●´∀`人´∀`●)*+:;




それぞれの故郷である村、

  その情景の切り取り方は抜群でした。

 

 
 しかし一点気になったのは、

 構図というのか、

  画面の奥行きがあまりなくて、

   平らな感じを受けます。



 これってもしかして、

  先に舞台化されるのでゎ?

 そのためのカメラリハ?(●´艸`)

     な、ワケないか'`,、('∀`) '`,、




どうも、

 映画である必要性をあまり感じない画づくりがされてましたね。


セットなんかも、立体感を感じない。


光の具合や陰影など、とてもよく撮られているにも関わらず、

  どうも立体感がない…??



しかも、

 この本なら、むしろ舞台のほうが面白いかもしれないですね。


 盛り上がりが常に、ピーク手前で失速する感じなのと、

大竹さんのセリフまわしが

 常に声張った状態で進んでいき、

  舞台ぢゃないぞ!っておしえてあげたかったですね(●´艸`)



 舅にせがまれ、家に残ることとなり、弟・三平と祝言をあげることになる

↑この画は、映画というより、舞台に見えますよね?

    この構図の意図がイマイチわかりませんでした…



 




作品としては、非常に完成度高いんですよね~~~~(∀`从)♡♡♡


 堅苦しくなく、

  品のいい笑いも交え、疲れない作品となっています。

 上映館も少なくなってきて、終了間際ですが、お客さんの入りがひじょうによい!

 雰囲気は“母べえ”を思い出しましたね~~

  とても上品な雰囲気。


 

  

  
なので、興味ある方はお早めに動かれたほうがよろしいですよ!

















よい作品でした