恐怖の国のアリス

“呪怨”シリーズの
清水崇監督
「ラビット・ホラー3D」観ました。
あらすじ!
学校の校庭で育てていたウサギを、弟の大吾が叩き潰して殺してしまった。
私がしゃべれたら、こんなことにはならなかったのに…
弟の誕生日が近いその日から、弟は時々消えてしまう…
今年もタンポポの押し花をあげようと思ったのに…

母が不可解な死をとげてから、父は口を閉ざしてしまう。
そしてまた、キリコも言葉がしゃべれなくなる。
ある日、
二階の納戸に弟が引きずり込まれることを知った。
この謎を解くには、
あの納戸に入るしかない。

父は、この納戸を忌まわしく見つめ、
中に入れないようにしてしまう

しかし、開かないはずの納戸の中から、弟が助けを求めている。
キリコは扉を開け、中へと入る…


しかしそこは、恐怖の国への第一歩だった…
サンクタムですっかり気をよくした単純な私は、
面白がって、ラビットホラー3Dなんて観に行っちゃいました!(T▽T)ノ_彡☆
しかしまぁ、
本作もなかなかの出来栄えな3Dでしたよ!
血の飛沫とか、
雨とか
螺旋階段や、
あとは陽光なんかもかなり質感あって、
うまく作られていました。
しかし、
雨粒なんては、サンクタムに比べると、やっぱり絵でしたが…
まぁ、キーワードに水があるわけではないので
お金かけるところも決まってるのでしょうね。仕方ないことだなウンウン
主人公・キリコの満島ひかりさんが、
なんとなく儚げで、物語によく合っていました!
いまや、大活躍の満島さんですが、
ホラーもいける顔してますね(__)ノ彡☆バンバン!失礼か??

あとは、やったら見かける香川照之さんや
大森南朋さんらが脇を固めていました。
このお二方もまぁ、忙しい方たちですね。
たぶん、
いろんな現場で顔合わせるんだろうな~~…

さて、本作。
タイトルに「ホラー」と冠してしまっているワケですが、
3Dのホラーって何?って話題性だけで、
まったくもって、怖くない!ァ '`,、'`,、('∀`) '`,、'`,、
ホラーにつきものの、よくある、ビクッ!Σ三(;゚;∀;゚;ノ )ノ
ってのもない!
ジャパニーズホラー特有の、殺人的怖さを感じないので、
あらσ(゚、。)??
これって、本当に呪怨撮った監督の作品すか?って思うと思う。

オチも言っちゃうけど、
じつゎ、弟の大吾なんて、本当はいない!という
よくあるオチ。
キリコの頭の中にしか存在しない。
それは、継母を殺してしまった自分への防御策。

でも、
ストーリー自体は、とても丁寧に撮られています。
キリコの頭の中と、現実が境を感じないように、行き来する流れは、なかなか上手いと思った。
そんな中、
現実だと思われるシーンで、納戸に入った父・公平の後ろを、
死んだ継母きょうこが横切るとか、
どっちの世界なんだろうって錯覚させるような業は素敵でした。
やはり、キャリアのある監督ですね~~~
キリコの幻覚ではない場面での、秀逸な効果だと思います。
きっと、
キリコの頭の中にだけ存在する大吾を
引き取りにきたのかな?とか思っちゃいました。

しかし、
いかんせん怖くないil|li(;-_-;)il|li
その辺りをうまく伏線に使ってくれたら
もっともっと叫べる作品になったろうに…
わざわざ怖がりに行ってるワケだから、内容よりまず、叫びたいわけで、
淡々と進む話と、おとぼけヅラの人型ウサギ
これらが、おのずと期待を高めるのに、それ以上ないなんて生殺しだ。
特に巨大ウサギのヌイグルミにはもっと活躍してもらいたかったです。
アイツが見事なゴア描写をしてくれたら
きっと傑作となるだろうに_ノ乙(、ン、)_ ザンネンデゴザイマス...

ロケを富士Qハイランドでしたようですね。
お化け屋敷を病院に見立てたのかな?あれゎ?(●´艸`)
いろんなチャレンジとアイディアは盛り込まれているのになぁ~~~


終盤、
キリコの強い意志が具現化するのですが、
そこらへんもありがち…特筆すべき点はありません。
大吾の影が梯子を上っていく表現は上手いなぁ~って思ったけど、
あくまで画としてであって、
我々は、ゾクゾクしたいのだ!叫びたいのだょ!'`,、('∀`) '`,、

監督、
すげ~~がんばってるのになぁ~~
どっか、わずかにボタン掛け違えちゃってるんだろうな~~
最終的に、
何が現実なのかわからぬ方向へと向かい、
キリコは螺旋階段の上から落下して、激しく床に叩きつけられます。
落下途中、
しゃべれない筈のキリコは叫びながら落ちていきます。
そして
「あ…しゃべれた・・・」みたいな感じで死んでいきます。
逝ってしまったキリコの脇で、
ウサギのぬいぐるみが呻きながら這いずって消えていきます。
このシーンはキリコの脳内の出来事ではないことになります。
キリコ死んでますから…
落としとしては普通ですけど…
なので、
やはり、このドラマの主人公は、きょうこさんだったのかな?
そんなことを想像させながら終劇となります。
3D作品なので、
やや鑑賞料も高いですから、
そのうちテレビででも観たらいいかもです。
3Dだからやらね~~かな?'`,、('∀`) '`,、
満島ひかりという女優には、よい経験だっただろうと想像つきますよ!
