水は時間をかけ、海を目指す。

ジェームズ・キャメロン製作総指揮
アリスター・グリアソン監督
「サンクタム」観ました。
東北地方太平洋沖地震を受け、4月15日公開の延期から半年、ようやく登場です!!
あらすじ!
南太平洋、パプアニューギニア...
前人未到の熱帯雨林のジャングル奥地
そこには、人類が足を踏み入れてはいけない聖域(サンクタム)と呼ばれる
巨大洞窟体系、“エスペリト・エサーラ”が存在する。
若き資産家カール・ハーレーの莫大な寄付により、
5年の歳月をかけ、その巨大洞窟“サンクタム”に潜入調査する探検隊たち
たまった雨水は地下水となり、海を目指し浸食している仮設を証明するため・・・
その洞窟の全容を解明するため・・・
世界的ケイヴ・ダイバーであるフランク・マクガイルを中心に
その一行は、その謎の解明に挑戦していた。

ある日、
出資者であるカールと、その恋人ヴィクトリア、
そして、洞窟三昧の父に反抗的なフランクの息子・ジョシュが調査最前線基地を訪れた…
その矢先に、フランクが洞窟深部に新たな空洞をみつけ、
女性スタッフ・ジュードと共にやっと人一人通れる新たな通路へ進むことになる。
途中、
ジュードが酸素ボンベのパイプを傷つけ
世紀の発見は成功するものの、突如空洞内でジュードのボンベのパイプが切れてしまう。
パニックに陥るジュードに、
自らのマスクで呼吸させるフランクだったが、
極限の恐怖の末、
ジュードは死んでしまう。
その際のフランクの行動に、隊内では賛否両論巻き起こるも
フランクなくして、この調査の成功はありえなかった
そんな中、
洞窟に近づく巨大サイクロンにより、洞窟内が増水、
通信トラブルも重なり、
調査隊は洞窟最前線基地に、なす術もなく取り残され脱出が出来なくなってしまう。
このままだと、
いつ前線基地である空洞が水に沈むかわからない!
フランクたちは、困難を覚悟して、
発見したての新しい道を進み、
海へと脱出する決意をする!

本作、
私の大嫌いな3Dでの鑑賞になってしまったワケですが
TOHOは3D上映にも、割引とかが適用されるため、
さして値段は高くありませんでした。
そして3Dメガネも買い取りだそうで、
次回から、メガネ代はかからないんだそうです。’`,、(’∀`) ’`,、
さて、
本作の3Dですが、
しばらく3D作品を観ていなかったのですが、すごく見やすくなってた!(≧∇≦)/
字幕も読みやすくなっているし、
イライラする画面でもなくなっていました。
正直、
アリスあたりは、本当に見づらかったil|li(;-_-;)il|li
これなら疲れず3D体験できるってもんです!+.(*ゝд・)b゚+.゚
とにかく、3D作品と言っても、
撮影時は2Dで、後に3D加工するものも多く存在するので、
その際の立体感って、
2Dの部品をいくつかレイヤーのように重ねただけの奥行きなので、
単なる、飛び出す絵本なのだが、
本作はしっかりと3D撮影されているのであろう、
岩とか、鍾乳洞
雨水などの水滴や、
洞窟入口付近を飛ぶ、鳥たち
さらには、大雨による鉄砲水まで、
かなりの質感で迫ってきます!
かなり奥行きを感じるイイ出来でした。

そんな出来のいい3D作品ではありますが、
物語は結構ふつう…
巨大な洞窟を怪物化するも、その迫力は中途半端で、
親子の信頼を回復するためのアイテムとして、洞窟の存在があるような展開。
脱出パーティーには、お決まりのメンツが揃い、
頑固でワンマンなベテラン案内人
そしてワケありの関係者(本作では息子)
自分勝手な行動を平気でとり、皆を危険にさらすボンクラ。
アイドル的女性
無口だが、コツコツ自分の使命を果たすヤツ。
…と、定番のパーティーが自然に組まれ、
やがて徐々に減っていくという(__)ノ彡☆バンバン!
この使い古されたパターンで進むわけですが、
事件が起こる前に、
さりげなく語られる人間関係などが後々、物語にいい感じでスパイスが効いてきて
単純な軸の割には、
緻密な脚本であることがわかりますよ!
実際に脚本を手がけたスタッフが本物のケイブ・ダイバーだったりして、
物語上のディティールはかなり細かい。
中継基地には、減圧室なども用意されていて、
減圧に1時間とかかけたりする本物っぷりがチラホラ見え隠れして、
いい具合にリアリティーを感じさせてくれます。
ただ、
物語の進行と共に、
定期的に仲間が死んでいくのが、かなり不自然で作為的?(●´艸`)
少し偏った出来栄えとなってしまってはいますけどね…!
ラスト、
身勝手な仲間が招いた事故により、瀕死の父・フランクにあと押しされ、
ジョシュは一人、脱出口を探すこととなる。
フランクには長年サポートしてくれていた、クレイジー・ジョージという親友がいたのだが、
脱出時、大けがを負い、フランクによって楽にされる。
そして今、
フランクは自らが楽になるために、それを息子ジョシュに依頼する。
涙ながらに父を水中に沈めるジョシュ
それを信頼と共に受け入れる父フランク
父を楽にし、
決意を固め、独り奥地へと進み脱出口を探すジョシュの目には、もう父への疑心も
一切の迷いもなくなっていた!
正直、
待ったかいありの1本ですよ!
私にとって、
川口浩は神
藤岡弘は師でもありますので!'`,、('∀`) '`,、
この手の作品には、必要以上によい点数ついちゃいますけどね!
