たとへ泳げなくともウミガメになる! | 真夜中のキャプチュード

たとへ泳げなくともウミガメになる!





海洋天堂、中国版のポスター






ジェット・リー主演!

   シュエ・シャオルー監督・脚本

  「海洋天堂」観てきました!(≧∇≦)/








あらすじ!

水族館で施設整備の仕事をする王心誠は妻に先立たれ、自閉症の息子・大福を男手一人育てていた。

ところがある日、王は自身が末期の肝臓ガンであることを知る。

王は、自分が死んだ後も、問題なく生活できるよう、受け入れ施設を探しはじめ、

さらに、息子・大福に、生活の術…卵の割り方から、服の脱ぎ方まで、一から教え始める…。




肝臓ガンだと知った王は…






















かの名優・ジェット・リーがその脚本に惚れ、出演を懇願!

さらに、シュエ監督は長く、自閉症施設でボランティアを続けてきたという

これ以上ない名作の予感がする本作!

7月9日公開当時に気になって気になって、

シネスィッチ銀座まで行こうと調整するも、

なかなかの距離の壁に阻まれ、寂しい思いをしておりましたが

ようやくにジャック&ベティにやってきたということで、観てまいりました。



が!


死にそうなくらいイイ作品に仕上がってましたよ
              _|\○_ ヒャッ ε= \_○ノ ホーウ!!!



その期待度の高さか、劇場もかなりの入りでした!

やっぱ、

におうのかね~~~…よい作品のニオイ?'`,、('∀`) '`,、



まず、ジェット・リーがアクションを封印し、その殺気をかき消して

  普通のお父さんである点!(≧∇≦)/

私は最後にジェット・リーと会ったのは、エクスペンダブルスでしたので、

あの時の一言、

 「俺は体が小さいので、同じ敵を倒すにも、他人よりいいギャラをよこせ!」的な

  その当然とも言える要求に涙したわけですが、

今回の涙は、別格というか、

これぞまさに、

 体を張った渾身の一本!って言える涙の作品でしたよ!・゜・(ノД`)・゜・。


  ヒーローでなくとも!

     アクションなんてもいらないよぉぉぉ!ジェット・リー!!!!!



息子の未来を守るための戦い






とにかく、いいお父さんであるジェット・リー!


その表情は、ふつうのオッサンの笑顔であり、

ところどころ、山口良一さんにみえちゃって(__)ノ彡☆バンバン!

  もしくは、若き加藤茶さんにも見えたりね!



どうすか?このふつうっぽさ

  見てくださいよ!この表情!山口さんに似てますよね'`,、('∀`) '`,、





息子を心配し、

自分が死んだあとも困らないように、

服の脱ぎ方から

ゆで卵の作り方まで一から教えていくリー!





でもね

オープニングはちょっと悲しかったですよ





なぜか足にロープが!?




よく見ていただくと、足にロープが括ってあるのですが

この後、

  二人で入水自殺するんですね、

  こんなネガティブなリー氏ゎ見たことない!・゜・(ノД`)・゜・。


  しかも、泳ぐのが大好きな大福に対し、

   リー氏は泳げないって設定で

  二人で飛び込んだ後、大福だけ紐ほどいて脱出してしまうのですね、

 その辺は、後のセリフでしか描かれてないのですが

 泳ぎが大好きな大福に、

 泳げないリー氏が翻弄される最初のシーンなんですね。


  その後も泳げないリー氏ゎ、要所要所で魚のごとく水の好きな大福に振り回されるのです。

 この対照的な二人の描き方が、全編通して秀逸な効果なんですね~~~;;:+*(●´∀`人´∀`●)*+:;


 

まるで魚の生まれ変わり





リー氏が働く水族館の館長の好意で、展示用水槽で泳ぐことを許されている大福なんですが、

リー氏は館長に頼み、大福を館内清掃で使ってもらうよう頼んだのです。


そして、

モップのかけ方を一から叩き込むのですが、

なかなか出来ない大福に、思わず声を荒げてしまうリー氏。

そんなリー氏も萌すぎちゃうんですが、

その時の大福こと、ウェン・ジャンの表情たるや、

    もう、とんでもない衝撃でしたよ。

 




その後、

大福と、水族館で公演するサーカス団のピエロである鈴鈴の

微かな恋模様的なものが挟まり、

ウェン・ジャンの魅力も語られていきます。




大福が、父以外に心を許す、数少ない相手



泳ぐ大福を見守る鈴鈴



やがてリー氏は、自分が死んだ後も、大福が寂しがらないように、

「お父さんは海亀になる!」と言いだし、

泳ぎの好きな大福に、海亀を父だと思い込ませようと刷り込むのです。


さらには、海亀の甲羅を、大きなザルで作り、(TOPの中国版ポスター参照↑↑)

それを背負ってプールに飛び込み、

泳げない&末期のガンで体力皆無状態なため、

  おぼれ死にそうになったりと、

  ある意味、過去最高に体を張ったリー氏が見られます。


お父さんは海亀だよ~~…息子とじゃれあう、こんなリー氏はみたことない!

↑ 親子の愛情が垣間見れるワンシーン…

     なんかジェット・リーが、加藤茶さんに見えるのゎ私だけでしょうか?






さて

公開劇場もだいぶ少なくなってきましたが、

  もしであった場合、迷わず鑑賞してください。

 90分程度の、とても観やすい作品であり、

  ジェット・リーの新たな魅力満載です!