原始人の贈り物は、生皮を剥いだ、いなばのしろうさぎ | 真夜中のキャプチュード

原始人の贈り物は、生皮を剥いだ、いなばのしろうさぎ





ハンナ




映画の日、

ジョー・ライト監督

  「ハンナ」観てまいりました!(≧∇≦)/






あらすじっ!


フィンランドの山中奥深く、

自給自足で暮らしながら、元CIA工作員の父エリックから、

完全に社会より隔絶させられ、戦闘訓練のみを受けて育った少女ハンナ。



ハンナは痛みをわからず、無表情に生き物の命を奪う






彼女は16歳になるまで、人の痛みなどの感情を持たず、殺人マシーンのように育てられ、

万能な父の能力をすでに超えていた。


父から教わったこと…それは戦闘訓練のみ





ある日、

とある任務のため、

その身を隠していたハンナ親子は、自らの居所を、元同僚CIA捜査官のマリッサへと明かす。

エリックを脅威に感じるマリッサは、彼のあとを追い、

彼らが暮らした家で、ハンナと出会い、保護するが…





心臓外しちゃった...






















賛否両論わきおこっている本作ですが、

私的には、


「とっても頑張ったんだけど、超残念な一本」
って印象を受けました。



理由として挙げられるのは、

雑な構成や流れでしょうかね~~(-.-;)



オープニングから、とてもいい雰囲気と、

   主役のシアーシャ・ローナンちゃんの新たな魅力が伝わってくるんですが、

  その後の流れとか、

   ハンナのキャラ設定諸々?

  すげ~~~雑で

   かつ、いい加減なんです(-.-;)(-.-;)



いや~~~、愛するケイト・ブランシェットのこの悪っぷりいいな~~






  まずストーリー上、

  ハンナの父エリックって、元やり手のCIA工作員で、メチャ強くて、

   なんでも出来ちゃう超万能戦闘員なワケですが、

 なんでワザワザ、娘のハンナをCIAに潜入させたんだろ?ってところからズルズル疑問がわき出てきちゃうんですね?


お前が行ったほうが、楽に片付くんぢゃね?って父に言いたくなっちゃうんですね。


 だってハンナは文明ってもんを知らないんですよ!

 いきなりの実戦が、いわばラスボスって!(__)ノ彡☆バンバン!







シアーシャ、まぢカワイイ!










 で、オチ言っちゃいますけど、ハンナって遺伝子操作されて筋力アップとかされた
                          生物兵器目的の子だったんですよ!

 で、

いくら遺伝子操作されてるからって、

 順応速度が恐ろしく早すぎなのも、かなりいい加減度高い!


 当初、文明社会に放り出され、

  蛍光灯のスウィッチを、物珍しそうに入れたり切ったりし、

 挙句、

 蛍光灯とかテレビを恐れる原始人っぷり!

 しかも、友達になった家族へのお礼に

 そこらで捕獲し、生皮剥いだウサギを

  朝食にと思って!って嬉しそうに家族の元へと運ぶんだけど、

 そんな原始人がいきなり次のシーンでは、

 パソコンでインターネット使っての情報探し?

    もうね、どちらかというとこれから公開の「猿の惑星ジェネシス」か?!ですよ(-.-;)




とにかく文明と隔絶された生活








劇中でマリッサが、


排除は、エリック優先!ハンナはまだアメリカ合衆国の脅威ぢゃない!

      ってセリフ言うんですが、

それって、たった一人で、国をも脅かす存在ってことですよね?

  そんなヤツが、マリッサ一人にてこずるわけないし、

               むしろ接触したら瞬殺ですよ!

 ところが、


  マリッサの追っ手たちに、かなり苦戦しちゃって、

   挙句、なんかカッコわるいことになっちゃうって…どうなの?


しかも、マリッサほどのやり手が使う駒にしては、

 この追手共は微妙…

強いわけでもなく、極端に残忍な感じもない。

その存在感とか脅威のなさっぷりが、かなり寂しい感じです。

そんな中、    
 
アイザックだけは、とてもいい感じのキャラなんだけど、

米国の敵とも言える、おそるべし戦闘員を相手にするのに、

  上下ジャージ姿ってどうなんだ!?




しかも、ことのほかアッサリやられてしまうし…






さすがに、レオンやニキータにゃ~~ちょっと届かないんぢゃなかろうか?とか思いました。








しかしながら、

監督のチャレンジみたいのは、ひしひしと伝わってきてるワケです。


物語の主軸に、“音”っていうのが大きく関わってて、

文明から隔絶され、

耳に届く音といえば、自然界に存在する音だけって環境に育ったハンナ。

なので前述のテレビの音や、蛍光灯が点灯する時の音に恐怖するんですが、

なので、

当然、辞書の上でしか知りえない知識が多く、

音楽も、文字でしかとらえていないわけです。


そんな場所場所の音が、いい具合に効果として存在しています。

音楽も、民族音楽からヘビーな曲まで、

シーンごとに選ばれているようで、効果的でした。



次に格闘シーン!


これはなかなかよいと思えます!


父は、追手との一戦で、

ワンカットで凄まじい戦闘をします。

かなり入念に殺陣の準備をしたのではないでしょうか?

努力のあとが見えてよろしいです!



そしてハンナも

ハリウッドとかが愛してやまない、少林武術(短橋・狭馬の拳法)による戦闘シーンは、

   迫力はありました。

  いかんせん、小さな少女が行っていることですので、それ以上にはデカくは見せられませんでしたが…




あと個人的に、

 山ン中での生活で、ハンナの愛用銃が、

   「ルガーP-08」だったのが、かなり萌ました;;:+*(●´∀`人´∀`●)*+:;

 トグルアクションで排莢される様は、

    この銃って、20世紀の芸術やね~って思います。


 


あと、

  いろんな言語を操れる中、

  アラビア語って好き!ってセリフにゎ、グッときました!'`,、('∀`) '`,、









そしてそして、監督が言いたげだったのが、


  R指定な童話な空気?


 ラストシーンがグリム童話のテーマパークでの死闘であったり、


  ハンナはマリッサを「魔女」と呼んでたり、


 CIAからの脱出シーン

  空調パイプの中を逃げるわけですが、

 パイプに飛び込むところとか、不思議の国のアリスを彷彿とさせてね。


 このミスマッチな演出にこそ、なにか監督が言いたいことが隠されているんではとか思うのは、

      単なる思い込みでしょうかね?σ(゚、。)



マリッサも手ごわいぞ!







ラストシーン、


赤ずきんちゃんに出てくるオオカミのトンネルで対峙するハンナとマリッサ




グリムパーク、ちょっと行ってみたいゎ














ハンナを味方してくれる、グリム童話パークの館長がアイザックに弓でやられ、

その矢を武器として持って逃げてきたハンナは、

その矢を油断したマリッサに射ちこむのですが、

瀕死のマリッサに対し、

「心臓はずしちゃった…」とつぶやきます。

このセリフ、

冒頭で、ハンナが食料のため狩ったトナカイに向け放った矢が腹にささり

倒れたトナカイに対し言った一言なんですね。

(一面銀世界の中、トナカイを倒し、腹裂いてハラワタ出してるハンナのシーンが
   スターウォーズ帝国の逆襲での、冒頭の惑星ホスでのシーンと重なったのゎ私だけでしょうか?)




で、

冒頭のそのシーンを見たとき、

あ…このセリフ…あとで絶対に人間に使うゎ!

とか思ったら、

案の定、

まさかのラスボスに対して発するとは…(-.-;)


最後まで、一歩届かずなまま、終劇をむかえましたとさ…!







まぁいろいろ言いましたが、

なんと言ったって、私的「ハンナ」と言えば、

  1も2もなく、超絶美女「ダリル・ハンナ」でしかないわけですょ。

 
今でこそこんな感じだけどさ…



子供のころに、本気で好きになっちゃいましたからね。

    20年前は、それこそ、「これぞアメリカ美女!」って思ってましたしね。'`,、('∀`) '`,、









ということで、


  古文の平均点程度の出来栄えではありますので、

     DVD待たれてもヨシ!としておきますね!












ハンナ