シャラップ クライム!
ジェームズ・ガンの描く、なまくらスットコどっこいのヒーロー!
「スーパー!」観てきましたよ!'`,、('∀`) '`,、
物語は
子供の頃から屈辱まみれの人生のフランク。
人生で完ぺきだった瞬間は、美人妻サラとの結婚。
しかし、
サラはドラッグにおぼれだし、
ドラッグディーラーのジョックと共にフランクのもとを去った…
一度はサラを取り戻しにジョックのもとを訪ねるが、
ジョックの仲間たちにコテンパンにのされてしまう。
心も体も傷ついたフランクだったが、
あることをきっかけに、自ら製作したコスチュームを身にまとい
“赤い稲妻”クリムゾンボルトとして、世の悪を退治していくことを決意!
ボルティーという仲間と共に、妻のサラを取り戻せるのか?ぼんくらフランク!
かの名作、キックアスを彷彿とさせる本作。
後にヒーローとなる、なまくら野郎の基本的な設定は、まったくもって同じ!(__)ノ彡☆バンバン!
キックアスがアクション含め、カッコいい!なら
スーパー!は、恐ろしく人間臭い暴力!って感じ?'`,、('∀`) '`,、
もうね、
本作もオープニングがアニメなんですが、
そのアニメからして、激しいゴア描写の連続(__)ノ彡☆バンバン!
徹底して、15歳以下ははじき出せ!って感じ!d(≧▽≦;)ヒャァ~~キツい!
↓ 噂のエグいオープニング(-.-;)
これは子供には見せらんない!
キックアスとどうしても比べてしまいますが、
素晴らしいアクションシーンなどはなく、
とんでもなく卑怯なヒーローがいたもんだ!と大笑いしました。
好きだ~~~この作品~~~~~~~~ァ '`,、'`,、('∀`) '`,、'`,、
まず
おそろしく腕力のないクリムゾンボルトは、
武器を使うヒーローを目指す
フランク曰く
アイアンマンだって普通の人間がスーツで武装している!という理屈だそうだ+.(*ゝд・)b゚+.゚
そして彼の選んだ武器は、「パイプレンチ」(笑)
行列に割り込んできた無作法なカップルを、
急いで車中で着替え、レンチで頭をかち割る'`,、('∀`) '`,、
でもね、
これってみなさん同じ感情がわくのではなかろうかって思うんですよ!
キチンと最後尾に並ばず
急に割り込みされて、注意すれば逆切れ!
誰だって、頭カチ割ってやりたいって思うわけですよ!
でも
フランクが素晴らしいところって、
一緒に割り込んだ女の方にも、
「お前もだ!」といって、正義の鉄槌ならぬ
正義のパイプレンチを振りおろすんですよ!
このね、
決して歪みない信念と姿勢こそが、ヒーローの資格なんでは?って思ったのです。
テーマ深し!
だけどね、
ただ正面から襲いかかるだけでなく、
悪者の頭上からコンクリートブロックを落としたりもする
ちょっと微妙な正義の味方なんですけどね…(-.-;)
そんな、
主人公のフランクのダメっぷりは、
過去の回想シーンでは表面的なことしかわからず、
すべて語られているのが、
彼の思う、「人生の完璧な瞬間!」ってのがあり、
“妻・サラとの結婚”
そして
“この街に越してきた時!”
つまり、引っ越ししてすぐに、警官に追われる容疑者がフランクの目の前を走り去り
それを後から追ってきた警官に
「あっちです!」と教えた瞬間
ってことらしいです( ゚∀゚)アハハ八八ノヽノヽノヽノ \ / \
しかもそれを絵に描き、壁に貼ってあるっていう…
'`,、('∀`) '`,、
このボンクラ!

ってな感じで、
非常に残念感満載な新ヒーローですが、
じつゎ、
前述しました通り、
この物語のテーマの深さに、私、完全にやられてしまったのです。
クリムゾンボルトはとにかく弱い!
なので、たとえどれだけ卑怯な方法でも、相手を沈黙させるためなら何でもする!
つまりそれって、
正義のための暴力ではないですか?
悪人は暴力で他人を支配しようとする…
そしてその悪に対抗するのも実は暴力でしかないという観点!
たとえ警官であろうと、銃を構えて発射すれば、それも暴力!
自衛隊だって兵器を有する暴力!
どんな大義名分があろうと、やはり暴力で他を屈服させるという点は一緒だと
このくされヒーロー・クリムゾンボルトは静かに語っているのです。
ウルトラマンだってそう!
暴力により、人類を脅かす怪獣たちを、強力なる暴力で退治しています。
考えたらさ、
怪獣って、この世に一体しか存在しない希少動物であって、
レッドデータ最優先だと思うわけで…
それをわずか3分間という短時間に、
いとも簡単にスペシウムで瞬殺しちゃうって、
暴力以外の何物でもないのだよね(-.-;)
本作のキャスティングは素晴らしい!
主人公のナマクラにレイン・ウィルソン
妻・サラにリヴ・タイラー(仕事選べ~~!)
ヤクのブローカー・ジョックにケヴィン・ベーコン(最近は徹底して悪役専門)
コミックショップの店員リビーことボルティーにエレン・ペイジ
さすがにキックアスのクロエ・グレース・モレッツほどのキュートさはなかったとはいえ、
エレンはかわいかった~!
ちょい存在感に欠けるけど
そのキレっぷりには脱帽!
登場序盤から、協調性に欠け、(自分の名前をからかうな!と言いつつ、フランクの名前をバカにする)
ピーが入りそうな差別用語も飛びだし、
偶然、フランクの正体を知り、
ボルティーとして押し売りヒロインとなってからは、
リビーの協力を迷惑がるフランクのピンチに、その悪者を車で壁にプレス!
脚が挟まれ、脚部粉々な悪者に対し、
「や~~い!脚がコナゴナ~~~」とはしゃぎまくる狂気っぷり!
そんな彼女をみて
さしものフランクも我に返って冷静になっちゃってる姿が爆笑ものでした'`,、('∀`) '`,、
もう、
エレン・ペイジに、菓子デミー賞・助演女優賞贈呈です!(≧∇≦)/
そんな彼女も、クライマックスシーンでは凄惨かつ、あっさりと殺されちゃいます。
敵にライフルで頭半分吹飛ばされちゃうのです。
最期の最期までインパクト大な彼女に涙がとまりません。+゚(゚´Д`゚)゚+。
やがてフランクはジョックを追い詰めます。
そこで本作のテーマらしきものがまた見え隠れします
銃で傷つけられ
絶体絶命のピンチを
自作の秘密兵器で逆転したフランク。
逆に大ピンチのジョックはフランクに言います。
「お前だって俺と同じじゃね~~か!!」
(-.-;)んんん…まぁ、そうだよね…
しかし、フランクはまったく揺るぎません!
「割り込みは悪!」
「麻薬密売も悪!」
「児童虐待だって悪!」
と、
その信念の強さはまさにヒーローと呼ぶにふさわしい
ウルトラマンが怪獣退治に、何人地球人を巻き添えにしたって、気にも留めないのといっしょ!
ジョックはさらに言います。
「俺なんて一人くらい殺したところで世界は変わりゃ~しね~!」と。
それを受けフランクは奇跡なことをしでかします!
「それはボクにもわからない…試してみるまではね」と言うやいなや
ジョックをナイフでザックザク刺し殺してしまいます
(ll'∀')ハハハ...まぁ、いいけどさ…
単なるブラックユーモアなつくりではなく、
暴力には、正義も悪もなく等しく利益・不利益が存在するんだ!って視点で描いたジェームス・ガンには頭が下がりますよ…えぇ…
本人も作中に登場し、さらには弟さんもチンピラ役で出演されてました。
ハンムラビ法典を地でいく「スーパー!」
どうぞご覧いただき、
是非とも考えさせられてくださいな!