1年待てなくとも、一生なら待てる
初恋のきた道のチャン・イーモウ監督
「サンザシの樹の下で」観ました!
物語です!
1970年代初頭
文化大革命にわく中国では、
毛沢東の掛け声で、高校生は皆、農業研修が義務付けられた。
女子高生ジンチュウも村長の家にホームステイしながら、
その村に伝わる、抗日戦争の戦死者が、その下に眠るサンザシの樹の物語をレポートに仕上げようと
農家の仕事を手伝いながら書き続けた。
同じ時期、
やはり村長の家に身を置く、地質調査で村を訪れていたスンと知り合う。
ジンチュウに好意を持つスンは、
いろいろと、細やかなに気を使ってくれる。
徐々にだが、ジンチュウもスンを好きになっていく。
ジンチュウの両親は反革命分子として、迫害を受けている。
父親は投獄され、母親も職場では同僚たちに辛く当たられている。
そんな中、卒業を控えたジンチュウは、
運よく、教師の職につけるチャンスを手にするが、
革命の教えである、
“恋愛にうつつをぬかすことなく!”を破れば、即刻教師への途は途絶えてしまう。
ジンチュウとスンは一年半もの間、誰にも知られないよう密会を繰り返すものの、
わずかな油断から、二人の間柄は母親の知るところとなってしまう
母親は、ジンチュウがある程度の年齢に達するまで結婚は許さないと言う。
しかし二人は、親の目を盗み会い続ける…
それが、
二人にとって、辛く厳しい選択になることなど、思いもせずに…
じつは本作、
7月はじめの公開と同時に鑑賞したのですが、
どうも、「初恋のきた道」の感動を期待し過ぎ、ちょっと拍子抜けしてしまったので
感想文を書くのを控えていました。
少々、先入観が強くなってしまっていたので、
何とかもう一度鑑賞したいと思い続けていたのですが、
あっという間に上映期間が終了。
ガックリとしていたところ、
なんと!
横浜シネマリンにて上映が決定!
喜び勇んで再度、観に行ってまいりました!(≧∇≦)/

ただ、
再度鑑賞後も、さして印象は変わらなかったのが正直なところです。
やはり、雑なストーリー展開と、スーパーによる物語の進行と説明…
飛び飛びな展開と
どれをとっても、かなり端折って作られているのは明確

特に何かを見落としていたってこともなく、
感動はやはり、おこらなかった(-.-;)
これで中国全土が泣いたのなら、
この国の涙レベルは低い…(-.-;)(-.-;)
話題のキャスト、
チョウ・ドンユイは、
さすがに、チャン・イーモウの新しい宝石とまで言わしめただけあり
その透明感や素朴な美しさが光ってましたよ!(≧∇≦)/
初恋のきた道で映画デビューしたチャン・ツィイーには及ばないものの、
かなりの万人受けしそうなかわいらしさでした!
相手役のショーン・ドウも、初恋~のチョン・ハオに比べたら二枚目で、
若き中井貴一さんのような感じでした(__)ノ彡☆バンバン!
プラトニックに愛を育む二人ですが、
どうも進行がおかしくて、急速に親しくなって、
その周辺を掘り下げてほしかったのですが、
一行で済む解説が流れて、次のシーンへと渡ってしまう、
イーモウ監督とは思えないような、雑な演出が延々と続きます。
それは、
おそらく感動シーンとして撮ったであろうラストシーンにまでおよび、
結局エンディングまでその調子でしたね~~
突如としてスンが病気になり(病気がわかるきっかけとなった出来事はよかったと思う!)
場面転換と共に、スンはベッドの上でゾンビメイクをして死にかけている
(__)ノ彡☆バンバン!
なんという力技でしょう!'`,、('∀`) '`,、
ボロボロと涙を流すジンチュウですが、
なんだか共感出来ず、
素直な泣きの芝居見せるな~~(●´艸`)この娘!
とか、意識が違うとこ行っちゃって、あまり集中できなかったです。
さらに劇中に
ドンユイちゃんが、社会主義は素敵~~~みたいな歌詞の歌を歌って踊るんですが、
かなり引いちゃいましたょ…(-.-;)(-.-;)(-.-;)
さらに、冒頭でサンザシの説明シーンにおいて、
「日本兵が」
と言ったのをわざわざ言い換え
「日本の侵略者たち」という表現に言い変えたところが、イーモウ監督、何やってんの?
とか思いましたね(-.-;)えぇ…
当然日本公開ありきで作っただろうに、
わざわざケンカ売るようなセリフの演出いらなくね?
かりにも平和の祭典「北京オリンピック」総製作監督やったのにさ…
なんだか、いろいろとやっちゃった感満載のサンザシ。
私的には58点といったところ…
あと一歩、
面白い脚本書けたら、大化けしますね。この作品…
あ~~この原作で撮ってみたい!(≧∇≦)/
越えられそうだと思うのは驕りだろうか?ァ '`,、'`,、('∀`) '`,、'`,、