必ず帰るのだ | 真夜中のキャプチュード

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ロック ~わんこの島~










朝の情報番組のワンコーナーから発信した物語。

「ロック ~わんこの島~」みました。

監督は、Drコトーや北の国からで経験を積み、

   「冷静と情熱のあいだ」で映画監督デビューを飾った中江功氏






あらすじ





富士箱根伊豆国立公園でもある伊豆諸島の三宅島は、

  雄山を中心に度々噴火をする、火山活動Aランクの活火山を有する小さな島だ。


そんな三宅島6区で民宿を経営する野山家は

 父・松男



父・松男





 母・貴子


母・貴子





 息子・芯の三人暮らし





芯とロックは兄弟のようだ









野島家





芯は、

近くに住む祖母・房子の飼っている犬・ハナの産んだ子犬を引き取り、

「ロック」(6区に住んでるため)と名づけ、共に生活し、成長してきた。


ロックは6区に住んでいるからついた名前、ロックンロールの要素は皆無な、おバカな犬







芯が元気がないと、芯のそばをはなれないロック






ところが、2000年8月、

かつてない大規模噴火が起こり、

全島民に、島外への避難勧告がだされた。




全島民に避難勧告





野山家も、住み慣れた家を捨て、

東京都、あきる野市へと引っ越すこととなる。

出発前日、

祖母・房子の飼っていたハナが他界する。

島を出ることなく天国へと旅立ってしまったのだ・・・

そして、避難当日

船に乗る直前、

施錠が不十分だったケージに入れられたロックは、脱走してしまい、

避難船に乗れず、たった一匹で、

火山活動が活発化する島に残ることとなった。


引越し先で、その事実を知り、

肩を落とす野山家だったが、

無人の島と化した三宅島に残る観測員から、大型犬発見の一報が届く・・・・・・


見つかったロックは灰まみれ



























さて本作の印象なんですが、

私、

大自然の引き起こす、作品としてのパニック映画とか、じつゎ大好物でして、

不謹慎かもしれませんが

大地震とか


     大津波とか、


  火山噴火とか(ダンテズピークの007、ピアース・ブロスナンはカッコよかったよね~)


火山噴火パニックといえばこれ!





果ては、小惑星激突なんて(≧∇≦)/


 もう大好きなワケですよ!



あと、動物パニックとかね!(●´艸`)アナコンダとかさ・・・











本作も、火山噴火の描写を、いったいこの時世にどう表現するのか

結構、楽しみにしてたりしたのですが、

やはり、

その辺りは上手に割愛されちゃってて、

巨大な噴煙が一度、

あとはセットを揺すっておこす地震の描写のみにとどまりました(-.-;)


火山の映画なのに、

ちょっと寂しかった・・・


いえね、

何も、溶岩流をかいくぐって逃げ惑うリンダ・ハミルトンを、麻生久美子さんに演じろとゎ言いませんが、

こう、何ていいますか

あれだけの自然災害ですので、もう少し危機感を画面から感じたかったといいますか・・・


なんだか、

犬!子供!家族愛!に終始し

ゆる~~~い作品に仕上がっちゃってて、

もう少し、好みのテイストをおりまぜてほしかったというのが正直な感想なんですが・・・。




貴子は震度を当てられるようになった







なんかマヂで不謹慎な発言して申し訳ないのですが、

作品という観点からの意見ですので、なにとぞご勘弁ください。(-.-;)



まぁ

元ネタが、朝の情報番組のわんこのコーナーですので、

ゆるゆるな作りも仕方ないことですし、

これは、パニック映画ぢゃないし、

家族の愛を描き、災害に立ち向かうって描写は

今は勇気付けられる方もきっと多いであろうし、

作品の方向性や軸は決して間違っていないので、

私が変に期待しちゃってる、

本作の「ロック」以上におバカちゃんだったってことですね
                    '`,、('∀`) '`,、





作品としては、

やや、進行や流れが遅く、

先を期待出来ないようなつくりでしたが、

夏休みに子供向け動物映画って考えたら、

これだけ、わかりやすい作りのほうがきっといいのでしょうね!



役者陣もかなり安定していて

特に芯役の「土師野隆之介」は、

天才がここにもいた!って思いましたよ

もうね、泣きの芝居は凄まじかった!

シーンスタートの前に、誰かが殴って泣かしたんぢゃなかろうかってなくらい

鬼気迫る芝居をみせてましたよ!

実力をまざまざと見せつけた隆之介くん





お婆ちゃん役の倍賞さんも

なんか、沖縄とかにいそうな元気なお婆ちゃんを好演してましたね!





金八の嫁(●´艸`)






ただ、

獣医役の原田美枝子さんの扱いを、もう少しどうにかしてほしかったですね。

基本、

好きな女優さんですのでね!'`,、('∀`) '`,、



途中、

避難動物保護センターで、原田さん演じる獣医師のもとへ研修に来ていた

グータラな若者の医学生が、芯のロックへの愛情を目の当たりにし、

真剣に獣医師を目指そうと、心を入れ替えるなんてエピソードが挟まれたりするのですが、

その辺りも、あまり掘り下げることなく、淡々と進んでしまい、

なぜ彼はだらしないのか?

そして、この程度のことで影響受けて、人生見つめなおしちゃうのかがボンヤリしすぎてて

エピソードとしては王道でも

表現は失敗だったのでゎ?とか思っちゃいました。

いらない一節だったかも(-.-;)



そんな寄せ集めた感じのパーツで構成されていて

強い家族愛もぼやけ、

島へ帰れる日がきても、

なんだか、なし崩し的な流れで、島で再起を誓うラスト

     どうもイマイチ共感出来ませんでしたね・・・・・・






ニュースでみた悲壮感や

         疲れ果てた島民の顔


  そういったものを感じられる方向で撮ってもよかったのでゎ??

   なんて少し思いました。














元気になったロックと共に島へ帰ります







しかしまぁ

  この時期にはもってこいな一本ですので、

   これはご家族で足を運ぶのがいい一本という位置づけにしておきますね!