あの子を理解する者は、そうはいない...だって、あの子の良さは、その歪さでもあるんだから・・・ | 真夜中のキャプチュード

あの子を理解する者は、そうはいない...だって、あの子の良さは、その歪さでもあるんだから・・・





青山真治という監督(超有名らしいがあまり知らない(-.-;))の

    「東京公園」行ってきました。



 


 

物語は


時間があれば、公園を訪れて家族の写真を撮っている大学生の光司が写真に興味を持ち、漠然と将来カメラマンを目指しだしたのは、

幼い頃に他界したカメラマンの母の影響だろう・・・



ある日、

とある親子を、思わず断り無しに撮影していると、

男に声をかけられた・・・

いろいろ素性を探られた挙句、

また連絡すると言われ、連絡先を聞き出されてしまう。


後日、その「初島」と名乗る男から連絡が入り、

ある女性を尾行して、写真を撮って欲しいという依頼をうける。

初島の強制的な態度に押し切られ、

光司はその依頼を受けることとなった。



こうして、初島の指定した公園へ向かうと、対象者の女性が子供を連れて散歩をしていた。

どうやら初島は彼女の行動を知っているようである。

関係者なのだろう・・・





光司は百合香に母の面影を・・・




光司には、同居人がいた。

幼馴染で、快活な女の子「富永」の元カレである「ヒロ」だ・・・

  今ココにいたかと思えば、

    突如としていなくなり、神出鬼没なヒロ・・・




ヒロの正体...じつゎ...





 光司のバイト先である、カフェバーのマスターはゲイだが、

  過去に一度、女性と結婚したことがあるらしい



ゲイであっても女性を愛したことがあるマスター






そんなマスターと仲のよい、義理の姉「美咲」は光司より7つ上の、

 いわゆる“おひとりさま”である・・・



そんな義姉とも仲のよい富永も、カフェに通ってきては、

           大好きなゾンビ映画の話をしている・・・。



光司を中心に、人が集まってくる




 

初島からの指令はメールでくる。

そして、

対象者である女性「百合香」の後をつけ、東京中の公園を歩くうちに、

光司は本人も気づかぬうちに、百合香を母と重ねるようになっていく・・・。


そして、

そのことに最初に気づいたのは、富永だった。



  

  周りにいつもいた女性と、

    百合香・・・


  こうして、光司はこの女性達と正面から向き合っていくこととなる・・・



  光司の想い・・・



            富永の想い・・・

  

マスターの想い・・・





    美咲の想い・・・

  


 ヒロの想い・・・




   そして初島と百合香のそれぞれの想いは、複雑に絡み合っていくのだった・・・





  


公園で家族の写真を撮り続ける光司



























超ネタバレの感想文の前に、Uターン推奨!'`,、('∀`) '`,、































東京階段なら愛読書です!(__)ノ彡☆バンバン!




松本泰生著・東京階段 一度読んでくださいな!






ところが今回は公園だそうです'`,、('∀`) '`,、






まったく期待せずに足を運びましたが、

   とてもいい作品でした。

 結構、お??と驚く流れもあり、(バカバカしく感じる人もいるかも?)


  とてもよくまとまってました。



 とにかく三浦春馬くんの表情が大きく変わっていたのに驚きました。


 よく観察すると、目が違っていました。


  何というか、

   やわらかくなったというか、

   とても優しい目をするようになっていて、

  あ~、この役者好きかも~って思いましたよ'`,、('∀`) '`,、




進化した三浦春馬くんが見れると思います。






  榮倉さんは、相変わらずセリフがヘタでしたね'`,、('∀`) '`,、

  ここ一番で自然さを感じず、

   例の一本調子で、

   この大事な役・・・誰か代わりはいなかったのかと思っちゃいました。

  特に、酔っ払ったシーンは無残!

     残念にもほどがあったな~~・゜・(ノД`)・゜・。





がんばれ・・・





そして特記すべきは

 義姉役の小西真奈美さん!  かなり驚かされました。




今回の助演菓子デミー賞はこの人!






  美咲は、最初に会った時から、義弟の光司を愛してました。

 その気持ちを隠しながら、よい姉を演じ、

 そして、光司がそのことを富永から聞かされ、

  姉と向き合おうと、美咲を訪ねるシーンで見せた小西さんの表情には

  ゾクッとさせられた・・・





姉と弟...複雑な関係ではありますな・・・





 
  かつて、

  「スィートレイン 死神の精度」において

  もしかして、コイツやる?とか軽く思っちゃいましたが、

  今回、ハッキリと好きです!小西さん(__)ノ彡☆バンバン!

  なんか好き嫌いが半々に分かれそうな女優さんですが、

 とても表情豊かな、キレイな方だと再認識しました。

  ここだけでも、鑑賞料の半分くらい、元とれますよ'`,、('∀`) '`,、



シビれる表情と演技ですっかり魅了されちゃいましたぁ!






 全編通して、

  「死」というキーワードがやたら登場します。


  光司は母と死に別れ、

  マスターは唯一愛した女性と、

   そして富永は、元カレのヒロと・・・

     そう!実は同居人のヒロは光司にしか見えなかったのです。

  そのため、富永は、いつヒロがゾンビとして現れてもいいよう

  心の準備として、ゾンビ映画を見まくっていたのです


              ・・・なんぢゃ?(-.-;)この設定・・・




身近にいる富永は光司の良き理解者である





  ヒロ役の染谷将太くんの顔色悪いメイクは何だろうって思ってたら

   死人役かぃ!(__)ノ彡☆バンバン!

      ちょっと笑っちゃいました'`,、('∀`) '`,、



ヒロは光司の家から動けません。

  本人にもわからないのですが、

  なぜか、この場所からの移動が出来ないようです。


 しかしラスト、

  ヒロは、

  なぜこの場所に居続けたのかを一人納得するのです。


 そして、成仏??(●´艸`)


まぁ、

  『ゴースト ~天国からのささやき~』のメリンダ・ゴードンで言うところの
        
                    “光の中に送る”状態??(●´艸`)



    静かに光司の前から消えていきます。


  この辺りも、ベタではありますが、嫌いではないです。




  あ~~~~

  榮倉のやろうが・・・

   否!

  榮倉奈々さんがもう少し説得力あったらなぁ~~il|li(;-_-;)il|li
 
  





    ラスト、

  それぞれの中に激しく吹いた嵐は去り、


  みな、元の生活へと戻っていく・・・


  みな、一歩前へと進んでいく・・・




みな、元に戻っていく





 それが成長なのか?

   そうでないのか?



  やがてしばらくすると

      街で、かつて見知った顔に会い、遠目に会釈する・・・


 静かな生活に戻っていくそれぞれに、

   東京の公園は、

     今日も変わらず、穏やかに微笑み続ける