さくらとつばめと軽羹と
結構期待して待ってました!
かの名作「 歩いても歩いても 」の是枝裕和監督最新作、
「奇跡」行ってまいりました!
物語です!(≧∇≦)/
九州新幹線全線開通の朝、
博多から南下する新幹線「つばめ」と、
鹿児島から北上する新幹線「さくら」
この二つの新幹線の一番列車がすれ違う瞬間を目撃したものには、奇跡がおこるという。

そんな噂を同級生から聞いた、鹿児島で母と祖父母と暮らす、小学校6年生の航一は、
福岡で父と離れて暮らす弟・龍之介と共に、家族四人で暮らすという夢を叶えるため、この一番列車を見にいくことを決意した。
そんな一言を発端とする、奇跡をおこすための大冒険実行のため、
航一は仲間や、祖父など大人をも巻き込み壮大で無謀な計画を立て始める!
そして子供たちの希望は、
周囲の者たちに、
人は生きているだけで、それが奇跡なのだと伝えていくのだった!
私の心の名作BEST10には入るであろう、「 歩いても歩いても 」の是枝監督最新作ということで、
これ以上に期待する作品もないであろう本作でしたが、
どうも始まってみると様子が違う気が…(-.-;)
是枝さんの作品に登場する子役たちはみな、
なかなかヤル奴ばかりで、
かなり魅力的な子が多いのですが、
本作は、すでに有名人・漫才コンビの“まえだまえだ”の前田航基・旺志郎兄弟が主人公ということで、
なんだか、出涸らしのお茶啜ったみたいな気分になっちゃいました…(-.-;)
だって、よぉ~~~く知ってる顔なんだもん( ゜σ・・ ゜)ホジホジ
しかも、子供らしさ足りない!
さらには、てじな~にゃとの違いを認識しづらい…(-.-;)(-.-;)(-.-;)プンプン

この二人のキャラクターを活かし、
絶妙な掛け合いのセリフまわしで物語をグングン引っ張る?手法のようでした…。
しかし、
なんか新鮮さは感じなかった…
あるいても~では、
登場人物全ての性格がハッキリわかるように整理され、
BESTな深さまで、それぞれを掘り下げる離れ業を披露してみせ、
わずか一晩の里帰りの中に、さまざまな人間模様が描かれ、
静かに、それぞれの思惑が見え隠れし
それはよく出来た作品でした!
本作は、新幹線開通の一番列車がすれ違う時に発するエネルギーで奇跡を起こすという、
そりゃ~面白そうなアイディアを、
はたしてどう、昇華させていくのかが楽しみでした。
ところが!
冒険までの漫才的やりとりで綴られる日常に終始し、
実際に、新幹線を見るシーンは、かなりあっさりとすぐ終わっちゃって、
子供ばかりが目立って出演し、
子供頼りの流れで進み過ぎて、周りの大人たちには何も起こらないという…
たとえばこれが北野監督だとどうだろう?
旅立つまでが早くて、
道中にそれぞれの人物紹介を差し込む
ワクワクロードムービーとなるでしょう。
なので、本作
さして障害も無く、
子供だけで簡単に目的を達成してしまう
単に運のよさだけでは片づけられない
この冒険自体が「奇跡」ということになります(-.-;)
まぁ
そういった流れのせいか?
いわゆる是枝組のお馴染みのキャストのみなさんの
ほとんど大半が、存在感なく終わってしまった。
特に、あるいても~の阿部さんと、夏川さんの役どころには期待したのに、
ほんと、子役の引き立て役で終わっちゃってました。[m:78]
彼らぢゃなくても問題なし!
(-.-;)チッ...
ホンワカムードで終始し、
どうも是枝さんっぽくないように感じたのゎ私だけなのだろうか?
作品としては合格点なのですが、
人物像が薄く感じられたんだよなぁ…(-.-;)(-.-;)
私が期待し過ぎちゃったんだと思いますので、
どうか、先入観なしにご覧くださいな…(-.-;)