地獄へ落ちるがいいぃぃぃぃ!'`,、('∀`) '`,、 | 真夜中のキャプチュード

地獄へ落ちるがいいぃぃぃぃ!'`,、('∀`) '`,、







簡単に地獄旅行を決めちゃう大木家!









鬼才!前田司郎原作

  「大木家のたのしい旅行 ~新婚地獄篇~」

行ってまいりました(●´艸`)






なんだか鑑賞後、

ネット上でゎ、かなりの批判つぅ~~か

駄作扱いが激しい本作・・・

結構、楽しめちゃった私って・・・



ずがぁぁぁぁぁぁんんんんん!,








物語!( ̄▽ ̄)ノシ



大木信義・咲夫婦は、長い同棲生活からの、なし崩し的結婚により

新婚初日から倦怠期のカップル。

新婚初日の夕飯が、シーチキンという体たらく…


新居に引っ越し、気分一新のつもりが、

引っ越しで無くしてしまった炊飯ジャーのことで、いきなり喧嘩してしまうものの、

なんとなく、どちらも、喧嘩すら本気にならない雰囲気…


仕方なく、

  咲はスーパー五反田マルヨシへと、夕飯のおかずを買いに出かけた

そこで店員に、ジゴク産の魚が柔らかくておいしいからと薦められるまま購入した。

        …柔らかいけど、味はしないけどね…(-.-;)



帰りの下りエスカレーターで、上りエスカレーターに乗る、全身びしょ濡れの黒コートの男とすれ違う。

なんと、その男は、見たことのある炊飯ジャーを抱えていた。

慌ててその男を追いかける咲。

スーパーの屋上にたどり着くものの、点々と水滴が落ちているばかりで、

  黒コートの濡れた男はどこにもいない。


ただ、

屋上に藻が繁殖した水を湛えるバスタブが一つあっただけだ…


屋上から階段を下りると、なぜか占いの館があった。

そこの女占い師?は咲に言った。

「なにか探してるの?炊飯ジャーなら、地獄にあるわよ」

  旅行のコーディネートもしていると言う占い師に、

   地獄旅行のパンフレットを渡された。










柔らか過ぎて、箸で掴めない、ジゴク産の魚を食べられず、

    身がグズグズになっていくだけの夕食時、

   信義は、咲のもらってきた旅行パンフレットに気をとめる。






翌日、

占い師の言葉が気になり、

再度、信義と共に占いの館を訪れ、

  そのまま地獄旅行を申し込んでしまう二人。


お互い、刺激を求める二人は、二つ返事で地獄旅行に参加してしまったのだ…

                   新婚旅行に行ってないので…(-.-;)






物怖じしない大木夫妻





 
旅行出発当日、

五反田マルヨシ屋上に集合する二人…

占い師とアシスタントが案内した地獄への入り口とは、

    例のバスタブだった…


 当然、躊躇する二人だったが、

  恐る恐る手を突っ込んだ信義は、アッという間にバスタブに引きずり込まれてしまった。

意を決し、

  咲も後を追い、バスタブへと手を差し入れると、同じようにバスタブに飲み込まれてしまった。


  こうして新婚旅行先に地獄を選んだ倦怠期カップルの、楽しくも、不思議な冒険旅行が始まった!







この二人、めでたく地獄行きとあいなりました













シビアな役が定番の竹野内豊さんが主人公大木信義をコミカルに熱演

  ゆたかな才能を感じました。


妻・咲は水川あさみさん。

   テレビにポチポチ出始めた頃の彼女は目つきが悪くて嫌いでしたが

   最近慣れたのか何なのか?(__)ノ彡☆バンバン!

    好感が持てるようになりました。'`,、('∀`) '`,、


この二人の力の抜けた掛け合いはかなり面白かったです。

  

 

実際、

  上記の内容を読む限り、

 なんてくだらない作品でしょうって思ったそこのあなた!

 
    愚かなり!
ォラォラォラ~(ノ゚Д゚)ノシ)`Д゚ )ノベチベチベチベチベチベチ

   
  開始一時間は、タラタラと話が進み、

 地獄に着いたとき、

 宿泊先のホテルまでの一本道は、決して後ろを振り返ることなく進むように注意を受けるものの、

二人の背後では、

 何やら、楽しげなパレードが行われていて、何とか二人を振り向かそうとするシーン。

ここいらの出来がかなりチープなんですが、

もう、まさに絵って感じの安っすいCGが繰り出され、

ややゲンナリしてしまうのですが、

  その後の地獄道中はかなり笑えました。

 ほぼ、毎シーン笑いが含まれており、

    中には声をあげて笑ってしまう場面も!



 ところが、

  後半になると、やや雰囲気も変わりだし

  なんか、イイ話へと進んで行ってしまうのです。


  これは脚本の妙!





地獄の温泉はビーフシチュー。じゃがいもが浮いている





  
  なんとなくけだるい関係のまま結婚し、

  会話もかみ合わない二人が、

  なぜか地獄旅行という特殊な冒険の中、愛情や信頼を取り戻す姿はほほえましい。






そして、このけだるい関係を、竹野内さん、水川さんが見事に表現しています。

街中にいるパフォーマーを見つける二人

       このパフォーマーに対する意見まで食い違ってしまい

 クドクドと、しつこく意見する信義に咲の「うるさい!」の一言。


  絶対にいる!こういう夫婦ァ '`,、'`,、('∀`) '`,、'`,、



 掛け合いの間合いというか、

    素晴らしい作り上げでしたね。







何せはじめて訪れる場所(笑)ですのでね~











そしてネタバレしてしまいますが(観たいと思った方はココでUターン推奨!)

地獄に長く滞在すると

  肌が赤くなる者と、青くなる者が現れ、

赤い人は、人間らしさを失い、暴力的になり、いつも怒っているのに対し、

青い人は、普通に地獄で働いたりして生活していて、

  これゎ当然、赤鬼と青鬼ってことなんですが、


  この鬼たち、

    実は、これから生まれ変わろうとする人々という設定。







青い人は人間と変わらない!









  地獄旅行で二人は赤い人に追いかけられて

   青い人である、美少女ヨシコと出会い、

  ヨシコとその弟たちと交流を持ちます。







ホテルには、浴衣ではなくユニフォームが!








  ホテルへの一本道で振り返ってしまった二人は、

  かなりの遠回りをするはめになるのですが、

  ヨシコが車でホテルまで送ってくれ、





どう見ても小学生のヨシコも、地獄ではマイカーを持っている







  お礼に渡したお金、1000円が大金(地獄では大抵のものは1円で買える)過ぎたため、

そのお礼に、ナイトマーケットを案内してくれるのですが、

ヨシコが連れてきた弟二人と、共に、

 とても充実した、楽しいひと時を過ごす信義と咲。

帰りの車の中では、楽しすぎた時間を惜しむように、涙を流してしまう咲。

ホテルに着き、

  ヨシコと抱き合い別れを惜しむ咲に、

 ヨシコが耳元で、

 「必ず私たちを生んでね」とささやく…


そう、

  ヨシコたち兄弟は、咲と信義がこれからつくるであろう未来の子供たちであり、

   生まれ変わりを待ち望む青鬼だったのです。





  ヨシコ兄弟たちと徐々に打ち解けていく様や、

   別れのシーンは、何だか懐かしさを感じるよいドラマでした。



  ラストシーン、

  戻ってきてしまったことに驚く占い師と助手


  それに気づかず、二人仲良く炊飯ジャーを選ぶ楽しげな二人…


   よいラストでした!






地獄にて、愛を取り戻すなんて












  あまりにバカバカしい展開からの、少しシンミリの後のハッピーエンドは、

    なかなか見応えありでした。


   脇を固める、脇役たちが、実力派ばかりでしたので

   最後まで安心の一本です。


   是非、ご覧くださいな!









'`,、('∀`) '`,、