短い時間に大きな世界が存在
ショートフィルム専門の劇場へ向かう...
通いなれた(失笑)道をテクテク・・・
平日なのに公園で子供と遊んでるお父さん多いな!
育児休暇なのか?
劇場に到着してスケジュールを見ると
なんと運良く5分後に開演;;:+*(●´∀`人´∀`●)*+:;
どこまでもついている!
そして4本のショートを観た。
以下、
簡単に作品紹介
●Cashback(イギリス)
ロンドンの美術大学生のベン。
週3回、スーパーマーケットの深夜のバイトをしている。
ここには、色々な時間の使い方をする客と従業員たちが集う。
ベンも店に時間を売っているのだ。
彼は幼い頃の出来事により、女性に異常に興味がある。
美しい裸体を、いつもスケッチしたいと願っているのだが・・・
主演は、『ハリーポッター』シリーズで、オリバー・ウッド役としてレギュラー出演しているショーン・ビガースタッフ。
この作品はアカデミー賞候補にまでなった、なかなかの傑作!
ある程度、流れやオチは読めるものの、わずか18分の時間で
かなり上手くまとめられている。
主人公の彼の、これからの仕事ぶりを見てみたいと思わせる。
●I'll Wait for the Next One(フランス)
心に孤独を抱えた、ある若い女性が地下鉄の中で出会った男性は、
金銭ではなく、愛を乞う、物乞いだった。
自己紹介をし、雑誌の記事を引き合いにだし
「フランスには500万人の独身女性がいるのに、自分には恋人がいない!」
そう演説をはじめる。
そして
「もし、私の愛の形に共感した方は次の駅で降りてください」と言った。
彼女はその様子を楽しげに見つめ、やがて次の駅に到着する・・・
はたして彼女は・・・?
わずか4分の本作、
脚本家は天才ぢゃなかろうか?
思い切り引き込まれました;;:+*(●´∀`人´∀`●)*+:;
●つみきのいえ(日本)<アニメーション作品>
おじいさんが独りで暮らすこの家。
かつては草原だったが、海面が上昇し、積み木のように、上へ上へとブロックを継ぎ足し、新しい部屋を作っていく。
だから部屋には必ず、階下の部屋を覗ける覗き口が床に存在し、
そこから釣りをしたりするのだ。
ある日、目が覚めたら海面が床の上になっていた。
また一階継ぎ足し、上の階へと引越しを始める。
引越しのさなか、長年使っていたパイプを床の覗き口から落としてしまう。
水中の階下の部屋へ落ちていくパイプ。
愛用のパイプを失い、寂しい思いをしているおじいさんだったが、
生活物資を運んでくる男の船に、潜水服と酸素ボンベを発見したおじいさん。
その男から譲り受け、水中の階下の部屋へ潜り、パイプを拾いにいくのだった。
パイプを拾い終え、ふと、床の入り口を覗くおじいさん。
一階・・・また、一階と潜って降りていくと、
そこには、まだ水に浸かっていなかった頃の昔の思い出がつまった部屋が・・・
すでにいない妻の思い出
まだ小さかった頃の子供の思い出・・・
下へ・・・下へと潜っていくおじいさん
やがて、海底の一階に到着し、そこであるものを発見した・・・
ちょっぴり切ない、とてもいいお話でした。
水中で、昔を回想するおじいさん。
この作品ゎ、私的には、カールじいさんを遥かに凌いでいます。
事実、この作品は、2008年のアカデミー賞短編アニメ部門を受賞しています。
●The Substitute(イタリア)
とある高校の教室に突如現れたパワフルな男
自らを代理教師だと告げる。
やりたい放題、生徒に、成績に響くからとモノマネさせたり、生徒のドーナッツ食っちゃったり
大暴れ!
そして、ある生徒から没収した、デル・ピエロのサインボール
これを巡り、この謎の男を中心とした騒ぎはさらに拡大していく・・・
イタリアの笑いってのがどんなのか知りませんが、
とにかくドタバタ喜劇で
内容的にはかなり希薄ですが
単純に笑えました。
今回は、アカデミー賞候補の作品ばかりでしたので
かなりの出来のよさ!
是非、観ていただきたい珠玉の四編!