菊地由紀です。

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お客様のカウンセリングをしていると、健康意識や美容意識の高い方ほど、朝食を抜いている傾向があります。

『現代人は食べ過ぎだから、朝食は抜くべき』という情報がありますので、普段から、健康や美容を意識されている方ほど、この情報に従って、朝ごはんを抜いているわけです。


しかし、「朝食は食べるべき」という情報もありますよね。

朝食は食べるべき、という情報のほうが、以前からありますので、それを『古い知識』と勘違いされている方も多いようです。


では、朝食は、抜くべきなのか、食べるべきなのか。

はたしてどちらが正解なのでしょうか?


答えは、どっちも正解。どっちも不正解。

『正しい答え』は、「朝食以外の食事内容次第」です。


『朝食を抜くべき』という情報の中でも触れているように、なぜ抜くべきなのか、と言えば、「現代人は食べ過ぎだから」なのです。

普段から、健康意識や美容意識が高く、食べ過ぎていない方が朝食を抜くのは、間違っています。



もともと、人間の体のメカニズム上、血糖値は、食後に上がり、食後5~6時間かけてゆっくりと下がっていくのですから、日中は、「6時間おきに3食食べる」のが、もっとも血糖値を安定させる方法です。


ただ、人間の体は、血糖値だけで動いているわけではなくて、胃腸での消化とか、アルコールの解毒とか、いろんな要素がかかわっていますよね。

だから、100人が100人、全員、朝食を食べるべき、とも言えないわけで、その結果、『朝食を食べるべき』という情報と、『食べないべき』という相反する情報が存在してしまうんですね。


健康情報、美容情報、いずれも、「前提条件」を正しく理解することが、情報を有効活用する秘訣です。



朝食を抜いたほうが良い方というのは、たとえば、


●仕事の都合上、夜ごはんがいつも夜の10時、11時で、しかもかつ丼とか牛丼、生姜焼きなどこってり系。

夕食(夜遅い時間)の後、2~3時間程度で寝ます。


とか、


●夕食を普通に食べた後、お酒を飲みに行き、お酒の占めにラーメン屋さんに寄ってから帰宅してすぐに寝ます。


●朝食抜き、昼はおにぎりだけ、夜もおにぎりだけ。帰宅後に、3人前くらいの食事を一気にドカ食い。

食べて2~3時間程度で寝ます。


とか、こういう食生活をされている方です。



こういう方は、寝る前に食べたものが、胃の内部に残ったまま、睡眠に入ります。

睡眠中は、消化活動もおさまりますので、寝起きの段階で、胃の内部に、前夜食べたものが残ったままなんです。

もともと、朝は、消化力の弱い時間です。

消化力の弱い時間に、前夜に食べたこってりした食事が胃の内部に残っているわけですから、こういう方は、朝食を抜いたほうが、健康的です。


しかし、


●夕食は、夜の6時~7時くらい。睡眠は、夜の11時~12時くらい。


●夕食は、夜の9時過ぎだが、野菜スープのみ。(または、サラダのみなど)


●帰宅が遅いので、夕食は、いつもおにぎり1個だけ。


●仕事の都合上、昼ごはんがほとんど食べられず、夕食までほぼ食べない。


こういう方は、逆に、朝食は食べたほうが、健康的なのです。



本来、夕食は、夜の6時~7時くらいに食べるのがお勧め。

脂質の少ない食事がお勧め。

夜は、10時~11時くらいに寝るのがお勧め。

です。


帰宅が遅く、食後間もなく寝る、という方は、夕方6時~7時ころに、間食としておにぎりなどを食べ、

帰宅後には、野菜スープ程度で済ませるのがお勧めです。


基本的に、『代謝』というのは、食事を食べないと行われません。

(寝ている間だけは別。)

それを考えると、冷え性をお持ちの方、ダイエット中の方、加齢に伴う代謝の低下が気になる方。などは、朝食を食べたいものです。


で、朝食を食べるためには、昼とか夜の食事内容を整える必要があります。


本当の意味で、「健康」とか「美容」の効果を発揮したいのであれば、

朝食さえ食べなければ良い、なんて、偏った情報に振り回されてはいけません。


健康情報、美容情報も、何か1つだけ。でうまくいくものではないんです。

1日全体のバランス、情報の「前提条件」を、ぜひ、意識して、情報を活用していただければと思います。


もちろん、私自身、毎日朝食をしっかり食べています(*^_^*)



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