※販売のためのキャッチフレーズだけじゃなく、成分表を見て、納得して食べて(飲んで)もらうためのカテゴリです。個々の製品が良いとか悪いとかじゃありませんのでご了承くださいませ※



さて、最近人気の「細マッチョ!」


軽快なCMと無言でダンスする松田翔太さんが人気の源のようですね。

私も、ヤンキー母校に帰る、の頃から松田翔太さんに注目していたので、CMも楽しく見ています。


しかぁし!成分分析のうえでは、松田翔太さんにエコひいきする事はありませんよ(`∀´)


「細マッチョ」という言葉とともに『プロテイン』という言葉が商品名に入っていることから、ダイエットにも筋肉づくりにも良い商品のように思われているようですが、はたしてその実態はどうなのでしょうか?


では、まず、商品をじっくりと見てみましょう。


ゆっきーのサプリメント活用バイブル


特にボトルには、目立って注意する点はありません。

鉄アレイをイメージするような形にしてあって、上部に「カラダデザイン計画」とだけ書いてあります。


痩せるとも、筋肉が出来るとも書いていないわけですね。

CMとともに、言葉ではなく、イメージで売る戦略でしょうか?


では、成分分析をしてみましょう!


【原材料】

脱脂粉乳、砂糖、ホエイペプチド、酸味料、安定剤(大豆多糖類)、アルギニン、乳化剤、ビタミンB6


どうやら主成分は、脱脂粉乳のようです。

脱脂粉乳というのは、文字通り脂肪を抜いて、水分を飛ばした粉の乳成分です。スキムミルクとも言います。


そして、これは最近の飲み物には珍しく「砂糖」が入っていますね。

合成甘味料が全盛期の今、砂糖で味付けをするのは、とても珍しいな、と思います。


その次にくるのが、ホエイペプチド。

ホエイというのは、牛乳に含まれるたんぱく質の1種です。

牛乳に含まれるたんぱく質の80%がカゼイン。これはチーズなどを作る時に使われます。

そして、残り20%がホエイです。乳清とも言います。

ペプチド、というのは、吸収されやすいように加水分解したものを指します。


つまり、ホエイペプチドは、タンパク質(ホエイ)が吸収されやすいように加工されたものなんですね。

ただ、ホエイを加水分解する事で、免疫を強化する細胞が変異する事が多いという事が確認されています。

花粉症や食アレルギー・アトピーをお持ちの方、また、予防したい方は注意が必要です。


添加物を見る前に、アルギニン、ビタミンB6をチェック!

アルギニンというのは、アミノ酸の一種で、体内で一酸化窒素を作るのに重要な役割をしており、アルギニンが少ないと、いわゆるドロドロ血になります。

ビタミンB6は、非常に様々なことに使われている主要ビタミンですが、おそらくここでは、アミノ酸の代謝のために含有されているものと思います。


では、添加物の話にいきましょう。


「酸味料」というのは、文字通り、味に酸味をつけるための添加物ですが、「総称」で記載されているため、何が入っているかは不明です。酸味料の中には、クエン酸などもあるのですが、クエン酸はイメージが良いので、クエン酸だったら、記載している気がします。


記載していない、という事で想像できるのが、「エチルアルコール」や「メチルアルコール」です。これらの液体は、「ホルマリン漬け」にするときに使われているほか、建築などにも使われており、「シックハウス症候群」の原因とも言われている成分です。

また、発がん性もあり、肝臓を害する事も確認されています。

もちろん、この「エチルアルコール」や「メチルアルコール」を使用している、とは書いていませんので、断定は出来ませんが、ちょっと注意したいところです。


安定剤というのは、食品に、粘度やトロミを持たせるものです。

私はこの商品を飲んだ事がないんですが、トロミがあるんですかね???

「安定剤」というのも総称なので、何が入っているかは不明です。一応、カッコ書きで大豆多糖類、と書いてありますが、これは、大豆多糖類だけは、含有したら表記しないといけない、という法律があるためです。

その大豆が、遺伝子組み換えかどうかも不明です。


そして乳化剤。

乳化剤というのは、油と水が混ざりやすくするための添加物です。

この乳化剤が入っている、という事は、油分が入っている証拠でもあります。


次に、栄養成分表をみてみましょう。

【栄養成分表(100mlあたり)】

エネルギー9Kcal、タンパク質0.52g、脂質0g、炭水化物1,5g、ナトリウム11mg、ビタミンB6 0.29mg、アルギニン21mg


1本の内容量は490mlなので、栄養成分表の5倍弱と考えると良いですね。


ゆっきー的に、この中で注目なのが、脂質0g。

少なくとも、脱脂粉乳は脂質が0ではありません。脱脂粉乳100gあたり、1gくらいの脂質が含まれています。

乳化剤も使っていることから言って、なんらかの脂分(油分)が入っている事は確実です。

このことから、法律的に、○グラム以下は、ゼロ(0)と表記しても良い、という事になっていますので、ゼロと書いているだけで、皆無ではない。という事は覚えておいてください。


さて、前置きが長くなりました。

ここからが本題です。


このプロテインウォーターで、ダイエットや筋肉づくりがどれほど強化されるのか、という話。


成分表によれば、タンパク質含有量は、100mlあたり0.52gですから、1本あたり約2.5gです。

一方、スーパーで普通に売っている呈す某乳の100mlあたりのタンパク質含有量は3.85g。

同じ490mlと仮定すれば、約18.9g含まれている事になります。


つまり、タンパク質の含有量は、低脂肪乳の13.5%ほどという少なさです。


生理学的に言うと、筋肉をつけるためには、体重×2gのタンパク質が必要と言われていますので、

例えば、50kgの人が筋肉をつけるためには、100gのタンパク質が必要になるんですね。


2.5gでは、かーなーりー少なめのタンパク質量と言えそうです。


また、トレーニングには、もっと様々な栄養素が必要になる事からも、アルギニンとビタミンB6だけでは効果がイマイチと言えそうです。


しかし、合成甘味料を使っていないという点では、最近の清涼飲料水の中では、害の少ない清涼飲料水といえるかもしれません。


本当に痩せたい、本当に筋肉をつけたい、という方は、あまり効果を期待しすぎないようにしてくださいね♪