7月11日、倉敷中央高等学校にて全校生徒約900名を対象に交通安全教室を開催しました。
朝は晴れていたものの、教室の時間が近づくにつれ雲が増え、とうとう授業始まりの少し前から雨。
外で実施できるかどうかギリギリの気持ちで交通担当の先生と相談しました。
開講風景。
先生と相談し、予定を変更して最初に事故再現だけを運動場で行うことにしました。
交通安全教室では事故再現を重視しています。
交通事故の怖さは頭では分かっていても実際のところ「他人事」の感が否めません。
やはり「頭」ではなく「体」又は「本能」で感じてほしいのです。
そこのところを先生にも訴え、幸い雨もまだ小降りでしたので傘をさしながら運動場へ出てもらいました。
写真の左手前は総社自動車教習所の藤本さん。
今回も総社自動車教習所との共同開催ということで一緒に実施しました。
始まりの挨拶も早々に、さっそく事故再現の説明です。
背後に見えるのは1年生のみなさん。
この写真には写っていませんが、逆側に2、3年生のみなさんが並んでいます。
時速40キロでの事故再現。
今回この自動車を運転しているのは総社自動車教習所の藤本さん。
藤本さんはこの事故再現の運転役はこれが初めてでした。
現在このようにして共同開催しながらビオカ以外の教習所の方に「交通安全教室」の伝達もしています。
ビオカで行ってきた「出張交通安全教室」に多くの学校から依頼が来るようになってきたので、ビオカだけで岡山県内全域を受け持つのは無理も出てくることでしょう。
そこで、岡山県内の各地の教習所にお願いして、それぞれの地域の教習所が同じ内容の「出張交通安全教室」を実施していただけるよう、現在伝達中なのです。
この事故再現の運転、「ただ40キロでぶつけるだけだろ。」って思うでしょうが、やってみたらけっこう難しいものです。
交通安全教室で事故が起きたらいけないし、やはりドライビングテクニックに「信用」が必要です。
これだけ見てもらったら、みなさんには体育館へ移動してもらいました。
手前で撮影しているのは「倉敷ケーブルテレビ」の取材の方です。
今回の事故再現でダミー人形ははね飛ばされ、そして自転車はご覧のように自動車の下に。
悲惨な惨状です。
http://tv.kct.jp/program/detail.php?id=7998
体育館での最初は、携帯電話使用による反応の遅れの実験です。
落とされる棒をつかむ実験ですが、通話やメールによって反応はずいぶん遅れました。
生徒代表のお二人とも棒をつかめませんでした。
そして、先生にもお願いしました。
手の上に棒を立てるのですが、通話をしているとなかなかバランスがとれません。
このように運転中(歩行中も含む)の携帯電話使用は危険につながりやすい一面があります。
便利な携帯電話も使い方次第ですね。
ここで、さっき運動場で事故再現をした時に衝突する自動車に同乗していただいた先生方に、そのときの感想をいただきました。
この後「危険が聞こえない」の上映なのですが、その前に最初の事故再現の事をみなさんに思い出してもらう意味も込めて、先生方に感想をいただきました。
そして「危険が聞こえない」の上映です。
http://ameblo.jp/biokaanzen/archive1-201108.html
右手前に写っている3人は中学生です。
今回の安全教室と直接は関係のない話しですが、
今回の安全教室には山陽新聞の記者の方も取材に来られました。
その記者の方について「職場体験の学習」として中学校から来られた3人です。
彼らに「新聞記者」の仕事ってどのように見えたのでしょう?
そして、交通安全教室は、どのように見えたのでしょう?
今回の取材の記事が7月12日の山陽新聞に掲載されると思います。
倉敷中央高校のみなさん、お疲れさまでした。
雨の中を傘をさしての事故再現、たいへんだったと思います。
そして予定になかった移動も円滑に行ってくれて、助かりました。
今日の交通安全教室で感じたこと、是非日々の生活での「実行」につなげてください。
そして、みなさんのご家族へも交通安全への一言をお願いします。