序章~プロローグ~12 | 好き勝手に物語を書くぞ~♪

序章~プロローグ~12

*「…私は代々聖女の純血を受け継ぐ一族の者で、エレナと言います。ここに来れば神様とお話が出来ると言い伝えられていたのでやって来ました。」
エレナはそう言って、大樹の根元に膝まづいた。
「そうですか…、でも…だからと言ってこの場所に辿り着く事は不可能なはずなのですが…。」
精霊が言ったその言葉を聞き、エレナは首にかけていた十字架を手に取った。
「それは…、きっとこの十字架のおかげです。」
そう言うとエレナは大樹の方へ十字架を差し出した。その後、2人の間に少しの沈黙が流れた。
「…エレナ…何故その十字架を貴女が持っているのですか?」
静かに精霊は口を開いてエレナに聞いた。
「この十字架は、代々私の一族に伝わる家宝の1つです。ですが、今まで誰もこの十字架を身に付ける事が出来なかったそうです。しかし、何故か私だけがこの十字架を身に付ける事が出来たので、それ以来、私が肌身はださずいつも持っているのです。」
エレナはそう言うと胸の前で十字架を祈るように握りしめた。