序章~プロローグ~9 | 好き勝手に物語を書くぞ~♪

序章~プロローグ~9

少女はしばらくその場に立ち尽くしていたが、ふと我に返ったかの様に流していた涙を拭うと中央にある大きな大樹に向かって歩き出した。
時おり吹く心地よい風が、少女の背中まで伸びた髪をなびかせ、その風に乗って花の蜜の甘い香りが漂って来た。
歩き始めてどれくらいの時が過ぎただろうか、ひたすら歩き続けているものの、なかなか大樹に辿り着く事が出来ない。
*「…はぁ…はぁ…いったい…後どれくらい…歩けば…着くのかしら…。」
少女は相当疲れている様子で、言葉を発するのもかなり辛そうである。
それでも残っている力を振り絞り延々と歩き続け、ようやく大樹の下へと辿り着く事が出来た。
大樹の根元まで来ると、少女は倒れ込むようにその場に横たわり、意識を失っていつの間にか深い眠りについた。