2014年の正月の大風呂敷を最後に予定品から姿を消したこの機関車。

実は監修をして頂いている林鉄研究家の西 裕之氏からストップが掛かっていたのです。

イマイチこの外観で良いのか確信が持てないから、という理由で。

ボディーシェル以外の部品は殆ど他の5tボギーDLと共通ですので、部品は仕込んであったのですが。

 

「待てば海路の日和あり」とは良く云ったもので、10年間待った甲斐があり、「高知 魚梁瀬山の林鉄」という新しい資料本が出てきて、この外観は何とL-118という番号の機関車と、在籍リストに載っていない謎の機関車の外観が混じっていたものだと判明しました。

まさかもう1両の5tボギーDLが在籍していたとは夢にも思いませんから、数少ない写真からボクと彼とで考えに考え抜いて、このような外観に落ち着いたのですが。

 

ということで、もう一度外観図を描き直すところから始めますが、この2両の5tボギーDLは大雑把に云えばこの図の上と下のような違いがありますので、結構外観には大きな相違があります。

 

新しい資料本ではL-118L-117(謎の5tボギーDLの方)と附番されていますので、こちらもそのように考えることにしますが、魚梁瀬の酒井製5tボギーDLの特徴である大きくカプラーが突き出してデッキテスリのある姿は同じですので、木曽や早口といった他の酒井製5tボギーDLと違った魅力を醸し出してくれるのではないでしょうか?