先日、塗装に関するアドバイスをしましたが、書き足りなかった部分がありますので、図解も含めて書いてみました。
ドアーや窓などの凹んだ部分は、車体に対して垂直にスプレーガンを当てるだけでは塗り残しになってしまいがちです。
そういう場合には車体を斜めに持って塗る必要が生じます。
ただ、この場合には注意が必要です。
図を御覧ください。
車体を斜めに持って、ガンを車体に対して上下に振りながら塗料を吹き付けるのですが、左のようにガンの首を振るようにすると、向こうの方と手前の方とでは距離が違ってしまいます。
そうすると手前の方で良い感じで塗れていたとしても、向こうの方へ行くにつれて「若干乾いた塗料」が車体に吹き付けられることになってしまい、結果的には梨地の塗装になってしまう危険性があります。
これを防ぐには右の図のように、斜めに持った車体と常に同距離を保つようにガンを平行移動させなければなりません。
これは実際に鉄道模型の塗装をやってる工場で見て学んだことで、そのとき「目からうろこ状態」になりました。
確かに云われてみればその通りで、それ以降はこの方法を実践しています。
先日書いた「エアーダスト」に注意するとともに、この点も注意すると仕上がりはきっと違ってくると思います。