売主の立場は全体を見る。日本の人口の1%が買ってくれれば100万個は売れると計算する。買主の立場は個人の立場だ。個人にしろ企業にしろ買うときは財布や予算を超えることは出来ず、その範囲内で選択して購入せざるを得ない。
人口の減少を見るとき経済学者は全体の立場から見る。人口が減ると全体の需要が減り、パイが減ることにより売上が減る。これを避けるためには国内の出生率を増やすか、観光誘致で訪問人口を増やすか、或いは、売上減少分を輸出で増やすかのいづれかである。
国力や軍事力を考えるときも全体の立場から経済を見る。一人が仮に1,000円を拠出すれば、人口1億人として軍事予算は1,000億円になる。この人口が5,000万人に減ると予算は500億円となる。
しかし、個の立場から見ると、考え方は大きく異なる。一生における物の消費量は急激に増えるものでも減るものでもない。勿論お金が沢山あれば消費量は少しは増え、金額的には高額品を購入するためにそれなりに増える。個人の消費を支えるものは収入である。収入が増えればそれを使って経験や体験が増える。今まで一泊5,000円のホテルに泊まっていたのに、収入が増えれば一泊50,000円のホテルに泊まることも可能になる。そのこと自体、幸せをもた らす一因であるが、必ずしも全てではない。
環境バイオとは関係ないが、今月だけでもヒューナニナニやナニナニドアやトウヨコナニナニがマスコミを賑わしている。ビジネスの目的を利益追求とした結果、道徳性も無くなり、利益のためには何でもありで歯止めが利かなくなっている。利益追求を否定するつもりは無いが、道徳性とのバランスが必要である。
個々に於けるビジネス、全体としての経済とは何であろう。一般には景気が良いの悪いのというが、お金が良く循環すれば景気は良くなる。お金が循環するためには物(サービスも含む)や人が良く動く必要がある。物が動くためには買った人が「あーあ、良かった」と思うものでなければならない。通常買い物をする人は個人や家庭単位である。決してお金が余っている訳ではなく、サイフの範囲内で購入を決めるため「良かった」と思うものでなければならない。
販売者やメーカーの立場から見ると、消費者の需要を満たす結果としての売上でなければならない。或いは消費者の問題を解決する結果としての収入でなければならない。
昨日、早稲田大学で日本生物工学会、東日本支部主催のセミナーがあった。この中で環境バイオに関する部分では微生物の電気培養技術が非常に興味を引くトピックだった。
