昨年来、不況、減産、雇用縮小、ワークシェアリングの検討と続いているが、もう一度経済を考えてみよう。
経済の基本は生産と消費である。
人は生きるために食べなければならず、衣・食・住が必要となる。生産性の低い大昔に於いては殆んどの時間が食料の生産、獲得についやされた。
やがて集落生活の中で分業が始まり、お互いが生産物の交換を行うようになった。
やがて生産性が向上すると時間的ゆとりが出来、或る者は文化・芸術をたしなみ、或る者は別の物や新産業を打ち立てて行った。
例えば1940年50年になるとテレビが実用化されたが、これにより今までなかった産業分野(放送、番組作成、ドラマの作成、映画や娯楽の放映、テレビの製造等)が出来上がった。
このように科学の進歩により生活は便利になり内容は濃く且つ複雑になっていった。
生産物の交換も通貨を通して行われるため、多くを生産するものは富の貯蓄も可能になり、金融を通し富から富を生むことも可能になった。
さて、時が経過し、新商品が旧商品になり、新産業が旧産業になると需要も一巡し、経済全体におけるその商品に対する需要も峠を越すとその産業の規模も最大時から比べると縮小する。
更に生産性の向上と相まって、同産業の雇用人口は低減し、余剰人口は他の産業に移ることになる。