セラピストが知っておくべき基礎知識から記述しよう。
「電気生物学」・・・ナトリウム、カリウム、塩素、カルシウム、マグネシウムといったイオンの動きに注目するマクロな分野。
細胞膜の内側と外側を種々のイオンが出入りすることで電気が発生し、体に反応を起こす。
神経系では、電気的反応が1箇所から他の部位へ、次々と伝達されている。
各臓器の活動に伴って電気が発生し、その結果、スクイド(微弱磁場測定器)などで検出できるほどの磁気エネルギーが臓器や身体の周りに発生している。
「電子生物学」・・・イオンよりはるかに小さい荷電物質、例えば、電子、陽子、そして電子が抜けた空間「ホール」などを主に扱う分野。新しい素粒子の発見や量子生物学などの発展によりこの分野の研究は飛躍的に進んでいる。
その情報伝達の速さやスピードは、電気回路と比べると雲泥の差がある。
*生物は、電気回路のみならず、微少な電子回路も持っていることが明らかになっている*
情報伝達のスピードは、早いほど良いわけでもなく、情報が多い方が優位というわけでもない。
どちらの回路も生物に必要な情報交換が、静かに脈々と行われているのが生命だ。
バイオフィールドセラピストにとって、大切なことは、情報エラーが起きやすい状態になっていることを
発病する前にキャッチできるかどうかである。
電気回路のエラーであれ、電子回路のエラーであれ、研ぎ澄まされたセンサーでわずかなシグナルをキャッチできれば、セラピストは(控えめながらも)ある方向性を持った意図を使えるようになる。ヒーリングセッション中に意図する状態(バイオフィールドセラピーではコマンドを使う。と表現する)この状態になった瞬間に、まずは、セラピストの身体内(特に神経系、内分泌系)で、生体磁気エネルギーは、なんらかの変化をもたらす。
その情報は、生体磁気エネルギーの周波数や磁力や質量( 運ぶ情報 )をわずかに変化させ、クライアントのバイオフィールド(生命場)に 治癒力を呼び起こすための共鳴(バイオフィールドレゾナンス)を喚起させ、情報エラーが安全に是正されてゆくという流れになる。
ちなみにビギナーセラピストは電気回路の異常を感知する。
熟達すると、電子回路の異常をも、感知出来るようになるようだ。
この差は大きい。
電子回路を感知出来るということは、インフォメーショナルセラピー(情報セラピー)を
提供できるようになるということなのだろう。
*インフォメーショナルセラピーとは、情報=エネルギー のエラーを修正し、本来のエネルギーの状態に戻すセラピー。エナジーメディスンの一つ*
セラピストが習得する技術のレベルアップは、予防医学の現場でも活躍できる可能性を秘めているわけだ。
オシュマンは、「予防医学」にも一役買える「エネルギー医学」こそ、さらに深い研究を進めるべきだと本書で明言してくれている。
その想いに、私たちセラピストも応えたいものだ。
次回は、生体のエネルギーシステムである「生体マトリックス」について、詳しく学んでいきたいと思う。
電子顕微鏡のおかげで、細胞をより詳しく観察する技術が進み、
従来のイメージとは全く違った「細胞の微小構造」が明らかになった。
細胞構造の概念が大きく変わったことで、エナジーセラピーの作用機序を説明できる足がかりとなったようだ。
キーワードは 「結合組織」 「細胞骨格のテンセグリティー構造」 「生物は半導体」