疲れているせいもあったが、両親のいる実家で安心して眠ることができた。
起きた時にはもうお昼近くだった。


子どもたちはとっくに起きていて、寝坊した私をからかって楽しそうにしていた。



昨夜から切っていたスマホに電源を入れると、おびただしい量のLINEと不在着信を知らせるメッセージが入ってきた。


読むのも面倒だったので、トークルームごと削除した。
このままブロックしてやろうかと思っていると、来客を告げるチャイムがなった。


母がインターホンで対応すると、そこには夫がいた。


夫さん!


えぇ?パパ?

お父さんだ!

子どもたちが突然現れた夫に喜んで玄関を開けに行った。


子どもたちがいる以上、追い返すわけにも怒鳴るわけにもいかず、父も母も立ち尽くしていた。



私も同じだった。
こうなることがわかっていてここへやって来た夫の卑怯なところに怒りが湧いた。



母が子どもたちに

お昼ご飯買いに行こうか。何が食べたい?
好きなお菓子も買ってあげるよ


と言って子どもたちを連れ出してくれた。



家に残った私と父と夫。


夫はまた土下座を始めた。


この度は本当に申し訳ありませんでした


夫くんそんなことをされても許せることではないから辞めなさい


私はもう夫と話すことはなかったし、顔を見るのも嫌だった。


本当に申し訳ありません
私さんを何度も傷つけてしまいました


謝られてもどうしようもないこともあるんだ
子どもたちが帰ってくる前に出て行ってくれ
子どもたちの前できみのしたことを話すわけにいかないだろう


申し訳ありませんでした


父が何を言っても、夫は土下座のまま謝るだけだった。
それで何とかなるわけないだろう。
夫の土下座なんて何の犠牲も払っていないただのパフォーマンスだ。
対応している父に申し訳なくなり私は口を開いた。



今から自宅の自分の荷物全部まとめて出て行って


嫌だ
ごめん
本当にごめんなさい


出て行かないなら今から離婚届出してくる


待って!
お願いだから待ってください


じゃあ帰って荷物まとめて出て行って


また会える?話し合いたい


すぐ言う通りにしないなら、一生会いません


わかったから
すぐ出て行くから
だから離婚届は絶対に出さないで


出されたくないなら今すぐ帰って


お義父さんお騒がせしてすみませんでした


そう言って夫はとぼとぼと帰って行った。








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