「アリオン」 | ファンタジー人名辞典のブログ(仮)

「アリオン」

「何で今ごろ?}って言われそうですが、せっかくDVDをレンタルしたもので(笑)。
1986年3月15日劇場公開(DVDパッケージより)、、、ってちょうど20年前ですね(^^;。

でもまあ、ギリシャ神話が好きな人はやはり一度見てみると良いかも。
もちろん、オリジナルのストーリーなんですけど、
ギリシャ神話全体をひっくるめての感覚をつかむには結構良いです(^-^)。


トラキアで母デメテルと静かに暮らす羊飼いの少年アリオンは、
母の弟ハデスという怪しいおっさんに騙され、冥府に連れて行かれます。
そこで不気味な怪物たちに鍛えられ、たくましく成長したアリオンは、
(これまた騙されてるんですが、)ゼウスを倒すために旅立つのです。

盲目の母の目にかけられた呪いを解くにはそれしかない。
そして、父親ポセイドンは自分と母デメテルを捨てたのだと。
アリオンは一応、母の弟ハデスの言葉を信じて。

ゼウス軍とポセイドン軍に二分された勢力が覇権を争う乱世の中、

アリオンは冥府からの友であるキュクロプスのギドと、
途中で知り合った泥棒の少年セネカと旅を続けるのですが、
偶然出会ったゼウス軍の将軍アレスに捕らえられてしまいます。

ハデスの剣を持っていたことで責められるアリオンに、
優しく接してくれるアテナの侍女レスフィーナ。
母の匂いのする彼女に惹かれるアリオンでした。

彼女の助けでゼウス軍から逃亡するアリオンたちは、
次にポセイドン軍側に捕らえられ(←また?)、
そこでついに父親ポセイドンに再会しますが、
実はアリオンとレスフィーナが双子の兄妹だと知らされます。

ポセイドン軍側に与したアリオンは初陣に立ち、
アレスを倒すのですが、そのことでアテナの恨みを買い、
さらにその兄アポロンの策略でアリオンはハデスを殺します。

ハデスの呪いを受けたアリオンは父ポセイドンをも手にかけ、
ゼウス軍、ポセイドン軍の両方から追われることに。。。


ベースにあるのがギリシャ神話なので、息子が父親を殺して覇権を握る家系の伝統(?)と、
近親者(多くが兄妹)間の愛情、強力な母性の介在とかが理解できないと、
ちょっとわかりにくいかもしれません。
(この場合の理解と言うのは、「お話として嫌がらずにきちんと読む」と言うことです(^^;)

って言うか、二時間くらいの上映時間の作品にするには、
ボリュームのありすぎるプロットじゃなかったのかなあ。
内容的にも、何歳くらいから理解できるもんだろう???
その辺が多少疑問だったり。

でも絵的にも話的にも、20年前の作品だとは全く感じさせないほど、
絶対的にクオリティは高いです。

DVD化に伴って、かなりの特典映像が収録されたってことなのですが、
確かにこっちもボリュームがあって、中には本編に未収録の映像もあります。
いやでも、どうせなら本編にはめ込めば良かったんじゃないかと(^^;

原案・監督はもちろん安彦良和さん、構成に川又千秋さん(「幻詩狩り」懐かしい)、
音楽担当に久石譲さん(か、髪の毛がっ)で、
キャラクタ・デザインに山岸涼子さんが参加なされてます。

このインタビュー映像で初めて山岸さんのお顔を拝見したえんじぇるだったり。
「アラベスク」は全く読んだことないのですが、
「日出処の天子」はちらちらと読んでた覚えがあったり。

とにかく、かなり古い作品には違いないですが、
ギリシャ神話系が好きな人は一度ご覧あれ(^-^)


川又 千秋

幻詩狩り
川又 千秋
アリオン異伝
山岸 凉子
日出処の天子 (第1巻)
安彦 良和, 大谷 暢順
ジャンヌ

さすがに20年も第一線でご活躍のお三方、作品がありすぎ(^^;。
安彦良和さんの一連の作品は特に読んで見たいなあ(遠い目)。