昔から言われていることですが、国産バイオマスと海外バイオマスは、どちらを優先すべきでしょうか?

僕は、本当の意味でどちらを使うべきかの答えを持ち合わせません。


しかし、「今」手を打たなければ、海外バイオマスも使う必要があるとなった場合、日本が使えるバイオマスはなくなっているだろうな・・と感じます。 


再生可能エネルギー分野のバイオマス燃料において最重要なものは、原料となるバイオマス資源をいかにして、安定的安価に確保できるかに尽きると思っています。そして、バイオマスを生産できる土地は、日本であれ、アジア全体であれ、「有限」です。

 

EU・中国・韓国・アメリカは、マレーシア・インドネシアにおいてすでにバイオマス資源確保で先行しています。


現在マレーシアのパームBDFの製造ライセンスは91の申請に対し、71が許可され、現在申請の受付自体が凍結されています。

現在許可され、公表されているライセンスのうち日本が関与しているものは、71社のうちの1社の10%の株式シェアのみです。

これは、将来のエネルギー確保を考えた場合、本当に残念なことだと思います。(日本企業が関与していて、まだ公表されていないものはあるかもしれませんが)


 巷で言われる、まずは、「国産の資源作物の生産拡大を!」との意見は、なんとなくその心情を想像はできます。

出来ますが、私はこれは間違っている気がします。

 

 国産優先は、良いとは思いますが、それが、海外バイオマスを排除し、国内バイオマスと海外バイオマスを同時に進めてはいけないとの意味だとしたら、僕にはその理由がよくわからないです。

 将来の日本のことを考えると、今現在「国産」のみで物事が進むのは、正直悲しいです。日本が海外バイオマスを必要とするときに、日本が関われる資源が全く無くなっているかもしれません。


 世界のスピードは、そんなにのんびりしていません。


 戦前・戦後のここ約100年の国際社会構造を規定してきた、化石エネルギー支配者による社会支配構造の転換点において、のんびりし過ぎた話は、後世の日本人が悲しむと思うのです。

  

 私は、自分の感じたこと思ったことが正しいとは思っていますが、絶対正しいとは思っていません。

 「海外は今」ではなく、「まず国産」である理由を、「国産」を主張する方は、もっときちんと教えて欲しいと思います。

 

 また、海外バイオマスを今は手掛けない結果、日本の将来のエネルギーおよびアジア圏の海外バイオマスに関してどのような見通しを持っているのかも教えて欲しいと思います。