http://www.usfl.com/Daily/News/05/06/0613_019.asp?id=42508


ガソリンへのエタノール添加を義務づけるエネルギー法案の審議が、上院で14日から始まる。これを支持するトウモロコシ農家と反対する石油業界などの間ではすでに激しいロビー合戦が展開されており、両陣営とも審議の行方を注意深く見守っている。

 ロイターによると、上院の法案は、2012年までに現在の生産量の約2倍に相当する年間80億ガロンのエタノールをガソリンに混ぜるよう石油精製業者に義務づける内容。この春下院が可決した法案では、12年までに実現させるエタノール混入量が年間50億ガロンと比較的緩やかな内容となっている。

 エタノールは米国では主にトウモロコシを原料に作られ、米トウモロコシ生産者協会などは「エタノール使用が増えれば米国の石油輸入依存度やガソリン価格が低下する」との理由から、上院法案を支持している。

 ガソリン価格は今年、過去最高水準で推移しているが、エタノール価格は、トウモロコシの供給過多と新しいエタノール工場の増加で低下しており、ガロンあたり51セントの連邦税控除を引くと現在はガソリンの約半分。米消費者連合も「精製業者が、ガソリン90%・エタノール10%の燃料をもっと生産すれば、米国民はガロンあたり8セントのガソリン価格を節約できる」と見ている。

 これに対し石油業界や精製業界は「中西部の農業州が得をするだけの無駄な措置。エタノールの添加は年間50億ガロンにとどめるべきだ」と主張している。石油業界は「80億ガロンを義務づけるとトウモロコシの価格が上り、食肉の生産にも影響を与えるため、消費者の食料品支出が年間128億ドル増加する。またエタノールを増やしても米国の石油輸入量は変わらない」と見ている。

 米エネルギー情報局(EIA)の調査では、80億ガロンのエタノールを添加すると、その分ブタンやペンタンなどの安い添加剤を減らさなくてはならず、ガソリン価格は3.6セント上昇すると結論付けられている。